【不登校】留学エージェント一覧!選び方と費用、短期・長期留学の選択肢まで徹底解説

監修:青木健志朗

監修:青木健志朗

アラインエジュケーション代表の青木氏は、30年以上にわたり延べ1,000名以上の不登校生を中心に留学支援を行っています。 ニュージーランドの教育機関やホストファミリーとの強固なネットワークを持ち、トラブルや不安への迅速な対応力に定評があります。「相談を待つのではなく、こちらから動く支援」を信条とし、多くの生徒の再出発を支えています。

オンラインフリースクールという選択肢を検討してみませんか?

不登校のお子さんにとって、たとえフリースクールでも通学は大きなハードルとなることがあります。

そんな時、自宅で授業を受けられるオンラインフリースクール「シンガク」がおすすめです。出席認定に対応しており、自分のペースで学習を進められるのが特徴です。また、他の生徒ともオンラインで交流できる環境が整っています。

さらに、ゲーム依存のお子さんも楽しめるように、マインクラフトやフォートナイトなどを通じて他の生徒たちと一緒に遊べる機会も提供していますので検討してみてください。

目次

近年、不登校の児童生徒は年々増加しています。学校に通えない期間が長引くと、本人はもちろん、ご家族も孤独や焦り、将来への不安を抱えやすくなります。

その中で、注目を集めているのが「留学」という選択肢です。海外や国内の新しい学びの場に身を置くことは、単なる環境の変化ではありません。自分自身と向き合い、多様な価値観や広い視野に触れることで、自己肯定感を高め、将来への可能性を大きく広げる転機となります。

意外と知られていませんが、海外には英語力が英検3級以下でも受け入れてくれる学校が多くあり、環境が合えばそのまま高校卒業を目指すお子さんも増えています。「今の環境を大きく変えてチャレンジしたい」という気持ちがあれば、専門的な知識を持つ留学エージェントのサポートを受けることで、安心して最初の一歩を踏み出すことができます。

この記事では、不登校のお子さんと保護者が安心して利用できる留学エージェントの一覧や選び方のポイント、そして費用や期間などの現実的な選択肢について、わかりやすく解説します。

また、海外留学までは踏み切らずとも、環境を変えて学びたいと考えるお子さんには、国内のフリースクールのような場も選択肢の一つとなります。お子さんにとって「今、踏み出せる一歩」を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

不登校に対応した留学エージェント一覧

不登校のお子さんやその保護者に寄り添った留学サポートを提供しているエージェントは、近年増加しています。

専門のカウンセラーが現地に在籍し、一人ひとりの状況に合わせたプランを提案することで、安心して留学に臨める環境を整えているのが特徴です。
ここでは、特に不登校支援に実績のある代表的なエージェントを紹介します。

WSOセンター

1991年創業の老舗中学・高校留学専門エージェントです。留学先はニュージーランド、カナダ、オーストラリア、イギリスから選べます。
公式発表によると、これまでに延べ2,500名以上の支援実績があります。
現地にはスタッフが常駐し、お子さんとの定期面談や学期ごとの報告書を通じて、ご家庭と密に連携します。カウンセリングや学校選定、渡航後の生活・学習支援、帰国後の進路相談まで、一貫したフォローを提供しています。帰国生入試の合格実績も公式サイトで公開しており、具体的な進学先を確認できます。

アラインエジュケーション

不登校を経験したお子さんを、現地スタッフとして延べ1,000人以上高校卒業まで導いてきた実績を持つ2人の創業者が立ち上げた、ニュージーランド専門の留学エージェントです。
20年以上にわたり築いてきた現地校とのネットワークを活かし、一人ひとりに合わせた学校選びときめ細かなサポートを提供します。
渡航後は、心のケアや生活・学習・進路支援を重視し、短期から卒業留学まで幅広く対応。留学中は2週間に1回の対面面談で状況を把握し、保護者への報告も定期的に行います。

