町田市でお子さんの不登校に悩み、フリースクールという選択肢を考え始めた保護者へ。
「どんなフリースクールがあるの?」
「何を基準に選べばいいのか分からない」
「費用はどれくらいかかるのだろう」
このような不安や疑問を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、町田市でおすすめのフリースクール3ヶ所の具体的な特徴から、後悔しないための選び方のポイント、そして気になる費用をサポートする補助金制度まで、詳しく解説していきます。
お子さん一人ひとりに合った「新しい学びの場」を見つけるための、最初の一歩をサポートします。
最後まで読めば、きっと具体的な行動に移すためのヒントが見つかるでしょう。
町田市でおすすめのフリースクール3選
フリースクール YUME school 町田校

YUME schoolは、「新しいことに挑戦する」「安心できる居場所をつくる」「自分だけのユメを見つける」という3つの目標を掲げています。
子どもたちが自分の「好き」を形にできるような環境を提供し、それぞれのペースで未来への選択肢を広げることを目指しています。
職員からの一方的な授業ではなく、子どもたちとの意見交換を大切にしながら、多様な学びの機会を創出しているのが特徴です。
活動内容は、基礎からの学び直しや個別学習サポートといった学習支援から、体験型の授業まで多岐にわたります。
eスポーツ体験、アイドルダンスレッスン、菜園作り、調理実習など、子どもたちの興味関心を引き出すユニークなプログラムが豊富に用意されています。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)も活動に取り入れ、社会で必要なスキルを自然と身につけることが可能です。
専門的なサポート体制が充実しており、安心して子どもを預けられる環境が整っています。
WISC検査(心理検査)を通じて個々の発達特性を把握し、得意を伸ばし苦手をカバーする個別支援計画を作成。
また、各種カウンセリングによるメンタルケアも行っており、傷ついた心を癒やし、感情のコントロールを学ぶ機会を提供しています。
英検や漢検の取得、eスポーツの大会出場、進学や就職に向けた進路も手厚くサポートしています。
校舎は子どもたちがリラックスして過ごせる、明るくアットホームな雰囲気に包まれています。
様々な学年の生徒が交流しながらも、一人ひとりが自分のペースで活動できる空間づくりが意識されています。
スタッフは子どもたちの挑戦を温かく見守り、成功体験を重ねられるようきめ細やかにサポート。
公式LINEやInstagramで日々の活動の様子が発信されており、スクールの活気ある雰囲気を知ることができます。
自分の好きなことや得意なことを見つけ、それを探求していきたい子どもに最適な環境です。
今の学校ではやりたいことができないと感じている子や、新しい環境で友達を見つけたいと考えている子にも合っています。
手厚い学習サポートやメンタルケアを必要としているお子さん、そして多様な体験活動を通じて自分の可能性を広げたいと願うお子さんにおすすめです。
電話番号 | 042-816-3075 |
住所 | 東京都町田市原町田1丁目3-6 |
アクセス | 町田駅 徒歩約2分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校生 |
費用 | 週1回コース 30,000円/月~週5回コース 55,000円/月 ※システム利用料等あり |
公式サイト | フリースクール YUME school 町田校 |
フリースクール「はっちゃく」

「はっちゃく」は、子どもたちにとっての「挑戦と安心の基地(ベース)」となることを理念としています。
飛行機が飛び立ち、また帰ってくる発着場のように、子どもたちが安心して外の世界へ挑戦し、疲れたときにはいつでも戻ってこられる場所です。
子ども自身の「やりたい」という気持ちや発想を最大限に尊重し、大人はその実現を全力でサポートする姿勢を大切にしています。
隣接する野津田公園の豊かな自然を活かした外遊びや、本格的な木工、ピザ窯作りなど、学校ではできないダイナミックな活動が魅力です。
毎日の昼食は、当番の子どもとスタッフが一緒にメニューを考えて作るスタイルで、自主性や協調性を育むことが可能です。
室内ではカードゲームや卓球、プログラミングなど、それぞれの興味に合わせて過ごす「自分の時間」と、みんなで活動する「みんなの時間」がバランス良く設けられています。
スタッフには経験豊富な元小学校教師が在籍しており、学習面で分からないことがあれば理解できるまで丁寧に教えてもらえます。
