ホームスクーリングはお金がかかる?費用の種類や補助金について詳しく解説

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目次

最近、耳にすることが増えた「ホームスクーリング」。
アメリカをはじめ欧米を中心に始まり、徐々に日本国内でも広まりつつあります。

  • ホームスクーリングにはどのくらいお金がかかるの?
  • ホームスクーリングしているけど、金銭的負担が大きい…
  • 補助金・支援金の制度はないの?

中にはホームスクーリングに関して、このような疑問や悩みを抱いている方もいるかと思います。

今回は、ホームスクーリングにかかる費用や費用を削減する方法を解説していきます。

ホームスクーリングとは?

ホームスクーリングとは、学校に通わず学校を拠点に学習を行うことです。
「ホームスクール」「ホームエデュケーション」などとも呼ばれます。

(*出典1)Wikipedia|ホームスクーリング

アメリカやイギリスなど、欧米の国々では広く認知されており、法的にも認められている教育法です。
アメリカでは250万人以上の子どもがホームスクールで学んでいるようです。

(*出典2)National Home Education Research Institute|Research Facts on Homeschooling

日本では制度化されていませんが、近年、新たな教育法の選択肢として不登校のお子さんを中心に認知されつつあります。
NPO法人日本ホームスクール支援協会の推計によると、2018年時点では約3,000家庭がホームスクーリングを実施しているそうです。

ホームスクーリングに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
ホームスクーリングとは?メリット・デメリットや適法性を解説

ホームスクーリングにかかる費用はどのくらい?

ホームスクーリングにかかる費用について、ホームスクーリングを実践している家庭を対象としたアンケートの結果もふまえて解説します。
ホームスクーリングを検討する際の参考にしてください。

平均は月額25,000円

アンケート結果によると、平均は月額25,000円程度でした。

最も多かった「5千円〜1万円」は約20%で、「1.5万円〜2万円」「2万円〜2.5万円」と続いていました。
一方で、中には5万円以上と回答した家庭もあるようです。

ホームスクーリングを行う背景や目的、利用しているサービスなどによって、かなりばらつきが見られました。

ホームスクーリングでかかる費用の種類

ホームスクーリングにかかる費用は、大きく分けて4種類あります。
それぞれ解説していきます。

教材費

アンケート結果によると、教科学習をしている家庭は約6割で、その方法として通信教育やオンライン教材で学習しているとの回答もありました。

通信教育やオンライン教材を利用している場合は、その費用がかかります。
月額5,000円~10,000円程度と見積もっておくと安心でしょう。

また、「オンライン家庭教師」を利用して、人と会わずに個別指導を受けているお子さんもいるようです。
その場合はより費用が高くなる可能性が高いでしょう。

習い事・自由学習費

ホームスクーリングの大きなメリットとして、お子さんに合わせた学習ができることがあげられます。
お子さんの興味・関心を惹くことを追及したり、習い事に通ったりと、柔軟な学習ができるわけです。

図書館などで読書中心の学習であればほとんどかかりませんし、プログラミングスクールや音楽レッスンなどに通う場合はそこそこ費用がかかるでしょう。

お子さんによって興味の分野や熱量は異なるので、ここが家庭ごとに費用がばらつく一番の要因でしょう。

課外活動費

フリースクール等に通う場合は、その費用もかかります。

文部科学省の調査によると、フリースクールの月額費用は「10,001~30,000円」が38.2%、「30,001~50,000円」が36.3%で、これらで7割以上を占めています。

平均額は約33,000円のようです。

フリースクールの活動費

(*出典3)文部科学省|小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査

フリースクールの費用については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
フリースクールとは?基本情報から学費・進学可否まで幅広く解説

その他臨時費用

定期費用に加えて、臨時費用がかかる場合もあります。

例えば、お子さんがピアノに興味を持ったとなると、練習するためにピアノの購入も視野に入ってくるでしょう。
本格的にプログラミングを学びたいと思えば、ある程度高性能のパソコンを新調する必要があるかもしれません。

上記の定期費用以外にこのような費用が発生することは、念頭に置いておきましょう。

ホームスクーリングの費用を削減するには?

ホームスクーリングとはいえ、学校に在籍していればある程度の費用はかかります。
そこにホームスクーリングの費用も合わされば、金銭的負担は少なくないでしょう。

できることなら少しでも費用を削減したい…そのためにはどうすればいいのでしょうか。

給食費は削れる可能性も

学校に全く行っていない場合、給食費などはなるべく削りたいですよね。
結論からいうと、不登校中の給食費の支払いは基本的に止められる可能性が高いです。

ただし、勝手に給食費の支払いを停止するのはNGです。手続きや基準は自治体や学校によって異なるようなので、まずは一度学校に交渉してみるとよいでしょう。

他にも遠足や修学旅行など、参加していない行事の費用なども免除となる可能性があります。

その他の費用も含めて、以下の記事でより詳しく解説しています。
不登校の間、給食費は止められる?返金や給食費以外の停止もできるって本当?

補助金・支援金が出る場合もある

地域や自治体によっては、公的な補助が受けられることもあります。

東京都の場合だと、フリースクール等に通っている不登校のお子さんを対象とした調査(アンケート回答など)に協力すれば、ひと月あたり2万円、年間最大24万円を支援してもらえるようです。

(*出典4)東京都教育委員会|令和5年度フリースクール等に通う不登校児童・生徒支援調査研究事業への調査研究協力者の募集について

一度住んでいる地域や自治体に補助金・支援金の制度がないか、確認してみることをおすすめします。

費用はお子さんと相談しながら決めるのがおすすめ

お子さんが年を重ねていけば、やりたいことやその規模も広がり、費用も増えていくでしょう。

では、ホームスクーリングだからといって、お子さんがやりたいことをすべて叶えてあげなければならないのでしょうか。

必ずしもそうとはいえません。
もちろん、お子さんの嫌がることを保護者が強制するのは推奨できませんが、逆もしかりというわけです。

お子さんにかけられる費用は家庭によって異なります。
お子さん自身も金銭面を理解した上で、無理のない範囲でのびのびと学習してもらえるのがホームスクーリングの理想形といえます。

まとめ

今回はホームスクーリングにかかる費用について解説しました。

実際にホームスクーリングをしている家庭の平均は約2.5万円とご紹介しましたが、必ずしもこの金額がかかるわけではありません。

可能な範囲で、お子さんが主体的で自由な学びを得られるスタイルを見つけていくとよいでしょう。

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【出典一覧】

*1 Wikipedia|ホームスクーリング
参考箇所:ホームスクーリングとは?

*2 National Home Education Research Institute|Research Facts on Homeschooling
参考箇所:ホームスクーリングとは?

*3 文部科学省|小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査
参考箇所:ホームスクーリングでかかる費用の種類

*4 東京都教育委員会|令和5年度フリースクール等に通う不登校児童・生徒支援調査研究事業への調査研究協力者の募集について
参考箇所:ホームスクーリングの費用を削減するには?

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