ターニングポイント

不登校や発達特性、起立性調節障害などの相談に対応する留学エージェントです。
国内では定期カウンセリング、マンツーマン英会話、国内ホームステイ体験などで出発準備を支援。世田谷・新宿・名古屋・大阪にカウンセリング拠点があり、面談や説明会を実施しています。渡航後は日本人スタッフが生活・学習面をフォローし、帰国報告会や進路相談まで一貫して伴走します。 

ISS留学ライフ

Z会グループ運営。公式サイトによると30年以上の運営実績があり、世界28カ国・約1,200校と提携しています。
高校留学では独自の選考(英語能力テスト/適性心理テスト/日本語作文/本人・保護者面接/書類審査)を実施し、目的や適性を確認。出発前の準備から渡航後まで、日本人スタッフのいる現地提携オフィスや24時間日本語緊急サポートで支援します。 

なぜ不登校からの留学が「新たな道」になるのか?~メリットと効果~

「学校に行けていない」という現実は、時に自信を失わせ、進路の可能性を狭めているように感じられるかもしれません。しかし、環境を大きく変える「留学」という選択は、お子さんの人生に新しい視点と可能性をもたらします。ただの逃避ではなく「挑戦」としての留学には、さまざまなメリットや効果があります。

新しい環境と人間関係

日本の学校生活でつまずいたとしても、それが海外の環境でも同じだとは限りません。
留学は、これまでの人間関係やプレッシャーから距離を置き、自分自身をリセットできる貴重な機会です。異なる文化の中で生活することで、新しい価値観に触れ、自分のペースで人と関わることができるようになります。誰も自分の過去を知らない場所で、ゼロから関係を築く経験は、大きな自信につながります。

学力以外の成長

留学生活では、語学の習得だけでなく、さまざまな非認知能力が自然と育まれます。
・自分の気持ちや考えを伝える「コミュニケーション能力」
・トラブルや困難に向き合う「問題解決力」
・身の回りのことを自分でこなす「自立心」
・多様な価値観を受け入れる「多文化理解力」

これらは、今後の人生において学力と同じくらい、あるいはそれ以上に大切な力となります。

自己肯定感の回復

日本の学校生活で「できない」「行けない」という経験が積み重なると、自己肯定感は少しずつ低下していきます。しかし、異なる環境で小さな成功体験を重ねることで、「自分でもできる」という実感を取り戻すことができます。
現地でのちょっとした会話ができた、買い物を一人でできた、学校で友達ができた。そんな一つひとつの経験が、大きな意味を持ちます。

進路の選択肢の拡大

留学は、日本の学校に戻るためだけの「リハビリ」ではありません。
帰国生入試を利用した大学進学や、海外の大学進学といった新しい進路の扉を開く可能性があります。また、グローバルな環境で過ごすことによって、自分の得意や興味を再発見し、将来の進路や職業選択にも前向きになれるケースが多く見られます。

不登校からの留学、後悔しないためのエージェント選びの極意

不登校のお子さんにとって、留学は大きな決断です。そして、その成功を左右する重要な要素が「エージェント選び」です。すべての留学エージェントが不登校支援に精通しているわけではなく、サポート体制やカウンセリングの質にも差があります。後悔しないためには、次のポイントを押さえて選ぶことが大切です。

不登校支援の専門性

まず重視したいのは、そのエージェントが不登校のお子さんを支援するための知識と経験、そして実績をどれだけ持っているかという点です。
・不登校経験者向けのサポート体制が確立されているか
・現地に、不登校経験者の留学に精通した専門スタッフがいるか
・過去の経験を否定せず、受け止めたうえで支援する姿勢を持っているか

個別対応力

不登校の背景は一人ひとり異なります。学力、人間関係、発達特性、生活リズム、家庭環境など、事情はさまざまです。画一的なプランではうまくいかないこともあります。
・留学中も定期的に直接会って話を聞き、信頼関係を大切にしてくれるか
・現地で専任のサポーターが個別にサポートしてくれるか
・本人の気持ちやペースを尊重した柔軟なプランを提案してくれるか
・日本で見守る家族へのサポートも充実しているか

