「茨木市で子どもに合うフリースクールが見つからない。」「フリースクールの選び方や費用、補助金について詳しく知りたい。」
不登校のお子さんを想う保護者の方のこうしたお悩み、痛いほどよくわかります。でも、諦める必要はありません。
この記事では、茨木市でおすすめのフリースクール4選に加え、後悔しないための選び方のポイント、活用できる可能性のある助成金制度まで、徹底的に調査し、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、お子さんに最適な選択肢を見つけ、安心して一歩を踏み出すための具体的な情報が得られるでしょう。
茨木市でおすすめのフリースクール4選
茨木市でおすすめできるフリースクールを4つ紹介します。
フリースクール なっちゃんとこ

「フリースクール なっちゃんとこ」は、小学生のお子さん(年長や中学生は応相談)を対象とした、アットホームな雰囲気が魅力のフリースクールです。
大きな特徴は、子どもたちの「やりたい」という気持ちを何よりも大切にしている点にあります。活動内容は固定されておらず、子どもたち自身がその日の活動を決め、主体的に時間を過ごすことが可能です。ゲームで遊んだり、公園で思い切り体を動かしたり、じっくりと創作活動に取り組んだり、その日の気分や興味に合わせて、子どもたちが自分で選択できる環境が用意されています。
また、「心の解放」と「心の土台づくり」を理念に掲げており、お子さんが安心して自分自身を表現し、エネルギーを充電できるような関わりを重視しています。
活動場所は市内のコミュニティセンターや公園など、子どもたちと相談しながら柔軟に決定されるため、様々な環境で多様な体験を積むことが期待できるでしょう。
当日朝8時までの連絡で利用できるという柔軟なシステムも、保護者にとっては心強いポイントです。
学習面に関しても、個別の状況に応じたフォローが可能で、学校との連携により出席扱いとなる場合もあります。
「フリースクール なっちゃんとこ」は、お子さんが自分らしさを取り戻し、ゆっくりと自信を育んでいくための温かい「居場所」となるでしょう。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 大阪府茨木市郡4丁目6−17 貸屋西端 |
アクセス | バス停「郡」 徒歩4分 |
対象年齢 | 小学生(中学生要相談) |
費用 | 2,000円/日 |
公式サイト | フリースクール なっちゃんとこ |
シオズトータルサポート

「シオズトータルサポート」は、小学1年生から高校3年生までを対象としたフリースクールで、最大の特色は「学習指導」と「心理ケア」を組み合わせたトータルサポート体制にあります。
臨床心理士がメンタル面をきめ細やかにサポートしてくれる点は、大きな安心材料と言えます。
学校に行きづらい状況にあるお子さんは、自己肯定感が低下しがちですが、専門家によるケアを通して、心の安定を図りながら、自信を取り戻していくことが期待できるでしょう。
また、多様なプログラムを通して、お子さんの「できること」を増やし、社会で生き抜く力を育むことを目指しています。
具体的には、ソーシャルスキルトレーニング(SST)やコグトレ(認知機能トレーニング)、認知行動療法といった専門的なプログラムに加え、勉強、芸術活動、料理、季節のイベントなど、お子さんの興味や特性に合わせた活動が用意されています。学習の遅れを取り戻すだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力など、総合的な力を養うことができるでしょう。
プログラム内容や詳しい日程、料金については、初回の面談で相談して決定するシステムです。
「シオズトータルサポート」は、学習面での不安と、心のケアの両面からお子さんを支え、自己肯定感を高めながら、それぞれのペースで成長できる環境を提供してくれます。
電話番号 | 072-655-3770 |
住所 | 大阪府茨木市駅前2-1-25 茨木清水ハイツ405号室 |
アクセス | 茨木駅 徒歩4分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校生 |
費用 | 入会金:10,000円、月会費:3,000円~/回 |
公式サイト | 居場所支援(フリースクール) | シオズトータルサポート |
IBASHO acad. SEIKA

「IBASHO acad. SEIKA」の大きな魅力は、まるでカフェのような落ち着いた空間です。心地よいBGMが流れ、手作りの机やドリンクカウンターが設えられたこだわりの環境は、お子さんが緊張を解き、安心して過ごせるように細やかに配慮されています。
教員免許を持つ経験豊かな先生が、マンツーマンに近い形で丁寧に学習をサポートしてくれるため、「久しぶりの勉強で不安」「自分のペースで学びたい」といったお子さんの気持ちに寄り添った指導が可能です。
また、カウンセリング専門資格を持つスタッフも在籍しており、お子さんや保護者の方が抱える悩みや不安に耳を傾け、一緒に解決の道を探ってくれます。
具体的には、「個別授業コース」と「カウンセリングコース」が用意されており、必要に応じて選択できます。授業やカウンセリングを受けているお子さんは、午前9時から午後3時までスクールを無料で利用でき、好きなことをしながらリラックスして過ごせるでしょう。
