藤沢市で不登校のお子さんに合うフリースクールを探している保護者へ。
先の見えない不安や、どうすれば良いのかという焦りを感じていらっしゃるかもしれません。
しかし、お子さんが安心して過ごせる居場所を見つけることが、次の一歩に繋がるでしょう。
この記事では、藤沢市内でおすすめのフリースクール3ヶ所の特徴や、後悔しないための選び方のポイントを具体的に解説します。
さらに、利用できる公的な経済支援制度についても詳しく紹介します。
この記事を読めば、お子さんに合った選択肢が見つかり、具体的な行動を起こすためのヒントが得られるでしょう。
藤沢市でおすすめのフリースクール3選
湘南国際アカデミーフリースクール

湘南国際アカデミーフリースクールは、「自分らしく、ふつうに生きていける社会の創造」を目指すNPO法人が運営しています。
学校に行けない、様々な悩みを抱えているといった子どもや若者を応援し、一人ひとりの問題に寄り添いながら解決へと導く「居場所づくり」を大切にしています。
個性を尊重し、誰もが自分自身のノーマライゼーションを獲得できるような支援を理念としています。
活動内容は、カウンセリングと学習支援が中心です。
学習支援では、学校の復習や基礎からの学び直しだけでなく、高校受験や大学受験の準備、高等学校卒業程度認定試験の対策にも対応しています。
自分のペースで読書やドリル学習に取り組むことも、クラフトのようなアクティブな授業に参加することも可能です。
近くの公園でのアクティビティや、アニマルセラピー犬と触れ合える機会も用意されています。
教員免許保持者をはじめ、社会福祉士やキャリアコンサルタント、臨床心理士など、多様な専門性を持つスタッフが在籍。
生徒一人ひとりの困りごとに対応するため、指導ではなく「個別の支援」を重視した体制が整っています。
勉強のことはもちろん、メンタルヘルスや将来の進路についても安心して相談可能です。
保護者向けの就労支援や相談窓口も設けており、家族全体をサポートする姿勢がうかがえます。
施設は教室というよりも、ソファーが置かれたサロンのような、明るくリラックスできる空間です。
ゆったりとしたスペースで、安心して過ごせるように配慮されています。
個別面談スペースやPCが使える環境も整備されており、集中したい時とリラックスしたい時でメリハリをつけて過ごせます。
アットホームで、自分のペースを取り戻しやすい雰囲気が魅力です。
このスクールは、専門家による手厚いサポートを受けながら、自分のペースで学習を進めたいお子さんに合っていると考えられます。
学び直しから大学受験対策まで幅広い学習ニーズに対応しているため、将来の進路もしっかり考えたいお子さんにおすすめです。
また、心理的なケアや家族全体のサポートを求めているご家庭にとっても、心強い選択肢となるでしょう。
「無料慣らし授業」という体験プログラムがあり、入学後のミスマッチを防げる点も安心です。
電話番号 | 0466-41-9177 |
住所 | 神奈川県藤沢市川名2丁目5-31 1階 |
アクセス | 藤沢駅 徒歩約12分 |
対象年齢 | 11歳(小学5年生)~ 20歳程度 |
費用 | 入会金:11,000円 受講料: ・週1日コース:17,600円/月 ・週2日コース:32,000円/月 ・週3日コース:43,200円/月 ・個人指導:1時間につき+1,100円 |
公式サイト | 湘南国際アカデミーフリースクール |
NPO法人森の仔じゆうがっこう

NPO法人森の仔じゆうがっこうは、「生きる力をはぐくむ、ワクワクする居場所」をコンセプトに掲げています。
1997年から活動を続ける歴史あるフリースクールであり、子どもたちが安心して自分らしく過ごせる環境を提供を使命としています。
一人ひとりのペースを尊重し、学びと遊びを通して社会的な自立をサポートすることを目指しています。
活動は、六会本部と大庭教室の2拠点で展開されています。
六会本部では、教室の時間割をベースにしながらも、一人ひとりに合った学びと遊びを相談して決めるスタイルです。
学習だけでなく、小集団での多様な活動が行われます。
一方、大庭教室は主に中学生を対象とした少人数制の学習支援クラスで、静かな環境で集中して学びたい生徒に適しています。
パンフレットも用意されており、具体的な活動内容を事前に確認可能です。
長年の経験を持つスタッフが、子どもたちの気持ちに寄り添ったサポートを提供。
一人ひとりの個性や状況を丁寧にヒアリングし、その子に合った関わり方を大切にしています。