サポート体制の充実度

留学は出発して終わりではなく、準備から帰国後まで一貫した支援が欠かせません。
主なサポートの流れは、次の三段階に分けられます。

・出発前:カウンセリング、学校選定、ビザ取得の支援、渡航準備など
・留学中:生活面・学習面のフォローやアドバイス、心身の不調や学校・滞在先でのトラブル対応、重大な緊急時の24時間対応の体制
・帰国後:進路相談、帰国生入試の準備、出願書類に関する現地校との調整など

この三段階それぞれで、どのようなサポートがあるのかを事前に確認しておくと安心です。

情報提供の透明性

費用やサポート内容に関して「聞いていない追加費用がかかった」「対応窓口が分からない」といった不満は少なくありません。信頼できるエージェントは、次の点を丁寧かつ明確に説明してくれます。

・費用の内訳(プログラム費、手数料、滞在費など)
・病気やトラブル時の対応など、想定されるリスクや注意点
・提携校や現地の最新情報

質問に対して明確かつ誠実に答えてくれるかどうかも、信頼性を見極める大きなポイントです。

気になる費用と現実的な選択肢~予算と期間~

「留学したいけれど、費用面が心配…」
これは不登校からの留学を考える保護者の多くが抱える悩みです。確かに留学にはまとまった費用がかかりますが、選び方によっては無理なく始められるケースもあります。
ここでは、留学費用の内訳と目安、そして短期留学や国内の現実的な選択肢までを解説します。

留学費用の内訳と目安

留学にかかる費用は、国や期間、学校の種類によって大きく異なりますが、主な内訳は以下の通りです。

学費学校の種類(語学学校・高校・ボーディングスクールなど)や期間により異なる
滞在費ホームステイや学生寮など、滞在形式によって変動
渡航費航空券代(往復)、空港送迎費、電子渡航認証の申請料など
ビザ申請費用国ごとの規定あり
海外旅行保険病気やケガ、盗難に備えて加入が必要
お小遣い日常生活での食事・交通費・交際費など
エージェント手数料サポート内容によっては数万円~数十万円の範囲で発生

目安となる費用例

種類期間費用の目安
短期語学留学(例:フィリピン)2週間~1か月約40万~60万円
短期語学留学(ニュージーランド)2週間~1か月約40万~70万円
短期語学留学(例:オーストラリア・カナダ)2週間~1か月約50万~80万円
長期高校留学(ニュージーランド・カナダ)1年間約400万~500万円
長期高校留学(アメリカ)1年間約550万~700万円
私立ボーディングスクール(ニュージーランド)1年間約550万~750万円
私立ボーディングスクール(アメリカ)1年間約800万~1,200万円

上記はあくまで目安です。特に高校留学やボーディングスクールでは、学校のランクや選ぶ留学エージェントのサポート体制の充実度によって、費用に大きな差が生じます。

短期留学の可能性:まずは「お試し」から

いきなり長期の留学に踏み切るのはハードルが高い、というご家庭には短期留学が最適です。

夏休み・春休みを利用した2週間〜1か月程度のプログラム
・英語の授業だけでなく、アクティビティや現地校体験などを含む内容
・海外生活や異文化への適応に自信をつける「ステップ」として活用可能

特にフィリピンなどのアジア圏は費用を抑えやすく、日本人スタッフが常駐している学校もあり、留学初心者にも適しています。短期でも「自分でできた」「楽しかった」という体験は、自己肯定感を育てることに繋がります。

卒業目的の留学も、まずは3か月以内の「お試し」からがおすすめ
海外の高校で卒業を目指す場合でも、ニュージーランドなどでは最初は3か月以内の短期受け入れから始めることが可能です。

長期間で申し込み、途中でリタイアしてしまうと、支払った授業料の一部しか返金されず損をしてしまう可能性があります。こうしたリスクを踏まえ、留学エージェントに「まずはお試しから始めたい」と相談してみましょう。

