三重県の通信制高校は、公立・私立合わせて10校あります。さらに県外に本校を置いている広域通信制高校のキャンパスや、サポート校は7校あります。生徒の希望する通学日数や学習スタイルに合った学校を選びやすい、充実した環境が整っているエリアです。
しかし学校名だけでは、その違いや選び方が少しわかりにくいかもしれません。
それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
以下で、三重県の通信制高校の全体像から、各校の特徴、お子様やご家庭の希望に適した選び方について解説します。ぜひ候補校を比較する際の参考にお役立てください。
三重県の通信制高校事情
まずは三重県内の通信制高校の全体像を把握しておきましょう。学校数や生徒数の変化、県内のどのエリアに学校があるかという点について解説します。
三重県の学校数、生徒数
三重県の通信制高校は、令和7年度学校基本調査で10校です。内訳は公立2校、私立8校で、公立は北星高校と松阪高校、私立は四日市メリノール学院高校、皇學館高校、大橋学園高校、徳風高校、英心高校、一志学園高校、代々木高校、みえ大台おおぞら高校です。さらに三重県内にキャンパス・学習センターがある県外本校の広域通信制高校は5校、サポート校は2校となっています。
通信制高校の生徒数は令和7年度時点で5,918人で、前年度より308人増加しています。令和元年度から7年連続で増えており、全日制・定時制の生徒数が減少傾向にある中で、通信制を選ぶ生徒は三重県で増えてきています。
三重県の学校の通学エリアの傾向
学校の所在地は、四日市市、松阪市、津市、伊勢市、名張市、亀山市、志摩市、多気郡大台町などに分かれています。広域通信制高校の拠点まで含めれば、桑名市、伊賀市にも通学先があります。一方で尾鷲市や熊野市など東紀州方面は通信制高校が少ないため、スクーリング頻度や交通手段を踏まえて選ぶことが大切になります。
2026年には新設校・新設課程も増えている
近年は三重県で新しい通信制高校が増えています。皇學館高校は2026年度から通信制課程を開設し、みえ大台おおぞら高校が2026年に開校しています。
【公立】三重県の通信制高校一覧
では具体的に通信制高校のそれぞれの特徴についてチェックしていきましょう。
三重県の公立の通信制高校は2校となっています。それぞれの特徴について解説します。
三重県立北星高等学校 通信制課程

北星高校は、四日市市茂福横座にある県立の定時制・通信制併置校です。
通信制は普通科で、レポート、スクーリング、テストを通じて単位修得を目指します。
日曜コースと木曜コースを基本に、火曜スクーリングも設定されており、通学曜日を比較的選びやすい点が特徴です。
2期制を採用しており、4月入学だけでなく10月入学も可能です。
三重県立松阪高等学校 通信制課程

松阪高校通信制課程は、松阪市垣鼻町にある県立高校の通信制課程です。
自宅学習を中心に、月2回程度の日曜スクーリングで学ぶ仕組みで、少ない登校日数を希望する生徒に向いています。
学習は報告課題、面接授業、テスト、特別活動などがあり、転入・編入や長期欠席、不登校経験のある生徒などを受け入れている学校です。
【私立】三重県に本校がある通信制高校一覧
三重県には、本校や通信制課程を置く私立の高校が8校あります。登校日数や学習スタイル、専門分野、不登校経験への支援など、学校ごとに特色が異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
四日市メリノール学院高等学校

四日市市の、全日制と通信制を併設している私立高校です。
通信制課程では、自宅学習やタブレット学習を活用しながら、自分のペースで単位修得を目指せます。
四日市周辺で、落ち着いた学校環境と通信制の柔軟さを両立したい生徒に向いています。
皇學館高等学校

伊勢市の皇學館高等学校は、2026年度から通信制課程を開設した高校です。
自宅学習、Web授業、月2日程度のスクーリングを組み合わせて学ぶ形式で、進学や専門学校進学への支援も行われています。
伝統校の環境で、通学負担を抑えながら学びたい生徒に合いやすいです。
大橋学園高等学校

四日市市の大橋学園高等学校は、通信制・単位制・普通科の私立高校です。
全日型コースのほか土曜だけ通うコースもあり、調理、製菓、情報、デザイン、福祉、保育など、将来につながる体験的なコースが用意されています。
毎日通いたい生徒にも、通学日数を抑えたい生徒にも選択肢があるのが特徴です。
徳風高等学校

亀山市にある徳風高等学校は、登校日数を選びやすい通信制高校です。
総合コース、ドッグケア、パソコンなど多様なコースに加え、1Dayや3Dayのように段階的に登校できるコースが用意されています。
不登校経験があるなど、毎日通うことに不安がある生徒にも検討しやすい学校です。
英心高等学校

英心高等学校は、伊勢本校と名張市の桔梗が丘校を持つ通信制高校です。
全日型、水曜コース、集中Sコースなどがあり、学び直しから進学、資格取得まで幅広く対応しています。
週1回登校や年間数回の集中登校など、状況に合わせた通い方を選びやすい点が特徴です。
一志学園高等学校

津市一志町の一志学園高等学校は、不登校経験や学習面で不安がある生徒への支援を重視する通信制高校です。
全日型、土曜、フレックスの各コースがあり、学び直しやICTを活用した学習にも対応しています。
津市周辺で、少人数の環境がよい生徒に向いています。
代々木高等学校

志摩市に本校を置く代々木高等学校は、三重県内本校型でありながら全国から学べる広域通信制高校です。
通学圏の生徒は月2回程度の登校、遠方の生徒は集中スクーリングを選ぶことができます。
自然豊かな志摩地域で学べる体験型のスクーリングも特徴の一つです。
みえ大台おおぞら高等学校

