不登校の子どもの家での過ごし方は?おすすめの過ごし方や注意点を解説!

監修:村上実優

監修:村上実優

累計7万人以上の指導実績を持つ成基の個別指導塾「ゴールフリー」で教室長を務めた後、シンガクの教室長に就任。子どもの本来持つやる気や意欲を引き出す“教育コーチング”のスキルを活かし、学校以外の多様な学びの機会提供と、子どもが安心して過ごせる居場所づくりを目指してシンガクを運営している。

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目次

お子さんが不登校になると、家でどう過ごすべきなのかを悩む保護者は多いのではないでしょうか。

本記事では、

「不登校中の子どもは家でどう過ごすべき?」

「不登校の子どもが勉強をするときに気を付けるべきポイントは?」

「家での親子のコミュニケーション方法は?」

といった保護者の疑問にお答えし、不登校のお子さんにおすすめする家での過ごし方について紹介します。

保護者の関わり方についても解説するので、お子さんの家で過ごす時間を有意義にする一助になれば幸いです。

不登校になったら家でどう過ごす?

小・中学生の不登校のお子さんにおすすめの家での過ごし方を紹介します。

勉強する

不登校になると、能動的に動かなければ勉強できないため、勉強がストップしてしまっている場合が多くあります。

不登校が長期化すると、勉強もどんどん遅れていってしまうため、お子さんの心が安定してきたら、少しずつ家で勉強を始めると良いでしょう。

少しずつでも勉強を継続することで、お子さんの自信につながり、学校復帰のきっかけになることもあります。

家庭での勉強の取り組み方にはいろいろな方法がありますが、よく使われている方法を記事の後半で簡単にご紹介します。

家事のお手伝い

不登校のお子さんにとって、家事のお手伝いをすることは精神的にとても良いです。

家の中で、お子さんに決まった役割を与え、その役割を果たすことでお子さんは「やるべきことをやれた」「家族の役にたてた」と感じ、自己肯定感が高まります。

また、お子さんが家事をお手伝いをしてくれたときには、褒めることも大切です。

「できた」という達成感を持ってもらうことが目的なので、難しいお手伝いではなく、簡単なことをお願いすることがポイントです。

・掃除機をかける

・食事の前にテーブルを拭いてもらう

・お風呂掃除をしてもらう

・朝食の食器洗いや食器拭きをしてもらう

自分に課された役割をこなしていくこと、また実行したことを褒められることで、学校復帰に必要不可欠なお子さんの自己肯定感が育ちます。

読書・映画鑑賞

成長には「経験」が不可欠です。

生きてきた年数が少ないお子さんは実体験が少なくて当たり前ですが、その実体験では間に合わない経験量の不足を、読書や映画鑑賞を通じた疑似体験が補ってくれます。

学校に行かず、時間があるからこそ、家でゆっくり読書をしたり映画をみたりする時間を楽しんでみるのもおすすめです。

地域の図書館に足を運んでみることで、お子さんの外出のきっかけにもなります。

趣味や習い事を楽しむ

時間のある状態を活用して、趣味や習い事を楽しんでみるのもおすすめです。

好きなことに熱中したり、得意なことで成功体験を積んだりすることで、お子さんの自信になります。

たとえ、その好きなことがゲームやYouTubeでも、生活リズムが崩れるほど没頭するのではなく、時間を決めてその中で楽しむことは、気分転換やリフレッシュになるでしょう。

どんな趣味・習い事を始めるべきかイメージがつかない方は、始めやすい趣味を下記に紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

・絵画などのアート制作

・楽器演奏や音楽鑑賞

・ダンス

・英会話

・書道

・プログラミング

・読書

・YouTube

・マンガ、アニメ

軽い運動

不登校が長期化し、家に引きこもりがちの状態が続くと慢性的な運動不足になります。

運動不足により、身体の調子が整わず、ストレスを感じる場合もあるので、日常的に軽い運動をするのが良いでしょう。

運動が苦手なお子さんは、家でのストレッチや近所の散歩で構いません。身体の筋肉をほぐし、全身運動をすることは、気分の落ち込みを防ぐ効果も期待できます。

不登校のお子さんが運動不足を解消する方法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

不登校の運動不足を解消する方法7選!運動不足が与える影響と運動を続けるコツも徹底解説 

ボランティア活動

地域で募集しているボランティアに応募し、参加してみるのもおすすめです。

ボランティアでは、今まで会う機会のなかったさまざまな年齢・職業の人と触れ合うことができ、お子さんの視野を広げることにつながります。

また、「誰かの役にたてた」という感情はお子さんの自己肯定感も育てます。

不登校のお子さんとはどうやってコミュニケーションをとる?

