鎌倉市には、不登校や学校生活に不安を感じる子どもが安心して通えるフリースクールがあります。
学習のサポートに力を入れる教室や、工作や体験活動を取り入れて子どもの興味を伸ばす場所など、特色はさまざまです。保護者にとっても、お子さんの性格や状況に合わせて選べることが大切になります。
ここでは、鎌倉市でおすすめのフリースクールを紹介し、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。
鎌倉市でおすすめのフリースクール4選
フリースクールLargo

フリースクールLargoは、認定NPO法人鎌倉あそび基地が運営する、親子が安心して過ごせる居場所です。お子さんの「今」をそのまま受けとめながら、一緒に「その先」を探していくことを大切にしています。
温かい雰囲気の中で、相談やカウンセリングも受けられ、親どうしが気持ちを共有できる場としても活用されています。
開室は平日の午前から午後にかけて行われ、月に数回土曜日にも開かれていますよ。初回の見学は無料なので、まずは気軽に足を運んで雰囲気を感じてみることができます。
プログラムには決まった型がなく、手作りのワークショップや「好きなことをして過ごす時間」が日常に自然となじむよう工夫されています。
子どもがのびのびと過ごせるだけでなく、保護者も安心できる場所として、信頼を集めているフリースクールです。
電話番号 | 0467-32-3830 |
住所 | 神奈川県鎌倉市常盤145 |
アクセス | モノレール「湘南深沢」駅 徒歩5分 バス停「深沢小学校」徒歩2分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、Largoを利用し中学を卒業した方、保護者 |
費用 | 入会金:30,000円(2人目以降は20,000円) 年会費:10,000円(10月以降に入会の場合は5,000円) 利用料:親子1組 30,000円/月 体験入会:1回 2,000円(要予約 5回まで) |
公式サイト | フリースクールLargo | 認定NPO法人鎌倉あそび基地 『ふかふか』 |
ファブラボ鎌倉

ファブラボ鎌倉が取り組む「FAB CONNECT」は、地域とつながりながら新しい学びをつくることを目指したプロジェクトです。
21世紀型のフリースクールとして構想され、子どもたちが安心して集える居場所を地域の人々と一緒につくっていくことを大切にしています。デジタル機器を使ったものづくりを通して、試行錯誤しながら主体性や創造力を育てる機会が広がっています。
学年や年齢に関係なく参加でき、互いに学び合う雰囲気が特徴です。サポーターがそばにいるため、初めての子どもも安心して挑戦できます。
失敗を恐れずに挑む姿勢を応援し、学びのプロセスそのものを大切にしている点も魅力です。活動は地域の協力によって支えられており、クラウドファンディングを通してスタートしました。
多様な人と出会い、新しい視点に触れながら成長できる「第3の居場所」として、未来を一緒に形づくっていく取り組みです。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-10-6 結の蔵 壱 |
アクセス | 鎌倉駅西口より徒歩5分 |
対象年齢 | 学校に通いづらい鎌倉市内の小中高生 |
費用 | 無料 ※一定の範囲を超える材料費は有料 |
公式サイト | FAB CONNECT | ファブラボ鎌倉のフリースクール |
フリースクールSeeds

フリースクールSeedsは、子どもたちが安心して過ごせることを第一に考えた居場所です。
教室にはリビングのようにくつろげる空間や、集中して取り組める個別ブース、体を動かせるエリアなどが整い、一人ひとりが自分のペースで過ごせます。雰囲気はあたたかく、無理をせず自然体でいられるよう工夫されていますよ。
Seedsの学びは「対話・遊び・学び・催し」という4つのサイクルを基本にしています。対話を通じて気持ちを伝え、遊びで関わりを深め、学びで知識や力を育て、催しで達成感を味わう。この流れを繰り返すことで、自信や意欲が少しずつ育まれていきます。
通い方は自由度が高く、週に2回半日だけ、週に4回朝から午後までなど、子どもたちのリズムに合わせた通室スタイルを、年代とニーズに合わせて選択が可能です。
音楽やスポーツ、季節ごとの行事も豊富に用意され、子どもの「やってみたい」を大切にしています。
安心から自信、そして希望へとつながるステップをサポートすることを使命にしているフリースクールです。
電話番号 | 045-392-3559 |
住所 | 鎌倉市小袋谷1-9-3 大船Rビル2階 |
アクセス | JR大船駅東口(ルミネ側)より徒歩10分 |
対象年齢 | 小学校中学年~中学3年生対象(低学年要相談) |
費用 | 記載なし |
公式サイト | フリースクール Seed |
教育支援教室ひだまり

