不登校でも高校受験できる?受験方法・勉強法・進路選びまで徹底解説

監修:村上実優

監修:村上実優

累計7万人以上の指導実績を持つ成基の個別指導塾「ゴールフリー」で教室長を務めた後、シンガクの教室長に就任。子どもの本来持つやる気や意欲を引き出す“教育コーチング”のスキルを活かし、学校以外の多様な学びの機会提供と、子どもが安心して過ごせる居場所づくりを目指してシンガクを運営している。

オンラインフリースクールという選択肢を検討してみませんか?

不登校のお子さんにとって、たとえフリースクールでも通学は大きなハードルとなることがあります。

そんな時、自宅で授業を受けられるオンラインフリースクール「シンガク」がおすすめです。出席認定に対応しており、自分のペースで学習を進められるのが特徴です。また、他の生徒ともオンラインで交流できる環境が整っています。

さらに、ゲーム依存のお子さんも楽しめるように、マインクラフトやフォートナイトなどを通じて他の生徒たちと一緒に遊べる機会も提供していますので検討してみてください。

目次

このまま高校に行けるのかな?」
「勉強も進んでいないし、受験なんてとても…」

お子さんが不登校の状態にあると、そんな不安を抱える保護者の方は少なくありません。
でも、安心してください。
不登校でも高校受験は可能ですし、お子さんに合った進路は必ず見つかります。

今は、全日制の高校だけでなく、定時制、通信制、さらにサポート校やオンライン高校など、多様な進路の選択肢が広がっています。また、内申点や出席日数が満たない場合でも受験できる方法は複数あり、実際に多くの不登校経験者が自分のペースで進路を切り開いています。

この記事では、
■不登校でも可能な受験ルート
■家でもできる勉強法
■出席日数や面接の対応方法
■実際の進学事例
など、不登校のお子さんをもつご家庭が「今すぐ知っておきたい情報」をわかりやすく解説していきます。

受験はゴールではなく、自分らしく学べる環境を選ぶための大切なステップ。
まずは「できることから」一緒に考えていきましょう。

不登校でも高校受験はできる?保護者が知っておきたい基本情報

結論から:不登校でも受験は可能

まず最初にお伝えしたいのは、不登校でも高校受験は十分可能だということです。
登校できない日が続いていても、出席日数や内申点に不安があっても、受け入れてくれる高校やルートは確実に存在します。
文部科学省も、不登校を「どの子にも起こり得ること」として位置づけており、進学のチャンスを閉ざすことのないよう、学校や受験制度にも配慮がなされています。
大切なのは、「毎日通えていない=受験できない」ではないという事実を、まず保護者が知っておくことです。

全日制・定時制・通信制など進路の選択肢が複数ある

高校には、大きく分けて3つの種類があります。

全日制高校
一般的な登校スタイル。午前〜午後にかけて通学し、平日5日間通う形式です。
不登校経験者でも受験・進学している人は多数います。私立の高校には、サポートが手厚い学校も。

定時制高校
登校時間が昼間や夜間などに分かれていて、通学日数も少なめ。毎日通うのが難しいお子さんにも柔軟に対応してくれる場合があります。

通信制高校
基本的には在宅での学習が中心。レポート提出や年数回の登校(スクーリング)で単位を取得します。不登校の背景を理解してくれる学校が多く、自分のペースで学びたいお子さんにぴったりです。

さらに近年では、上記にサポート校を併設したり、オンライン授業に対応したハイブリッド型の高校も増えています。

内申点・出席日数への不安

「うちの子、授業に出られていないし、内申点が足りないのでは…」
そんな心配の声はよく聞かれます。
確かに、公立高校の推薦入試では内申点が重視される場合がありますが、すべての高校・すべての入試で重視されるわけではありません。

たとえば――
学力試験の点数だけで評価される一般入試
作文や面接で意欲や個性を評価する入試
調査書に「不登校の経緯」を明記することで柔軟に対応してくれる学校
など、内申点に依存しない評価方法を採用している高校は増えています。
また、文科省の通知により、欠席日数が多くても「やむを得ない事情」と認められた場合には、一定の配慮がされることもあります。