お子さんが不登校になったら、家で何をして過ごすのかも大事な問題ですが、何よりも家族のコミュニケーションの充実がお子さんの回復に重要です。

ここでは、お子さんとコミュニケーションをとる際のポイントをお伝えします。

コミュニケーションの機会を増やす

不登校になるお子さんは、学校での生活に何らかのストレスを感じ、心身ともに疲弊していることが多いです。

また、学校に行かなくなることで、人とのコミュニケーションが減り、意識も内にこもりがちになります。

家族とのコミュニケーションは、お子さんが自分の存在を肯定的に感じられる機会になり、また、落ち込みがちな不登校生活の中で前向きな気持ちになるきっかけにもなり得ます。

お子さんと、毎日コミュニケーションをとることを意識して過ごしてください。コミュニケーションをとる機会を増やすことも大事です。

お子さんにとって家族とのコミュニケーションは、コミュニケーション能力を身に付けるためにも、自己肯定感を得るためにも、とても重要なものです。

無条件で認める

お子さんとのコミュニケーションでは、お子さんの存在を無条件で認めてあげることが大切です。

学校に行けていなくても、勉強をしていなくても、どんな状態のお子さんでも保護者にとって大切な存在であることを伝えてあげてください。

また、お子さんが何かに挑戦したり、取り組んだときは、その結果ではなく、努力した事実を褒めてあげましょう。

保護者がものごとの勝敗や成績を重視していて、誰かと比較すると、お子さんにとってプレッシャーとなり、挑戦する気持ちに蓋をしてしまうことにもつながります。

お子さんの存在そのもの、結果ではなく行動そのものを認めてあげることが、自己肯定感や自信を育むことにつながります。

共感する

お子さんに共感してあげることも大切です。

感情を共有することで、お子さんは自分の存在が受け入れられていると感じることができます。

お子さんの話したことを「それは違うんじゃない?」「気にしすぎだよ」など、否定するのもやめましょう。

たとえば、不登校の原因を話してくれたら「それはつらかったね」と気持ちに共感し、お子さんが何気ない会話をしてくれたら「こう感じたんだね」とお子さんの気持ちを言葉にしてあげることが大切です。

お子さんが、家族に自分の気持ちを理解してもらえていると思えば、人とのコミュニケーションに対しても安心感を持って取り組むことができるようになるでしょう。

不登校中に勉強は必要?