保護者との話し合いを密に行うことを重視し、家庭と連携しながら子どもたちの「自尊感情」を高められるでしょう。
子どもと大人が一緒にDIYで居場所をリフォームするなど、共同作業を通じて信頼関係を築き、技術と楽しい体験を得られる機会も提供しています。
築数十年の木造家屋をリフォームした校舎は、温かく家庭的な雰囲気に満ちています。
薪ストーブのある製作室、手作りの大きなブランコ、ツリーハウス、駄菓子屋コーナーなど、子どもたちの好奇心をくすぐる設備が満載です。
広大な敷地でのびのびと過ごし、子どもたちはまるで自分の家のようにリラックスして思い思いの時間を過ごしています。
自然の中で体を動かすのが好きな子どもや、何かを自分の手で作り出すことに喜びを感じる子どもにぴったりの場所です。
少人数でのんびりとした環境の中で、自分のペースを取り戻したいお子さんに適しています。
また、友達との関わりの中で社会性を学びたいけれど、大規模な集団は苦手というお子さんにもおすすめです。
アットホームな雰囲気の中で、安心して自己肯定感を育みたいと考えるご家庭に合うでしょう。
電話番号 | 090-5571-0958 |
住所 | 東京都町田市野津田町2024 農村伝道神学校敷地内 |
アクセス | 「野津田車庫」バス停 徒歩10分 「神学校」バス停 徒歩10分 |
対象年齢 | 小学生、中学生 ※小1は9月以降となります。高校生のご利用はご相談ください。 |
費用 | 入会料: ・小1~小3…40,000円 ・小4~小6…30,000円 ・中1~中3…20,000円 月額料: ・週1回…20,000円 ・週2回…28,000円 ・週3回…35,000円 |
公式サイト | フリースクール『はっちゃく』ホーム |
探求フリースクール「マチラボ」

探求フリースクール「マチラボ」は、不登校生のニーズに合わせた教育を通じて社会と接続するためのステップを提供することを目的としています。
生徒一人ひとりの「やってみたい」という探求心を尊重し、それを形にするためのオーダーメイドの支援を行うことがコンセプトです。
多種多様な専門家と連携し、体験を通じたアクティブラーニングを重視することで、子どもたちが未来を切り拓く力を育むことを目指しています。
活動の中心は、生徒の興味や関心に合わせて授業を設計するオーダーメイドのプログラムです。
フィールドワークや料理教室、職場体験、DIYワークショップなど、多彩な体験活動を通じて「やってみたい」を探すことから始めます。
見つけた目標を具体的な形にするため、プレゼンテーション講座や各種コンテストへの伴走支援なども行い、段階的に自己実現をサポートします。
ICT教材を用いた学習支援も提供し、個々のレベルに合わせた学びを進めることが可能です。
少人数制を採用し、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな支援体制を整えています。
コラボ企画を基軸に、様々な分野の専門家を講師として招き、本格的な学びの機会を提供します。
通学が難しいお子さんでも、30分の利用や午後からの利用など、個々の生活リズムに合わせた柔軟な通学スタイルが可能です。
卒業後も定期的な面談を行うなど、進路の追跡調査も含めた長期的なサポートを提供している点も大きな特徴です。
施設内は、生徒が落ち着いて自分の活動に集中できる、学習塾のような雰囲気を持っています。
少人数であるため、スタッフの目が行き届きやすく、生徒は安心して自分の「やってみたい」を表現可能です。
生徒同士も互いの興味や活動を尊重し合う、穏やかで知的な空気が流れています。
日々の活動報告がウェブサイトで公開されており、生徒が主体的に学ぶ様子を垣間見ることができます。
自分の興味がある分野をとことん探求したいという知的好奇心の強い子どもに最適です。
将来の目標や夢がぼんやりとあり、それを具体的な形にするためのサポートを求めているお子さんにも合っています。
少人数で落ち着いた環境の中で、自分のペースで学習や活動に取り組みたい子どもにおすすめです。
オーダーメイドの支援を受けながら、着実に社会との接点を見つけていきたいと考えるお子さんにフィットするでしょう。
電話番号 | なし |
住所 | 東京都町田市中町3-10-6 |
アクセス | 町田駅 徒歩約11分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校生 |
費用 | 週1コース:19,800円 週2コース:34,800円 週3コース:44,800円 週4コース:49,800円 週5コース:54,800円 |