※この点は、進学希望先の学校や教育委員会に早めに相談するのが安心です。

「高校受験=内申点・出席日数がすべて」ではありません。
むしろ、お子さんの状況に合わせて、どの学校・どの受験方法が合っているかを考えることが、受験成功の鍵になります。

不登校からの高校受験は可能!主な4つの受験ルート

不登校から高校受験を目指す場合は、お子さんの現在の状態や性格、学習スタイルに合った「無理のないルート」を選ぶことが、受験成功の第一歩になります。
ここでは、代表的な4つの受験方法をご紹介します。

一般入試:筆記試験重視/内申点が少なくても可能な高校も

いわゆる「学力試験」で合否を判定する一般入試は、不登校の期間があってもチャレンジ可能です。
特に、当日の筆記試験重視で内申点の比重が低い高校を選べば、出席日数が不足していても合格できる可能性は十分あります。

✅ 一般入試がおすすめのケース
・自宅学習などで学力をコツコツ維持してきた
・集団面接より、学力で評価されたい
・内申点に不安があるが、当日勝負をしたい

なお、私立高校では学校ごとに入試方針が異なり、「内申書を見ない」など柔軟な対応をしている学校もあります。学校説明会や個別相談で確認することが大切です。

推薦入試:学力だけでなく面接・作文などが重視される

推薦入試は、内申点や学力に加えて、面接・作文・活動実績などを含めた総合評価で合否が決まる入試方式です。
ただし、学校によっては一定の内申点・出席日数が求められる場合もあります。
とはいえ、中には「不登校の背景も考慮します」「作文や面接の内容を重視します」といった柔軟な姿勢をもつ学校も増加中です。

✅ 推薦入試を検討するなら
・面接で自分の思いを伝えたい
・不登校の理由や回復への努力を前向きに表現できる
・学力よりも人柄ややる気を見てほしい

推薦を希望する場合は、事前に在籍校とよく相談し、調査書の内容や進路指導のサポートを受けることも重要です。

通信制高校:不登校生に理解があるケースが多い

不登校経験のある生徒にもっとも多く選ばれているのが、通信制高校です。
通学の必要が最小限で済み、自宅で自分のペースに合わせて学習できる点が魅力です。

・年数回のスクーリング(登校日)のみ
・動画授業・レポート提出中心で、学び方が自由
・サポート校と連携し、進学や就職の指導も充実

また、通信制高校には不登校や発達特性のある生徒の支援経験が豊富な教師も多く、心理的安全性が高い環境が整っているケースもあります。

定時制高校:柔軟な通学スタイル

定時制高校は、夕方以降に授業が行われる高校で、昼間の通学が難しいお子さんや、生活リズムに不安があるお子さんに向いています。

・授業時間が午後や夜間に設定されている
・少人数で落ち着いた雰囲気
・働きながら通う生徒も多く、多様性を受け入れやすい

特に「全日制はハードルが高いけど、対面授業で学びたい」というお子さんには、定時制の“程よい距離感”がちょうどいいと感じられることもあります。

高校受験に向けた勉強法:不登校でもできる3つのステップ

不登校の状態が続くと、勉強に対する不安やハードルの高さを感じる方は少なくありません。しかし、たとえ学校に通っていなくても、自分のペースで高校受験に向けた準備は進められます。
ここでは、不登校のお子さんでも無理なく取り組める3つのステップをご紹介します。

ステップ①:勉強の再スタートのポイント

「全部やろうとせず、得意科目から」
最初の一歩は、ハードルを下げることです。
苦手科目や難しい単元から始めると挫折しやすく、モチベーションも続きません。

■まずは「得意科目」や「興味がある分野」からスタート
■教科書や問題集の「一番やさしい問題」から手をつける
■1日10分、15分など、短時間でもOK

「今日はちょっとできた」という小さな成功体験の積み重ねが、やる気の再点火につながります。

ステップ②:家で使える教材・ツールの紹介

自宅学習には、使いやすく、続けやすい教材・ツールの活用が効果的です。

教材の例:
中学参考書・要点まとめ系(→全体の見通しがつく)
基礎~標準レベルの問題集(→Z会・くもん・学校図書など)
入試対策の過去問集(→志望校が定まったら)