不登校になって間もない場合は、必ずしも勉強する必要はありません。

お子さんの心身の回復を最優先とし、好きなことをして過ごして元気になることがいちばん大切です。

不登校中期以降の、少し回復してきたときが勉強のはじめどきです。

家庭での勉強の取り組み方にはいろいろな方法がありますが、よく使われている方法をご紹介します。

勉強法① 教科書や問題集を使った自主学習

教科書や、市販の問題集などを使って、自分のペースで勉強していきます。

お子さんが自分でわからない問題が出てきたときに、すぐに質問できる人がいないというデメリットがあります。

また、モチベーションの維持が難しく、継続にはお子さんの強い意志が必要になります。

勉強法② 通信教育

定期的に教材が送られてくる通信教育も、家庭学習には有効です。

教材を自分で選ぶ必要がない点やタブレットで学習できるなど、たくさんのメリットがありますが、基本的には自分で毎日勉強に取り組む意思が必要になります。

勉強法③ 個別指導塾

不登校のお子さんは、学校に似た環境となる集団塾には通いにくい場合が多いです。

個別指導塾であれば、先生1人に対して生徒1人または少数というスタイルなので、集団での学習に不安があるお子さんでも気軽に通えるでしょう。

勉強法④ オンライン個別指導

ビデオツールを使って1対1で行われるため、外に出る必要がなく、安心できる自分の家で勉強できるのがメリットです。

オンラインだと聞きたいことがうまく聞けなかったり、画面越しのやりとりに疲れてしまうお子さんもいるので、お子さんの性格や状態に合わせて活用してみてくださいね。

勉強法⑤ 家庭教師

自宅で、マンツーマンで指導が受けられるので、わからないところをすぐに質問でき、効率よく勉強を進められます。

気の合う先生が見つかった場合、家族以外とのコミュニケーションの機会としても良い刺激になるでしょう。

勉強法⑥ フリースクール

不登校の小中学生を対象に、学習支援やカウンセリングなどを受けられる民間の教育機関で、施設によってカリキュラムや特色が異なります。

お子さんの状況に合わせて学習計画をたててもらえることも多く、自宅で自分で勉強を進めていくよりは、学習しやすい環境が整っています。

在籍している学校に認められれば、フリースクールへの参加が学校への出席扱いになるというメリットがあります。

勉強法⑦ オンラインフリースクール

フリースクールと同じように、学習支援やカウンセリングなどを受けられる民間の教育機関です。オンライン特有のメリットは

・自宅から参加できる

・スクールによっては顔を出さなくてもいいので心理的に参加しやすい

・しんどくなったら退出したり、再度入室したりできるので、無理なく続けやすい

などが挙げられます。

また、勉強以外にも、自立性や仲間との協調性も身に着けたい人には「シンガク」がおすすめです。

オンラインフリースクール「シンガク」について詳しくはこちらをご覧ください。

勉強法⑧ 教育支援センター(適応指導教室)

主に不登校の小・中学生を対象に、学校復帰を目標として、学習を進めたり、集団生活を学べる場所として、教育委員会等が運営している公的機関です。

フリースクールと同様に、学校の承認があれば出席日数として加算してもらえます。

不登校中に勉強を始める注意点は?

勉強を始める際は、以下のことに気をつけてください。

・お子さんが主体的に勉強したくなるまで待つ

・短時間からスタートする

・苦手より得意に集中する

・独学で進められるテキストを選ぶ

不登校になってからずっと勉強をしていないと、どんどん授業に遅れてしまうため、保護者は「勉強してほしい」と考えますが、無理してやらせないことがポイントです。

お子さんの負担にならない程度にスタートさせましょう。

一気にたくさんやるよりも、毎日短時間でもよいのでこつこつと続けることが、学校復帰への近道になります。

勉強した努力を認め、褒める

お子さんが少しでも勉強に取り組めたら、「努力そのものを認めてあげる」ことを忘れないでください。

褒めるときに注意したいのが、「良い褒め方」と「悪い褒め方」があることです。

良い褒め方は、「過程や努力を褒めること」です。「勉強を始められてすごいね、偉いね」「私(母親・父親)もうれしい」といったことを伝えてあげることで、お子さんは努力を評価してもらえたと感じます。

反対に、悪い褒め方は「結果だけを評価すること」です。

たとえば、家で取り組んだプリントの理解度を見て「こんなに点がとれてすごいね」という褒め方では、短期的にはお子さんも褒められてうれしいのですが、長期的には「良い点をとらなければ意味がない」というプレッシャーになってしまいます。

結果的に「良い点をとれない自分はダメ」と自己否定につながることもあるので、褒め方にも注意が必要です。

シンガクなら理想の過ごし方ができる!

不登校児童・生徒のためのオンラインフリースクール「シンガク」では、学校で学ぶ内容を中心に、オンラインでお子さんの学習をサポートしています。

無学年式ICT教材「すらら」を活用した学習や、月曜日から金曜日までのメタバース教室の開校、出席扱い制度申請支援などで、不登校のお子さんとその保護者を支援します。

個別指導で学習の遅れを取り戻すだけではなく、マインクラフトやフォートナイトなど、ゲームを活用した学習で「楽しく学ぶ時間」も提供しています。

シンガクであれば、不登校のお子さんが家にいながらも有意義な時間を過ごせるので、おすすめです。

不登校のお子さんのこと、1人で悩まないで

無理をして今の学校に通わなくても、将来の選択肢はいくらでもあります。

実際に、オンラインフリースクールシンガクの生徒さんの多くは、自分で将来の夢を見つけ、生き生きと過ごされている方が多いです。

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