公式サイト | 探求フリースクール マチラボ |
町田市のフリースクール選び3つのポイント
お子さんの意思と特性を最大限に尊重する
フリースクール選びにおいて最も重要なのは、お子さん自身の「ここに通いたい」という気持ちです。
保護者が良いと感じた場所であっても、お子さん本人が納得していなければ、通い続けることは大きな負担になります。
不登校を経験した子どもの心は非常にデリケートであり、自分で決めたという感覚が、新たな一歩を踏み出すための大きな原動力となります。
主体的な選択は、失いかけていた自信を取り戻し、自己肯定感を育む上で不可欠なプロセスなのです。
保護者の役割は、選択肢を提示し、お子さんが判断するための情報を集めることです。
まずはインターネットで情報を集め、気になるフリースクールをいくつかリストアップしてみましょう。
そして、必ずお子さんと一緒に見学や体験入学に参加してください。
資料だけでは分からない施設の雰囲気や、スタッフ、他の生徒との相性を肌で感じることが何よりも大切です。
複数の場所を比較検討することで、お子さん自身も自分の希望が明確になっていきます。
見学や体験の際には、お子さんの表情や言動を注意深く観察することがポイントです。
スタッフと話すときに自然な笑顔が見られるか、他の生徒の輪に興味を示しているか、何かに夢中になっている瞬間はあるかなど、ポジティブなサインを探しましょう。
逆に、緊張が解けずに固い表情のままであったり、早く帰りたがったりする様子が見られる場合は、その場所がお子さんに合っていない可能性も考えられます。
言葉にならないサインを丁寧に汲み取ってあげることが、ミスマッチを防ぐ鍵となります。
最終的にどのフリースクールにするかは、お子さん自身に決めさせることが理想です。
保護者はあくまでアドバイザーに徹し、お子さんの決定を尊重する姿勢を示しましょう。
自分で選び、決断するという経験は、お子さんの主体性を育て、新しい環境で頑張ろうという意欲を引き出します。
この自己決定のプロセスそのものが、お子さんの成長にとって大きな意味を持つということを忘れないでください。
親子でしっかりと対話し、納得のいく選択をすることが、次への着実な一歩に繋がります。
教育方針や活動内容がお子さんに合っているか見極める
フリースクールには、国が定めた画一的なカリキュラムは存在しません。
それぞれの施設が独自の理念や教育方針に基づいて運営されており、その内容は実に多様です。
学習指導を中心に進学を目指す場所もあれば、自然体験や芸術活動を重視するところ、あるいは子どもの自主性に任せて自由に過ごすことを尊重する場所もあります。
この多様性こそがフリースクールの魅力ですが、同時によく見極めなければならないポイントでもあります。
まず、ご家庭の教育方針や、お子さんに将来どうなってほしいかという願いと、スクールの理念が一致しているかを確認しましょう。
例えば、学力の遅れを取り戻すことを最優先に考えているのに、体験活動中心のスクールを選んでしまうと、親子共に不満を感じることになりかねません。
公式サイトを熟読し、代表者やスタッフの考え方に共感できるかを確かめることが重要です。
見学の際には、教育方針について具体的な質問を投げかけ、その答えに納得できるかを見極めてください。
次にお子さんの興味関心や特性と、スクールの活動内容が合致しているかを見極める必要があります。
インドアで静かに過ごすのが好きなお子さんに、アウトドア活動が中心のスクールは合わないかもしれません。
逆に、体を動かすことが大好きなお子さんにとっては、座学中心のプログラムは退屈に感じてしまうでしょう。
時間割や年間行事の例を確認し、お子さんが「楽しそう」「やってみたい」と思える活動があるかを一緒に探すことが大切です。
苦手なことへの参加が強制されないかどうかも、事前に確認しておくと安心です。
フリースクール選びは、お子さんの大切な時間を投資する場所を選ぶということです。
方針や活動内容のミスマッチは、再びお子さんが「行きたくない」と感じる原因になりかねません。
いくつかのスクールを比較検討し、それぞれのメリット・デメリットを整理した上で、最もお子さんに合っていると思える場所を慎重に選ぶことが求められます。
この丁寧な見極めのプロセスが、後悔のない選択となり、お子さんが安心して自分らしくいられる居場所を見つけることに繋がるのです。
無理なく通える場所と継続可能な費用かを確認する
お子さんが気に入ったフリースクールを見つけても、物理的に通うことが困難であれば意味がありません。
