不登校になった友達に、どんな言葉をかけるべき?言ってはいけない言葉と伝えてあげたい言葉

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目次

    仲の良い友達が突然不登校になったら、どんなことをしてあげられるでしょうか?

    この記事を読んでくださっているあなたは、不登校になった友達をどうにか励ましてあげたいと思って悩んでいる優しい方だと思います。

    実際に、不登校の時に友人に支えられたという不登校経験者は多くいます。

    しかし、あなたがよかれと思ってかけた言葉が、逆に不登校生を追い詰めてしまうこともあります。

    本記事では、友達が不登校になったとき、友人としてどのような言葉をかけてあげるとよいのかについてお伝えします。

    不登校になった友達に、言ってはいけない言葉とは?

    ①「学校に来てほしい」と登校を促す

    不登校生の多くが、「学校に行きたいのに行けない」、または「学校に行かなくてはいけないと思っているが行けない」という状況です。

    学校に行かないと勉強が遅れるし、クラスメイトにも会えません。不登校が長く続けば進学にも影響するでしょう。不登校であることにいちばん悩み、苦しんでいるのは本人なのです。

    そんなときに、友人から

    「学校に来てよ」

    「一緒に学校に行こうよ」

    「いつから来るの?」

    「早く学校に来てね」

    「クラスのみんなが待ってるよ」

    と言われると、「心配してくれている友人に申し訳ない」「行きたい気持ちはあるけど行けない自分はおかしい」「周りにも迷惑をかけている自分はダメだ・・」とどんどん追い込まれてしまうことがあります。

    心が元気な人にとって、「学校に来てほしい」という言葉が相手を傷つける言葉になるとは思いもよりません。何も問題がないように感じますが、不登校生にとっては違います。

    不登校になるということは、心が疲弊してしまっていることが多く、ささいな言葉にも追い込まれ、傷つきやすくなっているのです。

    ②「どうして学校に来ないの?」と不登校の原因を探る

    不登校の原因は、人によってさまざまで、要因が1つとは限りません。複数の要因が複雑に絡み合っているケースが多くあります。

    実は、当の本人も、原因がよくわかっていないこともあります。

    そんなときに、友人から原因を聞かれても、うまく答えることができません。

    また、自分で原因がわかっていても、センシティブな内容で人には言いたくないこともあります。

    そんな場合も、「どうして?」「なんで?」と友人に聞かれても答えられません。

    答えられない質問をされても、不登校生は困ってしまいますし、そんな質問をしてくる友人とのコミュニケーションを避けるようになる可能性があります。

    ③「頑張ろう」と励ます

    「頑張って学校に行こうよ」

    「(悩んでいることは)たいした問題じゃない、気にすることないよ」

    「みんな少しくらい嫌なことがあっても学校に行ってるよ」

    このように、悪気なく、不登校になった友達に対して励ます言葉をかけてしまうケースがありますが、多くは不登校生を追い詰める言葉になってしまいます。

    友人から、自分の抱えている悩みや問題はたいした問題ではないと言われても、本人はその問題に悩んでいるのです。

    友人から励まされたり、優しくされたりすると、その期待に応えて元気に振舞わなくてはいけない、学校に行かなければいけない、と思いますが、不登校生にとっては過度なプレッシャーになります。

    行かなくてはと思うのに行けない状況は、不登校生をさらに追い詰めるだけになってしまうのです。

    不登校になった友達に、友人としてかけたい言葉はどんなもの?

    ①不登校であることを意識しない声掛け

    不登校中であっても、多くの人は「学校に行かなくてはいけない」「学校に行っていないのは良くないことだ」と思い、現状を変えなくてはいけないと思っています。

    そんなときに、友人からも「何で学校に来ないの?」「学校に来てほしい」「みんな待っているよ」と言われると、先にお伝えしたように、学校に行けない自分を責め、更に追い込まれてしまう可能性があります。

    逆に、全く不登校であることを意識していないような声掛けは、純粋にうれしく、友人に会いたくなることが多くあります。

    うれしくなる声掛けの一例

    ・ゲームやマンガなどを理由に「家に遊びにこない?」と誘う

    ・共通の趣味など、不登校の友達が興味を持つイベントや場所に誘う

    ・習い事に誘う

    ポイントは、友達が「不登校である」ということを意識せず、不登校であることに触れない声掛けです。

    不登校中でも、登校していた頃と同じように接してくれる友人に救われたという不登校経験者は多くいます。

    ②「私はあなたの味方だよ」と伝える

    不登校になると、今まで以上に、周りが自分のことをどう思っているのか気になります。

    「学校を休むなんておかしい」「甘えてる」「逃げてるだけだ」「部活に来なくて迷惑だ」など、周囲にマイナスに思われているのではないかと落ち込むことも多くあります。

    そんなときに、友人が自分を全肯定してくれるような言葉をかけてくれると、「不登校だからといって悪く思う人ばかりではない、自分の味方もいる」と思えるようになり、気持ちが前向きになります。

    ③「プリントを持っていくよ」と学習のサポートを申し出る

    不登校になると、学習が遅れてしまうことも不安要素のひとつです。

    「授業のノートとプリントを届けるよ」などと、学習面のサポートを提案されるとうれしいと感じる不登校生が多いです。

    また、学校に行かずに1人で家にいると孤独を感じてしまうため、プリントを受け取るタイミングで友人に会うことは良い気分転換になるでしょう。

    ④何気ない連絡をこまめにする

    学校の出来事や学校に関連する話題ではなく、ゲームやアニメ、面白いYouTubeなど、気軽で楽しい話題がLINEなどのSNSで来ると、友達も返信しやすく、気持ちが明るくなるのではないでしょうか。

    「自分は一人じゃない、友人がいる」と不登校生の孤独感を軽減することもできます。

    こまめな連絡を続けていると、不登校生が話したくなったタイミングで悩みを吐き出すこともできるので、友達にとってあなたが大きな支えになるはずです。

    さいごに

    この記事を読んでくださっているあなたは、友達思いの優しい方です。

    その優しさは、不登校で悩んでいる友達にも届いていると思います。今は友達が学校に来なくて寂しいと思いますが、根気よくサポートを続けていれば、友達も元気に学校に戻ってくるでしょう。

    焦らず、友達を信じて明るく接し続けてみてください。

    友達が不登校になったとき、どんな声掛けをすべきか、少しでも参考になれば幸いです。

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