カウンセリングも実施しており、子どもだけでなく保護者の悩みにも対応する体制が整っています。
非課税世帯やひとり親世帯向けの料金割引制度があり、経済的な負担に配慮した支援も可能です。
六会本部は、アットホームで温かい雰囲気が特徴です。
様々な年齢の子どもたちが集い、一緒に遊んだり学んだりする中で、自然なコミュニケーションが生まれます。
大庭教室は、少人数で落ち着いた学習空間が確保されており、集中しやすい環境です。
どちらの拠点も、子どもたちが「ここに来るとホッとする」と感じられるような居場所づくりが心がけられています。
自分のペースで活動内容を決めたいお子さんや、遊びと学びをバランスよく体験したいお子さんに向いています。
特に六会本部は、様々な人との交流の中で社会性を育みたいと考えるお子さんに良い環境です。
一方で、まずは静かな場所で学習習慣を取り戻したいというお子さんには、大庭教室が選択肢となるでしょう。
見学や相談は随時受け付けているため、実際の雰囲気を確かめてから決めることができます。
電話番号 | 六会本部:0466-86-7100 大庭教室:0466-86-7239 |
住所 | 六会本部:神奈川県藤沢市亀井野2丁目21番9号 2F 大庭教室:神奈川県藤沢市大庭5404-3 クリーンブルー205号室 |
アクセス | 六会本部:六会日大前駅 徒歩約5分 大庭教室:ライフタウン中央 バス停 徒歩約1分 |
対象年齢 | 六会本部:小学生、中学生、高校生 大庭教室:主に中学生 |
費用 | 入会金:6,500円(税抜) 年会費:6,000円(税抜) 料金(六会本部): ・週1日:16,000円/月(税抜) ・週2日:30,000円/月(税抜) ・週3日:40,000円/月(税抜) 料金(大庭教室): ・週1日:12,000円/月(税抜) |
公式サイト | フリースクール – NPO法人 森の仔じゆうがっこう |
湘南ベースグリーン

湘南ベースグリーンは、「誰もが自立に向けて成長できる」ことを理念としています。
不登校や引きこもりのお子さんたちのための「居場所」と「学びの場」を提供することに重点を置いています。
特に、通学することで在籍校の「出席扱い」となるよう支援することに力を入れているのが大きな特徴です。
子どもたちが安心して通い、社会的な自立への一歩を踏み出すための基盤となることを目指しています。
活動の核となるのは、文部科学省の「登校扱い(出席扱い)」の条件をクリアしたICT教材の導入です。
これにより、子どもたちは自分のペースで学習を進めながら、出席日数を確保することが可能になります。
学習だけでなく、遊びやスポーツ、様々なイベントも企画されており、集団でのコミュニケーション能力を育む機会も豊富に用意されています。
一人ひとりの学習進度と社会性の両方を育むバランスの取れたカリキュラムです。
スタッフは、お子様が持つ不安や保護者の要望について、丁寧にヒアリングすることからサポートを始めます。
子どもたちが安心して通える環境づくりを第一に考えており、一人ひとりに寄り添った対応を心がけています。
在籍している学校との連携も密に行い、「出席扱い」の認定がスムーズに進むよう支援が可能です。
入会前の相談や見学を重視しており、納得した上でスタートできる体制です。
施設は、子どもたちがリラックスして過ごせるような、明るく開放的な雰囲気を持っていることがうかがえます。
鵠沼桜が岡という閑静な住宅街にあり、落ち着いた環境で過ごすことが可能です。
学習に集中するためのスペースと、他の生徒と交流するためのスペースがバランスよく配置されていると考えられます。
子どもたちが、自然体でいられるような空間作りが意識されています。
まず「出席扱い」を確保し、学習の遅れを取り戻したいと考えているお子さんに最適なスクールです。
ICT教材を使った個別学習が中心のため、自分のペースで集中して勉強したいお子さんに合っています。
同時に、イベントやスポーツなどを通じて友人との関わりも持ちたいため、集団活動が苦手ではないお子さんにもおすすめです。
保護者にとっても、学校との連携を任せられる点は大きな安心材料となるでしょう。
電話番号 | 0466-90-4095 |
住所 | 神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡4丁目13-2 |
アクセス | 本鵠沼駅 徒歩約2分 |