特に、不登校で生活リズムが乱れているお子さんにとって、長時間の移動は大きな負担となります。
自宅からのアクセス方法、所要時間、交通機関の混雑状況などを具体的にシミュレーションしてみましょう。
車で送迎する場合は、駐車場の有無や周辺の道路状況も確認が必要です。
お子さんが心身ともに無理なく、安心して通える距離にあるかどうかは、継続して利用するための大前提となります。
フリースクールの費用は、公的な学校と異なり、全額自己負担となるのが基本です。
月々の利用料だけでなく、入学金や教材費、イベント参加費など、年間でどれくらいの費用が必要になるのかを総額で把握することが極めて重要です。
費用は施設によって大きく異なるため、複数のスクールから見積もりを取り、家計の状況と照らし合わせて慎重に検討する必要があります。
経済的な負担が大きすぎると、通い続けることが困難になり、せっかく慣れ始めたお子さんを再び環境の変化に晒すことになってしまいます。
費用の負担を軽減するため、自治体が設けている補助金や助成金制度が利用できないかを確認しましょう。
東京都では、フリースクールなどに通う不登校の小中学生を持つ保護者を対象とした助成金制度があります。
こうした公的支援を積極的に活用することで、選択肢の幅が広がる可能性が高いです。
また、スクールによっては兄弟割引などの独自の割引制度を設けている場合もありますので、見学の際に確認してみることをおすすめします。
長期的な視点を持ち、無理のない資金計画を立てることが、安定した通学を支える基盤となります。
町田市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
町田市では、2025年9月現在、市が独自にフリースクール利用料を保護者へ直接補助する制度は設けられていません。
市のウェブサイトでは、不登校児童生徒のための教育支援センターや、近隣のフリースクールを紹介するマップなどを提供し、学びの場の確保を支援しています。
しかし、経済的な負担を直接軽減する仕組みは、市の事業としては存在しないのが現状です。
そのため、保護者の方は市以外の支援制度に目を向ける必要があります。
そこで活用を検討したいのが、東京都が実施している「フリースクール等支援事業」です。
これは、都内に在住し、不登校の状態にある小中学生が都の指定するフリースクール等を利用する際に、その利用料の一部を助成する制度です。
保護者の経済的負担を軽減し、子どもたちの学校外での多様な学びの機会を確保することを目的としています。
助成額は月額最大2万円で、所得制限などの詳細な要件があるため、必ず東京都の公式サイトで最新情報を確認してください。
この東京都の助成金制度の対象とならない場合や、それでも費用の工面が難しい場合に、選択肢となるのが日本政策金融公庫が扱う「国の教育ローン」です。
これは、中学校、高校、大学、そしてフリースクールのような多様な学びの場にかかる費用を融資する公的な制度です。
フリースクールの入学金や授業料、交通費なども対象となり、多くの家庭にとって心強い支えとなり得ます。
世帯年収の上限額が定められていますが、子どもの人数によって緩和される措置もあります。
国の教育ローンの具体的な融資内容は、学生・生徒一人につき最大350万円です。
金利は固定で、比較的低めに設定されているのが大きな特徴です。
返済期間も最長18年と長期にわたるため、月々の返済負担を抑えながら計画的に利用できます。
在学期間中は利息のみの返済とする元金据置も可能で、家計の状況に合わせた柔軟な返済計画を立てられます。
こうした特徴から、民間の教育ローンと比較しても利用者にとってメリットの大きい制度です。
申し込みは、日本政策金融公庫のウェブサイトからインターネットで行うか、または郵送、支店の窓口でも可能です。
申請には、住民票や源泉徴収票、フリースクールの費用が分かる書類などが必要となります。
審査には一定の時間がかかるため、利用を検討する場合は早めに準備を始めることが大切です。
不明な点があれば、コールセンターで詳しい説明を受けることもできますので、まずは相談してみることをおすすめします。
お子さんに合った学びの場が見つかっても、経済的な理由で諦めてしまうのは非常につらいことです。
利用できる公的な支援制度がないかを事前にしっかりと調べ、準備しておくことは、後悔のない選択をするために不可欠でしょう。
東京都の助成金や国の教育ローンといった制度は、保護者の負担を和らげ、お子さんの未来の可能性を広げるための大切なツールです。
こうした制度の活用も視野に入れながら、お子さんにとって最善の道を探していきましょう。