不登校の運動不足を解消する方法7選!運動不足が与える影響と運動を続けるコツも徹底解説

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目次

不登校のお子さんは、家から出ることが少ないため運動不足に陥りやすいです。運動不足を解消しようと思っても、本人がなかなかその気になってくれずに困っている、という保護者は多いのではないでしょうか。

しかし、運動不足が心身に与える影響は想像以上に大きいため、運動不足を解消することは重要です。そして実は、不登校のお子さんが運動を続けるようになるには、コツがあります。

この記事では、運動不足が与える影響・不登校のお子さんが運動を続けるコツ・不登校のお子さんにオススメの運動を解説します。

不登校のお子さんの運動不足でお悩みの方は、ぜひご覧ください。

不登校の運動不足が心身に与える影響

不登校のお子さんは運動不足に陥りがちです。ここでは、運動不足が心身に与える3つの悪影響について解説していきます。

1. 肥満

運動不足は肥満の原因になります。お子さんは代謝がいいとはいっても、ずっとお家で動かないでいると、肥満になってしまうことは避けられません。

肥満は生活習慣病のリスクを増大させます。また、肥満の子どもは大人になっても肥満になりやすいというデータもあり、生涯を通しての健康に悪影響を及ぼすかもしれません。

さらに、肥満になってしまうと、見た目に劣等感を抱いてしまう可能性もあります。「人に見られたくないから家から出られない」となると、ますます運動不足が深刻化したり、不登校が長期化したりといった原因にもなります。

2. 免疫力の低下

運動不足になると、筋力や体力が落ちるため、病気にかかりやすくなります。

健康な人はかからないような弱いウイルスでも、運動不足により免疫力が低下していることで症状が出てしまうこともあるでしょう。

お子さんが健康に過ごすためには、運動をすることが大切です。

3,気持ちが落ち込む

運動をしたり日光を浴びたりすると、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されます。

セロトニンには、人を前向きな気持ちにさせたり、幸福感を感じさせる効果があります。

不登校のお子さんは精神的に不安定なことが多いです。そこでセロトニンが低下すると、さらに気分が落ち込みがちになり、憂鬱な日々が増えてしまいます。

日光や運動は体だけでなく、心にも重大な影響を及ぼすのです。

不登校のお子さんが運動を続けるコツは?

不登校のお子さんには、運動をする気力がない・運動をしても続かないという人が多いと思います。ここでは、不登校でも継続的に運動をするための3つのコツを紹介します。

1.少しずつ始める

どんな人でも、しんどいと感じることの継続は難しいです。また、保護者の方には簡単に感じることでも、不登校のお子さんにとっては困難なことが多いです。運動をするときは、少しずつ、お子さんが無理なくできる範囲で始めていきましょう。

「運動をするのが嫌なら、まずは日光浴から」「外に出るのが難しいなら、室内でできる運動から」など、できることを探してください。

部屋のカーテンを開けて日光を取り入れるだけでも、運動への第一歩につながります。

2.達成感を得られるようにする

達成感を得られることは、物事の一番のモチベーションになります。お子さんが、「自分はよくやった」と感じられるような運動にすることで、継続につながるでしょう。

また、おつかいや家事の手伝いを運動として取り入れることも有効です。保護者の方に感謝されると、お子さんが達成感を得られますし、「誰かの役に立てた」と感じることで自己肯定感も上がります。

最初から高いハードルを設定してしまうと、お子さんが挫折してしまう可能性があるので、少しずつ始めることを忘れないようにしましょう。

3.運動に楽しさを取り入れる

物事は始めるときに一番エネルギーを使うので、運動を始めるハードルを下げるためには、楽しさを取り入れることが大切です。

何を楽しいと思うかはお子さんによって異なるので、お子さんの好きなことを取り入れるよう意識するといいでしょう。

例えば「ゲーム好きのお子さんなら、ゲームを使った運動をする」「競争が好きなお子さんなら、保護者の方と勝負する形で運動する」などです。

色々な運動を試してみて、お子さんが楽しいと思えるものを探していきましょう。

不登校の運動不足を解消するおすすめの方法7選

具体的に運動不足を解消する方法を7つご紹介します。

1,日光浴

前述したように、日光浴は幸せホルモンを分泌させるため、心の健康にとって非常に重要です。また、日光を浴びると体内時計が整ったり、ビタミンDが生成されるなどの効果もあります。