対象年齢 | 小学生、中学生 |
費用 | 入学金:55,000円 料金(5科目):33,000円/月 諸費用:3,300円/月 |
公式サイト | 藤沢市のフリースクール – 湘南ベースレインボー |
藤沢市のフリースクール選び3つのポイント
お子さんの意思と特性を最大限に尊重する
フリースクール選びで最も大切なのは、お子さん自身の「ここに通いたい」という気持ちです。
保護者が良いと思っても、本人が納得していなければ、通い続けることは大きな負担になります。
不登校を経験したお子さんの心は非常にデリケートであり、自分で決めるという経験が自己肯定感を育む上で不可欠です。
無理強いはせず、お子さんの気持ちを何よりも優先することが、前向きな一歩に繋がります。
保護者は、まず選択肢をいくつかリストアップし、お子さんに情報を提供することから始めましょう。
公式サイトを一緒に見たり、パンフレットを取り寄せたりして、興味が持てそうかを確認します。
少しでも関心を示したら、必ず見学や体験入学に参加することが重要です。
その際、保護者は一歩引いて、お子さん自身がスタッフや他の生徒と話したり、施設の空気を感じたりする時間を作りましょう。
主役はあくまでお子さん自身であることを忘れないでください。
見学や体験の際には、お子さんの表情や言動を注意深く観察することが大切です。
スタッフと話す時に自然な笑顔が見られるか、施設の雰囲気に緊張しすぎていないかなどをチェックします。
「楽しかった」「また来てみたい」といったポジティブな言葉が聞かれれば、良い兆候と考えられます。
逆に、口数が少なかったり、早く帰りたがったりする様子が見られたら、その場所は合わないのかもしれません。
言葉にならないサインを見逃さないようにしましょう。
フリースクール選びは、お子さんが自分の人生を自分でコントロールする練習の第一歩です。
保護者に「行かされた」のではなく、自分で「選んだ」という感覚が、通い続けるモチベーションになります。
この自己決定のプロセスそのものが、お子さんの自信と主体性を育む貴重な機会となります。
時間はかかるかもしれませんが、お子さんのペースに合わせてじっくりと伴走する姿勢が、後悔のない選択に繋がるのです。
教育方針や活動内容がお子さんに合っているか見極める
フリースクールは、それぞれが独自の理念や教育方針を持って運営されています。
学習指導に力を入れているスクールもあれば、体験活動や自然との触れ合いを重視するところもあります。
「フリースクール」と一括りにせず、一つひとつの個性を理解することが、ミスマッチを防ぐ鍵です。
まずは、どのようなタイプのスクールがあるのかを幅広く情報収集することをおすすめします。
スクールの理念が、ご家庭の教育方針や子育てに関する価値観と大きく異なっていないかを確認することは非常に重要です。
例えば、子どもの自主性を最大限に尊重する方針のスクールに、規律や学習習慣を厳しく身につけさせたいと望む保護者がお子さんを通わせると、親子ともに混乱する可能性があります。
公式サイトの理念や代表者のメッセージを熟読し、共感できる部分が多いかどうかを確かめましょう。
見学の際に直接質問し、方針が一貫しているかを確認することも大切です。
お子さんの現在の興味や関心、そして心身の状態と、スクールの活動内容が合致しているかを見極める必要があります。
例えば、今は心身を休めることが最優先のお子さんに、毎日カリキュラムが詰まっているスクールは負担になるかもしれません。
逆に、エネルギーがあり何か特定のことに打ち込みたいお子さんには、多様なプログラムがある方が刺激になるでしょう。
ICT教材での学習、野外活動、グループワークなど、具体的な活動内容がお子さんの特性に合っているかを慎重に検討してください。
一日のスケジュールの例などを参考に、無理なく過ごせるかをイメージすることが重要です。
最終的に、教育方針や活動内容の適合性を慎重に見極めることが、お子さんの健やかな成長と後悔のない選択に直結します。
複数のスクールを比較検討し、それぞれの長所と短所を客観的に評価しましょう。
お子さんの意見を最も尊重しつつ、ご家庭の方針とも調和する場所を見つけることが理想です。
焦らずに時間をかけて情報収集と見学を重ね、親子で納得できる「最高の居場所」を見つけ出してください。
無理なく通える場所と継続可能な費用かを確認する
フリースクールへの通いやすさは、継続利用するための非常に重要な要素です。