デジタルツールの例:
スタディサプリ:月額でプロ講師の映像授業が見放題
YouTube学習チャンネル:苦手分野だけ解説を見るのに最適
学習アプリ(LINEドリル・アオイゼミなど):スキマ時間に最適
紙の教材とデジタルツールをうまく組み合わせると、飽きずに続けられます。

ステップ③:オンライン家庭教師や塾の活用

「自宅での勉強が続かない」「何をどれだけやればいいかわからない」
そんなときは、外部のサポートを取り入れることも選択肢のひとつです。

■オンライン家庭教師:自宅で1対1の指導を受けられる。特に不登校のお子さん向けの対応に慣れた先生がいるサービスも多数。
■不登校向けオンライン塾:勉強だけでなく、生活リズムのアドバイスやメンタル面のサポートも重視されている。
■訪問型の家庭教師:地域によっては、家庭訪問型の指導を受けることも可能。

「親が教えようとしてうまくいかない」というストレスを減らすためにも、第三者の関わりが効果的な場面は多くあります。

知っておくべき!不登校のお子さんの高校受験への対策

不登校のお子さんが高校受験をするうえで、事前に知っておくと安心できるポイントがいくつかあります。
特に「出席日数や内申点は?」「面接ではどう伝えたら?」といった不安の声が多く聞かれます。
ここでは、受験の場で不利にならないための工夫や心構えを解説します。

出席日数や内申点をどの程度見られるか?

高校によっては、内申点や出席日数を選考に取り入れるところもあります。
とくに公立高校の推薦入試では、内申点と出席状況が重視される傾向にあります。

ただし近年は、不登校への理解が進んでおり、
「やむを得ない事情がある場合は柔軟に対応する」
「出席できない理由がきちんと説明されていれば問題視しない」
という学校も増えてきています。

出席不足については、「理由書」や「学校長の意見書」で事情を補足してもらえることもあります。
まずは志望校がどのような評価基準かを確認し、必要に応じて学校や教育委員会に相談してみましょう。

面接や調査書の工夫(不登校の理由の書き方、前向きな表現)

推薦入試や一部の一般入試では、面接や調査書(内申書)の内容が重要になります。
不登校の理由を書く場合は、ただ「学校に行けなかった」だけでなく、「その中でどう努力してきたか」「何を学んだか」という前向きな内容にすることがポイントです。

たとえば
「人間関係で悩み、学校に通えない時期がありましたが、自宅での学習を継続してきました」
「学校外での体験を通じて、自分に合った学びのスタイルを見つけました」
など、自分を見つめ直した経験や、回復に向けた行動が伝わると好印象です。
面接練習などは、在籍校の先生や塾・家庭教師などにサポートしてもらうと安心です。

「不登校枠」も使える?

一部の通信制高校やチャレンジスクール、特別な取り組みを行う私立高校では、「不登校経験者の受け入れ枠」や「配慮入試」を設けている場合があります。

このような入試では、
「書類審査と面接のみで選考」
「出席日数や内申点を加味しない」
「個別相談で本人の状況をしっかり聞いてくれる」
など、本人の状態や意欲をしっかり見て判断する姿勢が特徴です。

詳細は学校ごとに異なるため、学校説明会や個別相談会に積極的に参加してみると良いでしょう。

実際に不登校から合格したお子さんの事例

実際に、不登校から高校受験に挑戦し、進学を果たしたお子さんたちはたくさんいます。

たとえば
中学2年から不登校だったが、通信制高校を選び、自宅学習+面接対策で合格
保健室登校を続けながら、少しずつ勉強を再開し、公立高校の一般入試に合格
不登校支援に強いオンライン塾を利用し、志望校に進学した事例 など