学校との連携により、出席扱いとなる場合があるのも、保護者の方にとっては重要なポイントです。
お子さんにとって、心から安心できる「居場所」で、学習への意欲や自信を少しずつ育んでいける、そのような温かいサポートが期待できるフリースクールです。
電話番号 | 090-1911-7980 |
住所 | 大阪府茨木市中穂積1丁目6−51 THKマンション 201 |
アクセス | 茨木駅 徒歩8分 |
対象年齢 | 小学4年生~中学生 |
費用 | 入会金:3,300円 カウンセリングコース料金:15,000円/月(4回) 個別授業コース料金: 週1回…16,000円/月、週2回…31,000円/月(小学生) 週1回…18,000円/月、週2回…33,000円/月(中学1~2年生) 週1回…19,000円/月、週2回…34,000円/月(中学3年生) |
公式サイト | IBASHO acad. SEIKA | 新しい居場所・学習サポート |
ユースプラザWEST いばらき LOBBY

「ユースプラザWEST いばらきLOBBY」は、民間のフリースクールとは異なり、公的な支援の一環として提供されている居場所です。
「ユースプラザWEST いばらきLOBBY」は、茨木市からの委託事業として、NPO法人志塾フリースクールが運営しており、不登校やひきこもりなど、様々な生きづらさを抱える中学生から概ね39歳までの若者を対象とした支援を行っています。
公的な位置づけがあるため、保護者の方にとっても安心感があり、利用しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
主な活動内容は、利用者の年齢やニーズに合わせて「いばらきLOBBY」と「いばらきLABO」という二つの機能に分かれています。
「いばらきLOBBY」は、中学生・高校生のための居場所として、火曜日・木曜日・金曜日の13時から16時まで開所しています。
ここでは、Wi-Fi環境やタブレット端末が用意されており、自由に過ごしたり、資格取得の勉強をしたり、スタッフや他の利用者と交流したりすることが可能です。
無理強いされることなく、自分のペースで安心して過ごせる空間が提供されています。
「いばらきLABO」は、中学生・高校生を対象とした学習支援の場で、火曜日から金曜日の17時から20時30分まで利用可能です。
教員免許を持つ指導経験豊富なスタッフや、英語塾の運営経験があるスタッフなどが、個々の状況に合わせて学習をサポートしてくれます。
「ユースプラザWEST いばらきLOBBY」は、お子さんが社会とのつながりを保ち、学習の機会を得ながら、安心して自分らしく過ごせる大切な「居場所」となり得るでしょう。
電話番号 | 080-9607-5051 |
住所 | 大阪府茨木市豊川5丁目10−28 |
アクセス | 大阪モノレール彩都線豊川駅から徒歩500メートル |
対象年齢 | 中学生、高校生 |
費用 | 無料 |
公式サイト | ユースプラザWEST「いばらきLOBBY」/茨木市 |
茨木市のフリースクール選び3つのポイント
茨木市のフリースクールを選ぶ時のポイントを3つ解説します。
お子さんとの相性と居心地の良さ
茨木市でフリースクールを選ぶ上で、「お子さんとの相性と居心地の良さ」を重視しましょう。
なぜなら、お子さんが心から安心して過ごせる環境こそが、自己肯定感を育み、新たな一歩を踏み出すための土台となるからです。
学校生活で何らかの困難を抱え、エネルギーが少なくなっているお子さんにとって、フリースクールは心と体を休め、自分らしさを取り戻すための大切な場所です。
スタッフや他の生徒さんとの関係性、施設の雰囲気、活動内容などがお子さんの特性やペースに合っていなければ、かえって負担を感じてしまう可能性も否定できません。
自分を受け入れてくれる人がいて、安心してありのままの自分でいられると感じられる場所であれば、自然と笑顔が増え、様々なことへの興味や意欲も湧いてくるでしょう。
まず、必ずお子さんと一緒に見学や体験入学に参加することをおすすめします。その際、以下の点を注意深く観察してみてください。
1つ目は、スタッフの対応や子どもたちへの接し方です。お子さんの話を丁寧に聞き、温かく受け止めてくれるか、一人ひとりの個性やペースを尊重しているか、といった点を確認しましょう。
2つ目は、施設の雰囲気です。明るく開放的なのか、落ち着いた環境なのか、お子さんがリラックスできそうか、といった視点で見てみましょう。
3つ目は、そこに通う他の生徒さんたちの様子です。楽しそうに過ごしているか、お互いを尊重し合っているか、お子さんが馴染めそうか、といった点を感じ取ってみてください。
焦らずに複数のフリースクールを比較検討し、お子さんの「ここなら大丈夫かも」という小さなサインを大切にしながら、親子で納得できる場所を見つけることが重要です。
フリースクールの教育方針や活動内容
お子さんとの相性と並んで重要なのが、そのフリースクールの「教育方針や活動内容」をしっかりと確認しましょう。
なぜなら、フリースクールはそれぞれ独自の理念や特色を持って運営されており、提供される学びの形や体験できる活動が大きく異なるからです。