教育支援教室ひだまりは、鎌倉市が運営する不登校の小中学生を対象とした教室です。
在籍校に籍を置いたまま通うことができ、自分のペースを大切にしながら学校生活への復帰を目指せる環境が整っています。少人数制で落ち着いた雰囲気があり、安心して過ごせることが特徴です。
午前中はホームルームや読書、個別学習の時間を取り入れ、集中して学べるよう工夫されています。午後はグループ学習や振り返りシートの記入などを通じて、集団生活に慣れる練習が行われますよ。
調理や工作、スポーツ、園芸といった活動もあり、多彩な経験を積みながら意欲や自信を育んでいきます。
さらに、校外学習として科学実験や自然体験、見学活動なども取り入れられています。子どもが社会性や新しい興味を広げるきっかけになる取り組みです。
ひだまりは、一人ひとりの状況に寄り添いながら、小さな達成を重ねていけるよう支援している学びの場です。
電話番号 | 0467-24-3386 |
住所 | 鎌倉市大船2-7-8 |
アクセス | JR大船駅から徒歩5分 |
対象年齢 | 不登校の小中学生 ※鎌倉市内に住民票がある方であれば公立・私立問わず通室可能 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 鎌倉市/教育支援教室ひだまりについて |
鎌倉市のフリースクール選び3つのポイント
学びのスタイルが子どもに合っているか確認する
鎌倉市には、学習を中心にサポートするフリースクールから、工作や自然体験を通して学びを広げるスクールまで、幅広い選択肢があります。
学校での授業に近い形で基礎科目を学べる場所を選べば、学校復帰や進学を意識したいご家庭にとって安心です。一方で、自由度の高いプログラムや体験型の活動を取り入れているスクールでは、子どもの得意や関心を伸ばすことができます。
どちらが合っているかは、お子さんの様子を見て判断するのが大切です。勉強への不安が強い場合は基礎学習のサポートがある教室を、意欲や自己表現を重視したい場合は多彩な活動を用意している教室を検討すると良いでしょう。
体験や見学を通じて、子どもが落ち着いて取り組めるかどうかを確かめることも重要です。
専門スタッフやサポート体制を見ておく
フリースクールに通う子どもにとって、安心して過ごせる人との関わりはとても大切です。
鎌倉市のフリースクールには、教育や心理の専門家が常駐している場所もあります。
専門スタッフがいると、子どもの小さな変化にも気づいてもらいやすく、保護者としても安心できるでしょう。
また、サポーターやボランティアといった多様な人材が関わっている施設では、子どもがいろいろな大人に出会える機会も増えます。
特に鎌倉市では、地域とつながりながら運営しているフリースクールもあり、家庭や学校以外の居場所としての役割も果たしています。
先生やスタッフと気軽に相談できる雰囲気かどうかも、見学の際に確認しておきたいポイントです。
居心地の良さや体験活動の充実度を見る
学びの内容やサポート体制と同じくらい大切なのが、居心地の良さです。
鎌倉市のフリースクールでは、読書や音楽、調理、園芸、スポーツなど、幅広い体験活動を取り入れているところが多くあります。
学校生活が難しい時期に、安心して楽しめる時間があることは、自己肯定感の回復にもつながります。
さらに、同じ経験を持つ子どもたちが集まることで、自然に仲間をつくれる場にもなりますよ。
家庭から見ると「楽しく通えているかどうか」は安心材料になるため、見学の際は子どもの表情や雰囲気を重視すると良いでしょう。
鎌倉市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
鎌倉市では、不登校の子どもが安心して学べる場を確保できるよう「フリースクール等利用児童生徒支援補助金」が用意されています。
対象は市内に住む小学生から高校生までの保護者で、在籍校に登校が難しく、認定施設に通っていることなど、いくつかの条件を満たす必要があります。
補助金は、月ごとの利用料の3分の1が支給対象となり、上限は1万円です。例えば月に36,000円かかった場合は1万円、20,000円の場合は端数を切り捨てて6,600円が支給されます。
申請は年度ごとに必要で、利用開始月の翌月末までに提出します。その後、市から認定通知が届き、3か月ごとに実績報告書を提出する流れです。
利用を検討する際は、通う施設が認定されているか、必要書類の準備ができているかを事前に確認しておくと安心ですよ。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/seisyo/freeschool.html