不登校からの留学先の選択肢

留学先の選び方

ここでは、不登校経験のあるお子さんに向いている主な留学先の特徴を紹介します。

ニュージーランド
英語力が十分でなくても安心して学べるよう、留学生向けの授業や生活サポートが整っています。不登校の経験があるお子さんでも、自分のペースで学校生活に慣れていくことが可能です。また、卒業条件が比較的柔軟に設定されている点も大きな特徴です。

カナダ
多くの学校にESL(英語サポート)や留学生支援体制があり、英語力が十分でなくても学び始められます。ただし、州ごとに卒業要件が定められているため、卒業を目指す場合には一定の学力が必要です。

アメリカ
学校数が多く、プログラムの選択肢も幅広いのが特徴です。ただし、州や学校によってルールやサポート内容に大きな差があるため、不登校からの留学では事前の学校選びが特に重要になります。

イギリス
学習面での負担は比較的高めといわれます。学問を深めたいタイプのお子さんには適していますが、英語力や学習習慣を整えてから挑戦する方が安心です。全寮制の学校が多いのも特徴です。

オーストラリア
現地の生徒と一緒に学ぶ前に、一定の英語力が求められる場合があります。ある程度の英語力があれば環境も良く、不登校からの再スタートに適した選択肢です。日本との時差がほとんどない点もメリットです。

留学先の学校の種類

海外の中学・高校
多くの学校には留学生をサポートする仕組みがあり、専任の先生が常駐しています。ただし、不登校歴のあるお子さんの受け入れには慎重な学校も少なくないため、留学エージェントを通して出願するのが安心です。滞在は一般的にホームステイとなります。

ボーディングスクール(寮制学校)
生活習慣を整えたい場合や、学習と生活の両面でサポートを求める場合には、ボーディングスクールという選択肢もあります。24時間体制での生活・学習サポートがあり、規則正しいリズムの中で学業に取り組むことができます。

留学以外の国内の選択肢
海外留学までは踏み切らずとも、国内で環境を変える方法はあります。
フリースクールは自主性を尊重し、登校の自由度が高い学びの場です。通信制高校とサポート校を組み合わせれば、自宅学習と定期的な通学を両立できます。寮制の通信制高校やフリースクールなら、家庭から離れて生活環境を変えることも可能です。

また、国内のインターナショナルスクールでは、授業は英語で行われ、日常的に多様な国籍の生徒と交流できるため、英語を使った学びと国際的な環境を同時に得られます(学費は高い傾向があります)。

言語の壁がない分、国内の選択肢は段階的に社会復帰を目指しやすく、費用も海外留学より抑えられる場合が多いです。

「環境が変わるだけで、人は変わる」と言われるように、環境を変えることは不登校からの再出発において、非常に大きな意味を持つ要素です。海外・国内問わず、「お子さんに合った居場所」を見つけることが最も大切です。

留学成功への道のり~親ができること~

不登校からの留学は、お子さんにとって大きな決断であり、未知の挑戦です。けれど、その一歩が「再出発」につながるかどうかは、留学そのものの条件以上に、保護者の関わり方やお子さん自身の心構えに左右されます。

まず大切なのは、お子さんの意思を尊重すること
「親が決めた」ではなく「自分で選んだ」という感覚は、自己肯定感を回復させる力になります。留学を“逃げ”ではなく“挑戦”として受け止めるためにも、無理に背中を押すのではなく、いくつかの選択肢を見せながら、本人が納得できる道を選ばせることが第一歩です。
また、完璧を求めすぎないことも重要です。

現地に行ってすぐに成果が見えるとは限らない
英語力の伸びが思ったより遅かったり、友人関係や授業に悩むこともあります。そうした過程も含めて、時間をかけて変化していくものです。保護者としては「まだできないの?」と急かす言葉より、「その経験も大事なんだね」と過程を受け止める姿勢が力になります。