お子さんの個性や興味、そしてご家庭の教育に対する考え方と、フリースクールの目指す方向性が合致しているかを見極めることは、お子さんが有意義な時間を過ごし、健やかに成長していくために非常に重要です。
例えば、学習習慣の確立や学力向上を主な目的とするのか、あるいは自然体験や芸術活動といった情操教育に力を入れているのか、はたまた心のケアやコミュニケーション能力の育成を重視しているのかなど、その特色は多岐にわたります。
具体的に「教育方針や活動内容」を確認する際には、まず、そのフリースクールのウェブサイトを熟読したり、パンフレットを取り寄せたりして、どのような理念のもとに運営されているのかを把握しましょう。
次に、日々の活動スケジュールや年間行事などもチェックポイントです。
学習時間はどの程度設けられているのか、どのような科目を学べるのか、体験活動にはどのようなものがあるのか、自由時間はどのように過ごせるのかなど、具体的な活動内容を詳しく見ていきましょう。
学習支援の方法についても確認が必要です。
個別指導なのか、少人数でのグループ学習なのか、あるいはオンライン教材を活用しているのかなど、学習スタイルは様々です。
お子さんの状況やご家庭の希望をよく話し合い、それぞれのフリースクールの教育方針や活動内容を丁寧に比較検討することで、お子さんにとって最適な学びの場を見つけることができるでしょう。
サポート体制と費用、通いやすさ
「サポート体制と費用、通いやすさ」は、フリースクール選びにおいて、お子さんの居心地や教育方針と並んで重要なポイントです。
なぜなら、これらの要素が整っていることで、お子さんもご家庭も安心してフリースクールでの生活を継続できるからです。
例えば、お子さんの状況に合ったきめ細やかなサポートがなければ、せっかく新しい環境に踏み出しても不安が解消されにくいかもしれません。
また、費用負担が大きすぎると、長期的な通学が難しくなる可能性があります。
通学に時間や手間がかかりすぎると、お子さんにも保護者の方にも負担となり、続けることが困難になることも考えられます。
学習支援に関しては、個別指導なのか集団指導なのか、どのような教材を使用するのか、進路相談には乗ってもらえるのか、といった点を確認しましょう。
心のケアについては、臨床心理士やカウンセラーなどの専門家が在籍しているか、定期的な面談の機会があるか、といった点が重要です。
また、フリースクールによっては、在籍している学校との連携を積極的に行い、出席扱いになるよう働きかけてくれる場合もあります。
どのような連携が可能なのか、事前に確認しておくと安心です。
次に「費用」ですが、月謝の他に、入会金、教材費、施設維持費、行事への参加費などが別途必要になるケースが一般的です。
トータルでどの程度の費用がかかるのか、支払い方法なども含めて、事前にしっかりと確認し、家計とのバランスを考慮しましょう。
最後に「通いやすさ」です。
ご自宅からの距離、利用できる交通機関、通学にかかる時間などを確認しましょう。
お子さんが一人で安全に通えるか、送迎が必要な場合は保護者の方の負担はどの程度か、といった点も考慮が必要です。
また、開校日や時間、1日のスケジュールなども、お子さんの生活リズムや体力に合っているかを確認しましょう。
複数のフリースクールを比較検討し、見学や個別相談を通じてこれらの情報を丁寧に確認することで、お子さんとご家庭にとって最も負担が少なく、安心して通い続けられる場所を見つけることができるでしょう。
茨木市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
茨木市のフリースクールに通う際に使える助成金を解説します。
茨木市子ども・若者自立支援センター利用助成
茨木市には「茨木市子ども・若者自立支援センター利用助成」があります。
茨木市内に住み、ひきこもりや不登校などの状態にある、おおむね40歳未満の方とその保護者を対象としています。
特に、市民税非課税世帯や生活保護世帯など、経済的な支援が必要なご家庭が対象となる点に注意が必要です。
具体的に助成の対象となるのは、市が指定する「子ども・若者自立支援センター」の利用にかかる費用です。
例えば、センターでの相談(面談料)、専門スタッフによる訪問支援、センターが提供する居場所の利用料、外出に付き添ってもらう同行支援の費用などがこれにあたります。
フリースクールの月謝そのものが直接助成されるわけではありませんが、もし利用を検討しているフリースクールが市の指定するセンターの機能を一部担っている場合や、フリースクールと並行して市の指定センターの支援(相談や居場所利用など)を利用する場合には、関連する費用が助成対象となる可能性があります。
この制度の利用を検討される場合は、まず茨木市の担当窓口(子育て支援課など)に問い合わせ、詳しい条件や手続きについて確認することが不可欠です。
どの施設やサービスが助成の対象となるのか、申請にはどのような書類が必要なのか、といった具体的な情報を得るようにしましょう。
フリースクールに直接問い合わせる際には、この助成制度の対象となるようなサービス提供があるか、あるいは連携できる市の指定センターがあるかなどを確認してみるのも一つの方法です。
「茨木市子ども・若者自立支援センター利用助成」は、フリースクールの費用負担を少しでも軽減できる可能性を秘めた制度です。