子どもが学校に行きづらくなったとき、家庭だけで抱え込まずに頼れる場所があると気持ちが少し楽になります。
決まった形に合わせるのではなく、その子のペースや気持ちを大切にできる居場所。そのひとつがフリースクールです。日野市でも、無理なく過ごせる環境を探す家庭が少しずつ増えてきました。
この記事では、日野市内のフリースクール情報や選び方のポイントについて、丁寧に解説していきます。
フリースクール寺子屋のびの〜び

フリースクール寺子屋のびの〜びは、不登校などで学校に行けないお子さんのための安心できる学びの場です。
学校や地域の枠を越えて誰でも参加でき、異なる学校や学年の子ども達が兄弟姉妹のように支え合う温かなコミュニティです。子どもはもちろん保護者も一緒にのびのびと過ごせる居心地の良い空間づくりを目指しています。
決まったカリキュラムにとらわれず、お子さんの「やってみたい!」という気持ちを大切に活動を行っています。
遠足や農作業などの体験学習や屋外活動を不定期に行い、自然の中でワクワクしながら学ぶ機会を提供。
希望に応じて親子での参加や個別の学習指導も可能です。お子さん一人ひとりのペースに合わせた柔軟な対応をしてくれます。
また、通った日は在籍校の出席として認められる場合もあり、学校との連携についても相談可能ですよ!
電話番号 | 090-6327-0369 |
住所 | 東京都日野市東豊田3-23-3 |
アクセス | JR中央線「豊田」駅北口から徒歩7分 |
対象年齢 | 小学生〜中学生 |
費用 | 入会金30,000円 月額利用料12,000〜33,000円(利用日数による) |
公式サイト | フリースクール寺子屋のびの〜び |
ぽかぽかステップフリースクール

ぽかぽかステップフリースクールは、不登校のお子さんがありのままの姿で過ごせる安心の居場所です。
少人数の中でスタッフや他の子ども達と触れ合ううちに心がほぐれ、「楽しい!」と思える時間を積み重ねることでお子さんに笑顔と自信が生まれます。
学校という集団に馴染めないお子さんも、ここではプレッシャーなく自分のペースで通うことができるでしょう。
専門知識を持つスタッフがお子さん一人ひとりに合わせた生活・学習プランを提案し、日々の学習や活動を丁寧にサポートします。
デジタル教材を用いた学習や宿題のサポート、必要に応じた学習塾との併用支援も可能です。「楽しむ」を大切にした無理のないプログラムで社会性やコミュニケーション能力も自然に育まれますよ。
平日は毎日開所しており、通う日数も自由に選べます。また、高校進学を希望する場合の学習フォローも行い、将来への備えもサポート可能です。
電話番号 | 050-3816-8633 |
住所 | 東京都日野市多摩平1-4-14 田窪ビル3F |
アクセス | JR中央線「豊田」駅北口より徒歩5分 |
対象年齢 | 小学生・中学生 |
費用 | 【小学生】入会金27,500円 基本料金5,500円 利用料:11,000円(月4日以内)、33,000円(月5日以上)、施設費等1,650円 【中学生】入会金27,500円 基本料金4,400円、利用料:9,900円(月4日以内)、29,700円(月5日以上)、施設費等1,650円 |
公式サイト | ぽかぽかステップフリースクール |
フリースクールももの木・楽しく学ぶもも塾

「第2の学校 ももの木」は、少人数でお子さんが心から安心して過ごせるアットホームなフリースクールです。
小学生から中学生までのお子さん一人ひとりの「好き」に寄り添い、自分らしく学べる場を提供。家庭的な雰囲気の中で、子ども達は思い思いの活動にのびのびと取り組んでいます。
学習内容はお子さん自身が選択し、自由進度学習や探究型学習などを取り入れて自主性を育みます。教科書に沿った勉強だけでなく、テーマを決めて調べたり議論したりすることで、自分なりの答えを見つけ出す力を養っていますよ。
成績やテストにとらわれない伸びやかな環境で、「できた!」「わかった!」という喜びを積み重ねることで自信につながり、自己肯定感も高まっていきます。
月に一度は保護者同士が情報交換できる機会も設けられ、家庭と協力してお子さんの成長を支えます。
保護者からは「通う中で自分も元気をもらえた」との声もあり、家族にとっても安心できる居場所となっているでしょう。
電話番号 | ※電話での問い合わせはなし |
住所 | 東京都日野市多摩平2-5-1 クレヴィア豊田多摩平の森1F(産業連携センターPlanT内) |
アクセス | JR中央線「豊田」駅北口より徒歩5分 |
対象年齢 | 小学生〜中学生 |
費用 | 入学金30,000円、月謝16,000〜45,000円(週1〜3日利用の場合) |
公式サイト | フリースクールももの木・楽しく学ぶもも塾 |
工芸技能学院

工芸技能学院の小中フリースクールは、美術工芸を通じてお子さんの自己表現と自信回復を支援する学びの場です。
絵を描いたり作品を作ったりする静かな環境で、集団生活が苦手なお子さんものびのびと創作に取り組めます。
ものづくりの体験が心の安定につながり、お子さんに笑顔を取り戻させるとともに、「自分にもできた」という達成感が自己肯定感の向上につながるでしょう。
発達特性のあるお子さんにも配慮した専門スタッフが常駐し、一人ひとりのペースに合わせた丁寧なサポートをしてくれるので安心です。
また、こちらに通うことで在籍校の出席扱いになるため、公教育と連携した学習継続ができます。定員約20名の少人数制で、一人ひとりに目が行き届く指導体制も魅力です。
中学卒業後は同学院の高等部で通信制高校のサポートを受けながら高校卒業資格を取得することもでき、長期的な学習支援も充実しています。
電話番号 | 042-592-4353 |
住所 | 東京都日野市落川993 2F |
アクセス | 京王線「百草園」駅から徒歩1分 |
対象年齢 | 小学生〜中学生(主に日野市在住) |
費用 | 無料 |
公式サイト | 工芸技能学院 |
わかば教室(登校支援教室)