精神的な支えも不可欠
環境が変わっても、不安や孤独はすぐには消えません。特に留学初期は、親子ともに見えない部分への心配が募ります。
そんな時こそ、信頼できる留学エージェントと連携しながら見守ることが大切です。
過干渉にならない程度の定期的な連絡、辛さを否定せずに受け止める姿勢が、お子さんの安心につながります。
また、「本当に辛ければ帰ってきてもいい」という言葉は、衝動的にかける前に一呼吸おきましょう。まずはエージェントに相談し、現地でできる対応策を一緒に考えることが大切です。

留学中には、さまざまな心の波がある
留学中には、ホームシック、文化や言葉の壁、一時的なスランプやモチベーションの低下など、さまざまな心の波が訪れます。これは多くの留学生が経験する自然な過程です。「わからなくて当たり前」という前提を共有し、無理に励まさず、ただ話を聞く時間を持つことが、回復のきっかけになることもあります。

留学はお子さんだけでなく、保護者にとっても初めての挑戦です。一緒に学び、一緒に成長していく姿勢が、お子さんの支えになります。現地の情報を調べたり、帰国後の進路を一緒に考えたりする中で、「親も頑張っている」という姿勢は、お子さんにとって心強いものです。

つい心配で頻繁に連絡を取ったり、「ちゃんとやっているか」を確かめたくなったりすることもあるかもしれません。しかし、慣れない環境で毎日を過ごしているのはお子さんの方です。距離感を保ちながら見守ることで、お子さんは自分で乗り越える力を少しずつ身につけていきます。

「不登校から留学へ」専門エージェント・アラインエジュケーションが語るサポートの実際

実際の声から学ぶ、不登校留学支援のリアル

ニュージーランドで不登校経験者の留学を専門的に支援している「アラインエジュケーション」代表・青木健志朗氏に具体的なサポート内容や成功事例、費用の目安などを伺いました。エージェント選びの参考にしてください。
https://alignedu.co.jp/

留学支援に力を入れ始めた背景・きっかけは何ですか?
「ニュージーランドで高校卒業を成し遂げるというプロセスを通して、不登校を経験した子どもたちが自信を取り戻す姿を、現場で幾度となく見てきたから」です。
こうした経験から、私たちは、留学は「学びの場」であるだけでなく、人として成長できる場であり、不登校経験者にとっては人生を再構築し、将来を切り拓く場でもあると確信しています。
不登校で悩むお子さんが増えている今、学びの選択肢の多様性が求められています。
だからこそ、専門的な知識と経験、そして何より志を持った留学エージェントの存在が必要だと、私たちは考えています。

留学支援における理念・ポリシーを教えてください。
お子さんにとって、信頼できる存在であること。
安心して挑戦できる環境を整えること。
そして、本当に困ったときには必ず味方になり、全力を尽くすこと。
私たちは、この3つを軸に留学支援を行っています。

一般的な留学エージェントと不登校生に特化したアラインエジュケーションを比較した場合の独自性・強みは?
弊社は、不登校を経験した中高生のために専門特化した留学支援を行なっています。
一般的なエージェントと同様に、学校やホームステイの手配、渡航準備、現地サポートを行いますが、私たちはそれに加え「不登校だったお子さんが、安心して現地で生活を続け、自信を取り戻し、卒業までたどり着くこと」を支援のゴールとしています。そのためには現地での継続的な関わりと、信頼関係に基づくサポートが不可欠です。
代表の青木は20年以上、共同創業者の萩原は10年以上にわたり、現地で延べ1,000人を超える不登校を経験した中高生のサポートに携わってきました。
トラブル対応、転校やホームステイの変更、心身の不調、進路の迷いなど、実際に現場で数多くのケースに向き合ってきたからこそ得られた知見と判断力、柔軟な対応が強みです。

また、私たちは「お子さんとの信頼関係」を何よりも大切にしており、現地スタッフは一貫して、お子さんの心の成長を見守るメンターとして寄り添います。不登校という経験を経たからこそ生まれる不安や繊細な気持ちに、深い理解を持って丁寧に対応できること、それが私達の支援の特徴です。