昼夜逆転しているお子さんは、まずは日光を浴びて、生活リズムを整えることを目指しましょう。

外に出なくても、部屋のカーテンを開けて日光を浴びるだけでも十分な効果があります。運動を始めるハードルが高い人は、まずは日光浴から始めることがオススメです。

2,ストレッチ

ストレッチは、筋トレなどと違って比較的始めやすい運動です。また、室内の狭いスペースでも手軽に行えるため、継続に向いているでしょう。

ストレッチで体をほぐすと、血液やリンパの流れがよくなって、肩こりの解消や疲労の回復にもつながります。また、リラックス効果や自律神経の乱れを軽減する効果もあるため、心の健康にも効果的です。

3,ゲームを使った運動

ゲームを運動に取り入れることで、お子さんの運動へのハードルを下げることが期待できます。今は運動を取り入れたゲームがたくさんあり、本格的なものから遊び感覚で気軽にできるものまで、お子さんに合わせて選べます。

また、保護者も一緒にゲームをすることで、お子さんとの話の種が増え、コミュニケーションも充実するでしょう。

オンラインゲームを活用すると、一緒にゲームをする友達ができたりして、運動の継続につながりやすいです。

4,家事をする

お子さんに家事をお願いしてみるのも、運動を始めるきっかけになります。家事はしっかり体を動かすため、立派な運動の一つです。

家事を活用する利点は、お子さんが達成感を得やすいことです。保護者の方に感謝されたり、家での役割を担うことが、自己肯定感の向上につながります。

家事のスキルは将来自立するのに必須なので、身に付けておいて損はありません。

5,散歩

外に出てもいいとお子さんが感じているなら、散歩がおすすめです。散歩は体への負担は小さいながらも、有酸素運動なのでダイエット効果が期待できます。また、全身運動のため、血行改善効果もあります。

散歩をして外の空気を吸うと、気持ちがリフレッシュされたり、ストレス解消になることもあるでしょう。

お子さんと一緒にいろいろな散歩コースを探してみるのもいいですね。

6,ペットと遊ぶ

もしペットを飼っているなら、ペットと遊んだり、お散歩をお願いすることがおすすめです。ペットのためならと散歩を継続しやすく、ペットのペースに合わせることで、運動強度の増加も期待できます。

また、ペットと触れ合うとオキシトシンというホルモンが分泌されます。オキシトシンには精神を安定させたり、リラックス効果があるため、お子さんが前向きな気持ちになる手伝いをしてくれるでしょう。

7,習い事を始める

習い事は少しハードルが高いですが、お子さんがやってみたいと言う場合はオススメです。不登校の原因が、友人関係や学習の困難といった学校に特有のものであれば、習い事を始めるのは社会復帰の良いきっかけになるかもしれません。

運動不足を解消するには、もちろんスポーツ系の習い事が効果的です。しかし、他の習い事でも、教室まで歩いて行くことにするだけでいい運動になります。外に出るきっかけとして習い事を活用するのも良いでしょう。

不登校の習い事については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
▶︎不登校中の習い事はメリットが多い?おすすめの習い事5選を紹介!

運動不足を解消することが学校復帰のきっかけになることも

運動を生活の中に取り入れると、自然と生活リズムが整ってきます。また、運動を続けることで、気持ちが前向きになったり、精神が安定していくでしょう。

お子さんが趣味や楽しみを見つけることで、将来への希望を見出したり、運動を通じてできたコミュニティを持つことで、学校に行く不安が減ることもあります。

お子さんの前向きな一歩として、運動を始められるといいですね。

まとめ

この記事では、運動不足が与える影響・不登校のお子さんが運動を続けるコツ・不登校のお子さんにオススメの運動を解説しました。

不登校のお子さんが運動不足になると、肥満・免疫力の低下・気持ちの落ち込みなど、様々な悪影響があります。不登校のお子さんが運動を継続するためには、「無理のない範囲で」「楽しみながら」「達成感を得られる」運動にすることがポイントです。

オススメの運動としては、日光浴・ストレッチ・ゲームを使った運動・家事の手伝い・散歩・ペットと遊ぶ・習い事、などがあげられます。

お子さんの好みに合わせて、続けやすいものを提案していきましょう。保護者の方が一緒に運動をすることで、お子さんとの会話のきっかけにもなります。

不登校のお子さんにオススメの運動をお探しの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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