わかば教室は、日野市教育センターが運営する小中学生向けの登校支援教室です。
様々な要因で長期間学校に通えていない市内在住のお子さんが対象で、一人ひとりに合わせた個別学習支援や小集団での活動を行っています。
無理のないペースで勉強や生活リズムを取り戻せるようサポートし、学校以外にも安心できる居場所を提供。
経験豊富な教師やカウンセラーが常駐し、お子さんの心のケアと自立心の育成に力を入れています。
保護者との相談を通じて、お子さんの状況に応じた柔軟かつきめ細やかな対応をしてくれるため、安心して利用できます。
平日は夕方まで開室し、土日も利用可能です。学校復帰を目指す場合のステップにもなり、お子さんの状態に合わせて自信をつけつつ準備を進めていけます。
市の公共サービスであり、費用負担なく利用できる点も保護者には嬉しいポイントです。
電話番号 | 042-592-0863(平日9:00〜16:30 日野市教育センター) |
住所 | 日野市程久保550 日野市立教育センター |
アクセス | 多摩都市モノレール「甲州街道」駅より徒歩10分 |
対象年齢 | 小学生〜中学生(主に日野市在住) |
費用 | 無料 |
公式サイト | わかば教室(登校支援教室) |
日野市のフリースクール選び3つのポイント
通いやすさと立地環境を確認する
日野市は、JR中央線や京王線、多摩モノレールなど複数の路線が通っており、市内の移動手段は比較的充実しています。
しかし、お子さんの体調や気持ちが不安定な時期には、通学時間の長さや乗り換えの有無が負担となることもあります。そのため、まずは自宅から無理なく通える距離にあるかを確認することが大切です。
駅から徒歩圏内にあるか、自転車やバスで通えるかなど、アクセスのしやすさは継続利用に直結します。また、周囲の環境も大切な要素です。静かな住宅街の中にあるのか、緑の多い落ち着いた場所なのかなど、周囲の雰囲気が子どもの安心感につながることもあります。
子どものタイプに合った雰囲気かを見極める
フリースクールには、それぞれ異なる運営方針や雰囲気があります。日野市内でも、遊び中心でのびのび過ごせるところから、学習支援に力を入れているところまで特色はさまざまです。
お子さんが人との関わりに疲れやすいタイプであれば、少人数制で静かな環境が向いている場合があります。反対に、刺激があるほうが活力につながるお子さんなら、イベントや活動の多い施設が合うこともあるでしょう。
実際に見学や体験を通して、本人が「ここなら大丈夫そう」と感じられるかが判断の軸になります。無理に合わない場所を選んでしまうと、逆に心身の負担になることもあるため、本人の反応を最優先にしましょう。
公的支援の有無や在籍校との連携体制をチェックする
日野市では、わかば教室のような市の教育センターが運営する公的な支援機関もあり、費用がかからず利用できるケースもあります。
また、民間のフリースクールであっても、通所日を在籍校の出席扱いと認めてもらえる場合があります。
学校との連携がスムーズに取れるか、個別に相談できる体制があるかは、安心して利用を続ける上で重要です。
また、助成金制度の対象となる施設もあるため、費用面での支援があるかも確認しておきたいポイントです。
特に日野市の場合、教育機関や支援団体とのネットワークが整っていることから、フリースクール側でも丁寧な説明や対応を行っている施設が多く見られます。
日野市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
日野市で不登校のお子さんを持つ保護者の方々がフリースクールを利用する際、経済的な負担を軽減するための助成制度が整備されています。
特に、東京都が実施する「フリースクール等利用者支援事業」では、月額最大2万円の助成金が支給されます。
この制度は、不登校の小・中学生が対象で、保護者が申請することで、フリースクールの利用料の一部を補助してもらえる仕組みです。
助成を受けるためには、通所するフリースクールが東京都の定める要件を満たしている必要があります。
具体的には、不登校の児童生徒に対する支援を主たる目的として活動していること、学校や教育委員会との連携体制が構築されていること、運営状況や料金体系を適切に情報提供していることなどが求められます。
詳細な条件や申請手続きについては、各フリースクールや日野市の担当窓口にお問い合わせください。
https://www.city.hino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/964/pannfu20250326.pdf
オンラインのサポートを希望する方には「シンガク」がおすすめ

ご自宅の場所やお子さんの環境によっては、オンラインで、いつでもどこでも通えるスタイルのフリースクールもおすすめです。
「シンガク」は、不登校のお子さんを対象としたオンラインフリースクールです。通常の学習支援の他に、出席扱い制度の申請サポートや、メタバースでの教室を通じた友人との繋がりを提供し、お子さんの自己肯定感を育みます。
一方で、リアルな現場でしか得られない経験や体験もあるため、通学型(教室型)のフリースクールを検討している方は、上記のフリースクールに問い合わせてみると良いでしょう。