不登校のお子様向けに、どのような種類のプログラムがありますか?
弊社では、すべてオークランド地域内の学校のみをご紹介しています。現地スタッフが直接足を運び、必要なサポートを確実に届けられる範囲に絞っているためです。

1. 現地中学・高校(セカンダリースクール)
3ヶ月ほどのお試しから始め、続けられそうであれば卒業まで在籍する形が一般的です。ESOL(留学生向け英語クラス)や個別サポートが整っている学校も多く、英語に不安があるお子さんでも安心して学べます。特に、不登校経験のある児童・生徒の留学を応援してくれ、柔軟に対応してくれる学校と提携しています。

2. 語学学校を経由するステップアップ型
現地校に編入する前に、語学学校で数ヶ月間、英語を集中的に学びながらホームステイ生活にも慣れるためのプランです。海外生活が初めてのお子さんや、いきなり現地校に入ることに不安がある場合に向いています。

3. 短期留学のみのプラン
短期間でも、新しい環境での経験が自信につながり、帰国後に目標を持って勉強に取り組むようになったり、日本の学校に戻るきっかけになることもあります。

自分の意志で留学を決め、自分の足で飛行機に乗り、ホームステイでお世話になりながら海外で生活し、学校で学ぶ。こうした経験は、英語力を伸ばす以上の学びや成長をもたらします。

学校選びの際、学力以外のどのような基準を重視してマッチングを行っていますか?
お子さん本人との面談や保護者アンケートを通じて、英語力や学力だけでなく、性格や傾向、将来の進路希望、留学に求めること、不安点などを丁寧に聞き取ります。

その上で、お子さんの卒業後の進路まで見据え、卒業や受験で不利にならないよう配慮し、学校を選びます。

【特に重視するポイント】
・留学生を温かく迎える雰囲気や校風
・留学生担当の先生の親身さやトラブル対応力
・帰国生入試など進路支援への理解と協力体制
・成績に関わらず年齢通りに進級・卒業できるか
・不安な時に声をかけられる日本人留学生の先輩の有無
・ESOL(英語クラス)の充実度
・IELTS/TOEFLテストセンターへのアクセス(受験時に重要)
・緊急時の総合病院や専門医へのアクセス

これらは、実際の支援経験の中で「後になって困った」事例から学んだ重要な観点です。こうした要素に加え、ロケーションや学校の規模、キャンパスの設備、選択科目やスポーツ活動なども総合的に考慮しながら、最適な学校選びをサポートしています。

留学前(準備段階)のサポート体制はどうなっていますか?
【留学相談・カウンセリング】
最初の一歩を安心して踏み出せるよう、留学カウンセリングは無料で、オンラインまたは対面で行います。お子さんも保護者も納得して留学を選べることを大切にしており、必要に応じて何度でもご相談いただけます。

【留学の手続き】
煩雑な手続きはすべてこちらで代行いたします。卒業や出発の時期を踏まえたプラン作成から、学校選び、入学手続き、学校とのやり取り(交渉を含む)を代行。現地校を通した滞在先の手配、航空券・ビザ・保険など渡航準備もサポートします。

【学習・心構えの準備】
現地での学びをスムーズに始められるよう、希望される方には無料の英語レッスン(英文法・英会話の基礎)や、海外生活の基礎知識を提供します。

【出発前オリエンテーション】
出発前に不安を解消するため、持ち物や入国審査、現地での生活マナーなどを教える場を設けています。

留学中の現地のサポート体制について教えてください。
弊社では、現地でのサポート体制に特に力を入れています。

到着直後のサポート
入国時には空港でお子さんを迎え、そのままホームステイや寮への入居をサポートします。海外SIMカードやバスカードの購入方法を案内し、登校初日にはスタッフが同行。さらに最初の1か月は3〜4回の対面面談を行い、新生活をサポートします。