自宅からスクールまでの距離が遠すぎたり、乗り換えが複雑だったりすると、通うこと自体が大きなストレスになりかねません。
特に、心身のエネルギーが低下している状態のお子さんにとっては、通学の負担は最小限に抑えるべきです。
ドアツードアでの所要時間、交通手段、駅からの距離などを具体的に確認しましょう。
また、ラッシュ時の混雑状況や、夜間の道の安全性なども考慮に入れると、より安心です。
経済的な継続可能性も、現実的な問題として冷静に判断する必要があります。
フリースクールの費用は、月謝の他にも入会金や教材費、イベント参加費などがかかる場合があります。
公式サイトやパンフレットで示されている金額だけでなく、年間で必要となる費用の総額を事前にしっかりと確認することが大切です。
無理な費用計画は、家計を圧迫し、長期的なサポートを困難にする可能性があります。
継続的に支払い可能かどうかを、慎重にシミュレーションしてください。
費用を検討する際には、自治体が提供する補助金や助成金制度が利用できないかを確認することも忘れてはいけません。
お住まいの市区町村によっては、フリースクール利用料の一部を補助する制度を設けている場合があります。
また、ひとり親家庭などを対象とした割引制度を独自に用意しているスクールもあります。
利用できる制度は最大限に活用し、経済的な負担を軽減する工夫をしましょう。
そのためにも、早めに情報収集を行い、計画的に準備を進めることが重要です。
藤沢市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
2025年9月現在、藤沢市独自の制度として、フリースクールに通う保護者へ直接支給される補助金に関する情報は、市の公式サイト上で明確には確認できません。
しかし、神奈川県では、市町村がフリースクール利用家庭への経済的支援を行った場合に、その費用の一部を県が補助する事業を実施しています。
このため、将来的に藤沢市で新たな支援制度が創設される可能性も考えられます。
最新の情報や詳細については、藤沢市の教育委員会など、担当窓口へ直接問い合わせてみましょう。
現時点で活用できる可能性のある公的な経済支援制度として、「国の教育ローン」があります。
これは日本政策金融公庫が取り扱う公的な融資制度で、フリースクールも融資対象となる場合があります。
入学金や授業料、教材費、さらには通学にかかる交通費など、幅広い用途に利用できるのが特徴です。
保護者が借り入れ、計画的に返済していく仕組みになっています。
民間の教育ローンに比べて金利が低く設定されており、比較的利用しやすい制度です。
国の教育ローンの対象となるのは、融資対象となる学校に通う生徒の保護者で、世帯年収に上限が設けられています。
例えば、扶養する子どもの数が1人の場合、世帯年収の上限は790万円(所得の場合は600万円)が目安です。
この上限額は、子どもの人数によって段階的に緩和されます。
フリースクールが融資対象となるかどうかの判断は個別のケースによりますので、まずは教育ローンコールセンターに相談することが不可欠です。
具体的な融資内容は、子ども一人につき最大350万円までとなっています。
金利は固定金利で、返済完了まで利率が変わらないため、長期的な返済計画が立てやすいというメリットがあります。
返済期間は最長で18年と、ゆとりを持った設定が可能です。
さらに、母子家庭や父子家庭、または世帯年収が低い家庭を対象とした金利の優遇制度も用意されています。
在学中は利息のみの返済とする「元金据え置き」も選択でき、家計の状況に合わせた柔軟な返済が可能です。
申し込みは、日本政策金融公庫のウェブサイトからインターネットで行うか、郵送、または支店窓口で手続きします。
申し込みには、源泉徴収票や確定申告書などの収入を証明する書類や、合格通知書や在学証明書などが必要となります。
審査には一定の時間がかかるため、利用を検討する場合は早めに準備を始めることが大切です。
まずは公式サイトで詳細を確認し、不明な点があれば教育ローンコールセンターへ電話で問い合わせてみましょう。
お子さんの学びの機会を経済的な理由で諦める必要はありません。
自治体の制度は変更される可能性があるため、常に最新情報を確認する姿勢が大切です。
同時に、国の教育ローンのような公的制度の活用も視野に入れることで、選択肢は大きく広がります。
利用できる制度を賢く活用し、お子さんが安心して学べる環境を整えるための一歩を踏み出しましょう。