こうした体験談から学べるのは、「状態に合った環境を選べば、自分のペースで未来を切り開ける」ということです。

不登校の子が行ける高校って?タイプ別に紹介

不登校からの高校進学では、「お子さんに合った学びの場かどうか」がとても重要です。
無理に全日制に戻そうとするのではなく、お子さんの特性・体調・希望に合った学校を選ぶことで、安心して高校生活をスタートできます。
ここでは、不登校経験のあるお子さんに選ばれている高校をタイプ別に紹介します。

通信制高校(サポート校付きなど)

自宅での学習が中心で、登校は年に数日〜月数回のスクーリングのみという学校形態。
自分のペースで学習できるため、精神的・体力的な負担が少なく、不登校経験者にとって非常に人気のある進路です。
また、通信制高校には「サポート校」が併設されている場合もあります。これは学習支援や進路相談、メンタルサポートを個別に提供してくれる民間の教育機関です。

✅ 向いているタイプ:
朝起きるのがつらい・人間関係に不安がある
自分のペースで学びたい
高校卒業資格は取りたいが、通学は最小限にしたい

定時制高校

昼間・夕方・夜間など、時間帯を選んで通学できる高校です。授業の進み方がゆっくりで、少人数のクラスが多く、落ち着いた環境で学びやすいのが特徴です。
日中の通学に不安がある子でも、夕方からの登校なら取り組みやすいというケースもあります。

✅ 向いているタイプ:
毎日は通えないが、学校に行きたい気持ちがある
静かな環境で学びたい
学校に通うリズムを少しずつ取り戻したい

サポートが手厚い私立高校・チャレンジスクール

最近では、不登校や発達特性に理解のある私立高校や公立のチャレンジスクールも増えてきました。
これらの学校では、少人数制のクラス編成や個別対応、心理的ケア、学習支援などが充実しており、学校生活への再適応をサポートしてくれます。
チャレンジスクールは、東京都や他の自治体が設置している新しいタイプの公立高校で、不登校経験者を積極的に受け入れている例もあります。

✅ 向いているタイプ:
学校に戻りたいけれど、通常の高校では不安がある
教員のサポートが手厚い学校がいい
同じような経験をした仲間と学びたい

オンライン高校という選択肢

インターネットを活用して、全授業をオンラインで受けられる高校も登場しています。通学は基本的に不要で、動画授業や双方向のオンライン授業を通して学びます。
中には、自分の興味関心(プログラミング・デザイン・音楽など)に特化したコースを持つ学校もあり、自分らしい学びを追求できるのが大きな魅力です。

✅ 向いているタイプ:
外出や人との接触に強い不安がある
デジタル環境で学ぶのが得意
自分の興味を深めながら高校卒業資格を取りたい

学校選びにおいて大切なのは、「世間的なイメージ」ではなく、お子さんにとって安心できる環境かどうかです。
学校見学や説明会への参加、個別相談などを通じて、実際の雰囲気を確認しながら進路を一緒に考えていきましょう。

まとめ:不登校でも、自分に合った道はきっと見つかる

不登校という経験は、決して「失敗」や「遠回り」ではありません。
むしろ、お子さんが自分らしく生きていくために必要な、“立ち止まる時間”だったのかもしれません。

高校受験に向けては、不登校であっても選べる道がたくさんあります。
受験勉強も、得意科目から少しずつ始めたり、家庭教師やデジタル教材を取り入れたりと、柔軟な学び方で進めることができます。

大切なのは、受験を“ゴール”にするのではなく、「お子さんが自分らしく学び、安心して過ごせる場所を選ぶこと」を目指すこと。
保護者の不安や焦りは、時にお子さんに伝わってしまうこともあります。
だからこそ、まずは「今のお子さんをそのまま受け止める」ことから始めてみませんか。
焦らなくて大丈夫です。不登校という経験を乗り越えたお子さんには、きっと自分の道を見つける力が育っています。

受験はその一歩。無理のないステップで、一緒にその未来を描いていきましょう。

更新日:2025/6/25

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