留学中のサポート
月2回の対面面談を実施し、学校との連絡や手続き、科目変更や進学に向けた科目選びの相談にも対応します。ホームステイや寮との調整、滞在先の変更相談、生活全般のアドバイスなど、学校・生活の両面を継続的に支えます。

体調不良やトラブル時の対応
体調不良や学校・滞在先でのトラブルがあれば、必要に応じて通院の手配や関係者との調整を行います。事故や重度の病気など重大な緊急時には、学校やホストと連携し、健康と安全の確保を最優先に行動します。

卒業・進学に向けた準備
受験に必要な準備は、保護者や生徒だけで進めるには情報も手続きも複雑です。アラインでは、時間に余裕を持って計画を立て、IELTS・TOEFLなどの試験手配から、各大学の募集要項確認、出願スケジュールの管理、書類作成や学校との調整まで一括でサポートします。
多くの生徒は、帰国生入試や総合選抜型入試を活用し、早稲田・上智・ICU・GMARCH・関関同立などの私立大学文系学部を志望します。こうした大学を目指す傾向は、不登校経験者の海外留学で広く見られ、実際にこれらの大学に合格した生徒も多数います。また、立命館アジア太平洋大学(APU)など、留学生と多く関わりながら学べる大学も人気があります。
小論文や面接対策、志望理由書の添削などは、専門の帰国生入試対策塾や予備校と連携し、個別に対応します。

保護者様へのサポート
月2回以上の定期連絡で、お子さんの様子を共有します。また、学校からの重要書類(成績表など)の要点をわかりやすく解説し、離れていても安心できるようご家庭からの相談にも随時対応します。

年間費用の目安はどれくらいですか?
ニュージーランドの場合、年間の総費用(学費・ホームステイ代・弊社サポート料・航空券・お小遣いなど)は、2025年8月時点の為替レートで約450万〜500万円が目安です。

卒業までの在籍年数
卒業までに必要な年数は、渡航時の年齢によって異なります。

・中学卒業後に渡航 … 約2年と3学期間(2.75年)
・高校2年生で渡航 … 約2年で卒業
・18歳で渡航し、20歳で卒業したケースもあります

ニュージーランドでは年齢に応じた学年で入学し、原則年齢通りに卒業できるため、不登校歴があっても遅れることなく大学進学へ繋げることが可能です。

お試し留学の選択肢
まずは3か月だけ「お試し」で通う短期留学も可能です。航空券やお小遣いまで含めた総費用は約120-150万円が目安です。
「実際に留学してみたが、自分には合わなかった」と感じた場合、未使用分の授業料が返金されないリスクを最小限に抑えられるため、多くのご家庭に選ばれています。

不登校から留学した事例の紹介

まじめで優等生だが周囲の期待を背負いすぎてしまったお子さん、発達特性の傾向があるお子さん、日本の学校の雰囲気が合わないと感じたお子さん、受験でつまずいたお子さん、学校の先生の一言で不安を抱えたお子さん、いじめを経験したお子さん、家庭での居場所に悩んだお子さん。不登校の背景はさまざまです。留学に踏み出す理由も一人ひとり異なります。

意外に感じられるかもしれませんが、多くの卒業生は「もし不登校になっていなかったら、海外の高校を卒業しようとは思わなかった」と振り返ります。もちろん、英語を学びたい、海外で暮らしてみたいといった前向きな動機のお子さんもいますが、それと同じくらい「環境を変えたい」「不登校から抜け出したい」といった切実な思いで留学を選ぶお子さんも少なくありません。

ここでは、Aくんのケースをご紹介します。

Aくんは小学生の頃から努力しなくても上位の成績を収め、周囲からは優等生と見られていました。しかし中学に進学すると、学年が上がるにつれて学習内容が難しくなり、成績は少しずつ下降していきます。初めて時間をかけてテスト勉強に取り組んだものの思うような結果が出ず、不安と焦りから学校へ行くこと自体がつらくなりました。外見上はまだ上位の成績を維持していたものの、本人にとっては「どれだけ努力しても落ちていく」という感覚が強く、誰にも相談できないまま不登校の状態が続きます。