多気郡大台町のみえ大台おおぞら高等学校は、2026年に開校した新しい通信制高校です。
大台町の自然環境を生かし、体験型プログラムや地域連携を通じて学べる点が特徴。
自宅学習だけでなく、自然や地域との関わりを通じて成長したい生徒に向いています。
三重県にキャンパス・学習センターがある広域通信制高校
県外に本校を置きながら、三重県に通学拠点を設けている広域通信制高校も5校あります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
N高等学校・S高等学校・R高等学校 四日市キャンパス

N高グループは、ネット学習を軸にしながら、必要に応じてキャンパスにも通える通信制高校です。
四日市キャンパスは近鉄四日市駅から徒歩圏内にあり、週5・週3コース、週1+コース、通学なしのネットコースなどから学習スタイルを選べます。
自宅学習を中心にしつつ、対面サポートも受けたい生徒に向いています。
第一学院高等学校 四日市キャンパス

第一学院高等学校は、全国にキャンパスを展開する通信制高校です。
四日市キャンパスは近鉄四日市駅西口から徒歩3分の場所にあり、学校行事やサークル活動、進路相談などを通じて、自分のペースで高校卒業を目指せます。
通信制でも人との関わりを持ちながら学びたい生徒に合いやすい学校です。
ヒューマンキャンパス高等学校 四日市学習センター

ヒューマンキャンパス高等学校は、専門分野に強い通信制高校です。
三重県内には四日市学習センターがあり、基礎学習に加えて、興味や将来像に合わせた学習内容を選びやすい点が特徴です。
勉強への不安を減らしながら、メイクやイラスト、eスポーツなど、好きな分野を学びたい生徒に向いています。
鹿島朝日高等学校 津キャンパス・桑名キャンパス

鹿島朝日高等学校は、三重県内には津キャンパスと桑名キャンパスが設けられています。
津キャンパスは津駅から近く、桑名キャンパスも桑名駅方面から通いやすい立地です。
自宅学習だけでは不安があり、レポート作成や学習計画を支えてほしい生徒に向いています。
神村学園高等部 伊賀

神村学園高等部 伊賀は、三重県伊賀市にある広域通信制高校の拠点です。
選択登校型の学び方があり、自分の状況に合わせて登校しながら高校卒業を目指せます。
県内本校型の通信制高校だけでは通学先を選びにくい伊賀地域の生徒にとっての候補校としておすすめです。
三重県のサポート校一覧
サポート校とは、通信制高校に在籍する生徒の学習や生活、進路を支える教育機関のことです。
サポート校だけでは、高校卒業資格を取得できるわけではなく、高卒資格の取得には提携する通信制高校への同時入学が必要になります。
しかし、このようなサポート校も併用することで、卒業に必要な学習計画作成などの支援や、進路のアドバイス、社会性をはぐくむ支援なども得ることができます。
トライ式高等学院

トライ式高等学院は、三重県内に四日市キャンパスと津駅前キャンパスがあるサポート校です。
完全マンツーマン授業を中心に、不登校からの再スタートや大学進学、進路相談をサポートしています。
四日市キャンパスは近鉄四日市駅から徒歩圏内、津駅前キャンパスは津駅から徒歩圏内にあります。
MIE・夢未来高等学院

MIE・夢未来高等学院は、松阪市にある通信制高校サポート校です。
こころ未来高等学校のサポート校で、レポート作成や日々の学習を支援しています。
月曜日から金曜日まで自由に通学できるため、生活リズムを整えたい生徒や、不登校・転編入後に学び直したい生徒に向いています。
発達に課題のある生徒への支援も打ち出しています。
【目的別】三重県の通信制高校おすすめの選び方
通信制高校は、学費や通学日数、サポート体制によってそれぞれ特徴が異なります。生徒の目的に合わせて、三重県のおすすめの学校を整理します。
とにかく学費を抑えたい方
学費を抑えたい場合は、公立の三重県立松阪高等学校や三重県立北星高等学校が候補です。学費は年間30,000〜50,000円で、私立より費用負担を抑えられます。
大学進学を目指す方
大学進学を目指すなら、皇學館高等学校や英心高等学校がおすすめです。皇學館高校は個別相談や進路支援があり、英心高校は全日型で学び直しからの進学を目指せます。
不登校経験があり手厚いサポートがほしい方
不登校経験がある場合は、徳風高等学校や一志学園高等学校が候補校としておすすめです。登校日数を段階的に増やせる仕組みや、学び直しに配慮した環境が用意されています。
専門分野を学びたい方
専門分野を学びたいなら、大橋学園高等学校が有力です。調理、製菓、情報、デザイン、福祉、保育などを体験しながら、将来の進路を考えられます。
通学日数の少なさを重視する方
通学日数を少なくしたい場合は、英心高等学校の集中Sコースや代々木高等学校が候補です。年間数回から月2回程度の登校で学べるため、通学負担を抑えやすいです。
発達障害・起立性調節障害の方
体調や特性に合わせて学びたい場合は、英心高等学校や徳風高等学校が通いやすい学校です。登校頻度を調整しやすく、少人数や個別相談を活用しながら無理なく学べます。
三重県の通信制高校で使える奨学金・補助金制度
最後に、三重県で通信制高校を検討する場合に確認しておきたい補助金制度について解説します。
まず確認したい補助金制度は、国の「高等学校等就学支援金」です。公立・私立を問わず授業料の負担軽減に使える制度で、通信制高校でも対象になります。
低所得世帯の場合は、授業料以外の教育費を支援する「高校生等奨学給付金」も確認しましょう。三重県には、返済が必要な貸与型の「三重県高等学校等修学奨学金」や、私立高校の入学金を一部補助する制度もあります。
支援制度だけで不足する場合は、日本政策金融公庫の国の教育ローンなども検討してみましょう。

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