不登校のお子さんにイライラしてしまうのは悪いこと?原因とその対処法をご紹介!

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目次

不登校のお子さんにイライラしてしまう、という悩みを持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。

不登校初期は、感情的になるのは良くないと冷静に対応できていても、不登校が長期間続いてしまうと、ふとしたことでお子さんにイライラしてしまうことも少なくないでしょう。

本記事では、不登校のお子さんにイライラしてしまうことは悪いことなのか、また、保護者がイライラしてしまう理由やその対処法についてまとめています。
不登校のお子さんへの向き合い方、また親子の関係を良好にしていくために参考にしていただけたら幸いです。

不登校のお子さんにイライラしてしまうのは悪いこと?

お子さんが不登校だと、つい保護者がお子さんにイライラしてしまうことがあるかもしれません。それは悪いことなのでしょうか?

イライラしてしまうのは悪いことではない

結論から言うと、お子さんにイライラしてしまうのは悪いことではありません。


保護者も人間ですから、学校に行かないお子さんに対してイライラしてしまうこともあるでしょう。

イライラしてしまう原因は、お子さんのことを思っての行動が空回りしたり、将来が不安になったりすることだと思います。

つまり、保護者がイライラするのはそれだけお子さんのことを思っている証です。

お子さんの不登校にイライラすることは悪いことではなく、むしろお子さんの幸せを思う親として、仕方のないことです。

イライラをお子さんにぶつけるのはよくない

お子さんにイライラしてしまうのは仕方のないこととお伝えしましたが、そのイライラをお子さんにぶつけてしまうのはよくありません。

不登校であるお子さんにとって、学校は気分よく過ごせる場所ではないことが大半です。

そのため、家は安心して過ごせる場所であることが大事です。

もし、保護者がお子さんにイライラした態度で接してしまうと、家もお子さんにとって安心できる場所でなくなってしまうかもしれません。

また、保護者がイライラしていると、お子さんが何か相談したい、話したいと思っていても、保護者に否定されるのではないかと悲観してしまい、何気ないコミュニケーションも取りにくくなってしまうでしょう。

このようなことを避けるためにも、イライラした態度でお子さんに接するのは控えるべきでしょう。

不登校のお子さんにイライラしてしまう原因3選

ここでは、不登校のお子さんにイライラしてしまう原因を3つ紹介します。

1. お子さんが悩んでいるように思えない
2. 不登校を治してあげられない自分を責めている
3. お子さんを思ってかけた言葉も否定される

①お子さんが悩んでいるように思えない

保護者がイライラしてしまう原因の一つ目は、「お子さんが悩んでいるように見えない」です。

保護者は、不登校のお子さんのことを考えて、悩むことも多いでしょう。
なんとか学校に通わせてあげたいと思うこともあるかもしれません。

しかし、家にいるお子さんは悩む様子もなく、楽しそうにゲームをしていたり、長い間寝ていたりして、まるで「自分は家にいて当たり前だ」と思っているように感じてしまうかもしれません。

そのように感じてしまうと、保護者はお子さんが学校に行けないことに対して深く考えているように思えず、イライラしてしまうことがあるでしょう。

②状況を好転してあげられない自分を責めている

不登校が長く続くと、状況を好転してあげられないという保護者の自責の念がイライラにつながることもあります。

お子さんが不登校になると、多くの保護者はどうにかして再登校してほしいと思うでしょう。
しかし、すぐに不登校になった問題を解消して再登校するということは簡単ではありません。

再登校させてあげたいけど、なにもできていない…
そんな自分を責めてしまって、ストレスがたまり、イライラしてしまうといった負のサイクルに陥っていませんか?

中には、そのイライラをお子さんにぶつけてしまって、さらに自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

③お子さんを思ってかけた言葉も否定される

多くの保護者は、お子さんのことを思って、たくさんの言葉をかけるでしょう。
どうにかしてお子さんを励まそうと考えて伝えた言葉を否定されると、とても傷つきますよね。

最初は我慢が出来ていたとしても、ずっとお子さんに冷たい態度で接されるとだんだんイライラしてくると思います。

しかし、思春期真っ只中のお子さんにとっては、保護者と会話するのが恥ずかしかったり、めんどくさかったりすることが普通です。会話をしたとしても、本音を素直に話してくれることは稀でしょう。
それは、不登校であろうがなかろうが同じことです。

きっと、お子さんも心の中では保護者を大切に思っています。
あまりお子さんを責めないようにしましょう。

お子さんの不登校へのイライラを対処する4つの方法

続いては、イライラの対処法を4つ紹介します。
お子さんにイライラしてしまうことを悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

①お子さんのことを理解する

1つ目の対処法は「お子さんのことを理解する」ことです。

お子さんの気持ちを理解すると、お子さんの行動や態度の背景がわかり、どんな言動に対してもイライラすることが少なくなります。

お子さんを理解するためには、たくさん会話をすることが一番です。
なぜ学校に行きたくないのか、何に困っているのか、これからどうしたいのか、お子さんと話し合いましょう。

しかし、お子さんが話してくれない、お子さんが上手く自分の考えを言語化できないというパターンも多くあると思います。

そんなときは、保護者がお子さんの行動を観察してみましょう。
何に日々の楽しみを見つけているのか、何に苦しんでいるのかなど、観察することで見えてくることがあるかもしれません。

②お子さんに共感する

「お子さんに共感する」ことも大切です。

1つ目の「お子さんのことを理解する」ことも大事ですが、「お子さんに共感する」ことで、お子さんが保護者に対する態度や行動を変えてくれる可能性があります。

多くの不登校のお子さんは、保護者が不登校の現状をどう思っているのか気になっています。
お子さんの不安に共感することで「親は自分のことを分かってくれている」と、安心するでしょう。

さらに、お子さんの将来に対する不安と家では気楽に過ごしてほしい願望の葛藤などの気持ちをお子さんにも伝えてあげると、お子さんが保護者と共感でき、関係が良好になります。

そうすると、保護者がイライラすることも少なくなってくるでしょう。

③自分の時間をつくる

「自分の時間をつくる」こともイライラを対処する方法のひとつです。

イライラしているときは、保護者が一人の時間をつくることも大事です。

お子さんと離れることを不安に思うかもしれません。
しかし、保護者が一人になると、お子さんも完全な一人の時間が持てます。

保護者がいない時間に、自分の気持ちに向き合い、自分を見つめなおすことができるかもしれません。

適度に自分の時間を持つことは、保護者だけでなくお子さんにも好影響を与えます。

イライラしてきたと思った時には、ぜひ一人の時間をつくってみてください。

④他の人に相談する

保護者だけで対処できない場合は「他の人に相談する」ことも大切です。

お子さんの不登校は、保護者だけで抱え込むと大きな負担になってしまう可能性があります。
保護者だけで対応する必要はありません。さまざまな人に相談することをおすすめします。
学校や専門的な知識を持つスクールカウンセラー、家族のみんなと話し合って保護者の気持ちを共有しましょう。

身近な人には話しづらいという方は、不登校のお子さんを持つ保護者で構成されている「親の会」に参加してみるのもいいと思います。

まとめ

今回は、保護者がお子さんにイライラしてしまう理由やその対処法について解説しました。

お子さんの不登校は、保護者にとって不安になることです。
そんな不安と戦いながらお子さんに寄り添っていると、イライラしてしまうこともありますよね。

そんなときは、ぜひ今回紹介した対処法を実践してみて下さい。

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