半年以上、家族ともほとんど会話せず、自分を「人間として恥ずかしい」「消えたい」と表現することもありました。外出を避け、生活リズムも乱れ、体重増加がさらに外出をためらわせました。通信制高校やフリースクール、全寮制学校といった国内の選択肢も提示されましたが、「今の自分を変えられるイメージが持てない」と感じていました。

転機となったのは、ニュージーランド留学という選択肢との出会いです。海外への強い憧れがあったわけではありませんが、「地元での他人の目から離れられる」「日本の学校に戻らなくてもいい」という環境に心が軽くなったといいます。そして何より、留学に踏み出した瞬間から「不登校生」ではなく「留学生」という肩書を得られたことが、大きな心理的支えになりました。当時のAくんにとって、その肩書が自分を守ってくれるように感じられ、「留学生」という存在に特別な憧れを抱いていたことも前へ進む力になったそうです。さらに、自分の努力次第で英語力を伸ばし、帰国生入試を利用して理想の大学を目指せる可能性があることも希望となりました。

留学期間は3年間。渡航当初は授業が理解できず、ホームステイ先でもさまざまな課題に直面しましたが、多くの支えを得ながら卒業までやり遂げました。放課後は友人とビーチを散歩したり、スポーツを楽しんだりと、学業以外にも充実した時間を過ごせたことも大きかったと振り返ります。自分の興味や学力に合わせて科目を選べる現地の学習スタイルや、日本の同級生と比較されない環境は、Aくんにとって大きな安心材料でした。

卒業後は第一志望の大学に進学し、現在は社会人として活躍しています。英語についても「間違っても話せる度胸」が身につき、「英語での失敗なんて数えきれない。だから今は失敗が怖くない」と語ります。Aくんは「不登校がなければ留学もなかったし、留学がなければ今の自分はいない」と話し、今も留学時代の友人とつながり続けています。過去の経験が今の自分につながっているという実感と、留学で得た新たな価値観こそが最大の収穫だとしています。

保護者・お子さんへのメッセージ

不登校を経験し、海外で高校生活を送ったお子さん達と、私は今でも連絡を取り合っています。
大人になった彼らに「留学で得たもの」をたずねると、真っ先に返ってくるのは意外にも「英語力」ではありません。それよりも、「自分らしさ」「自信」「人生観」など、留学する前の自分が想像もできなかったものを手に入れたと話してくれます。

異なる文化や価値観の中に身を置いたとき、自分の当たり前が通じない場面にたびたび出会います。その違和感の中で、自分は何を大切にしていたのか、どのような前提で物事を見ていたのかに気づくようになります。留学は、外の世界を知ると同時に、自分自身を深く知る時間でもあります。

不登校だったからこそ、「海外で高校を卒業する」という新しい選択肢に出会えたと、彼らは振り返ります。思いがけない冒険で得たものが、今の人生を支える柱となっています。

留学での日々は、自分で考え、選び、動くことの連続です。その経験はきっと、お子さんが自分らしく生きていくための力となってくれるはずです。

不登校のお子さんのこと、1人で悩まないで

無理をして今の学校に通わなくても、将来の選択肢はいくらでもあります。

実際に、オンラインフリースクールシンガクの生徒さんの多くは、自分で将来の夢を見つけ、生き生きと過ごされている方が多いです。

あなたのお子さんも、シンガクで新しい一歩を踏み出しませんか?

我々は、60年の歴史を持つ独自の教育プログラムを活用し、一人一人にあった学びの場を提供することを約束します。出席扱い制度の導入、メタバースを用いた最先端授業など、不登校のお子さんや親御さんにとって居心地の良い環境が揃っています。

完全無料で、個別説明会や資料配布を行っていますので、
下記ボタンよりお気軽にお問合せくださいね。

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