学校に行きたがらない様子が続いたり、集団生活に不安を感じていたりする子どもを前に、保護者としてどうすればよいか迷うこともあるはずです。
そんなとき、選択肢のひとつとして注目されているのが「フリースクール」。子どもの個性や状況に合わせた環境で、安心して過ごせる居場所として関心が高まっています。
本記事では、葛飾区で通えるフリースクールの概要や選び方のポイントについて、わかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
葛飾区でおすすめのフリースクール4選
フリースクールわくにこ

フリースクールわくにこは、小学1年生から中学3年生までを対象にした不登校支援型の居場所であり、安心して過ごせる環境づくりに力を入れています。
友だちや地域の方との交流を大切にし、畑活動や曜日ごとのテーマ学習を通じて、興味や関心に合わせた体験が可能です。
ICT教材「すらら」を活用することで、基礎からの学び直しや学習の進捗管理ができ、学校との情報共有もしやすくなっています。
直接通うのが不安な場合は、まずオンラインでのおしゃべりから始めることもでき、保護者向けの相談にも対応。
対面・オンラインのいずれも選べます。また、高校生までの学習支援も行っており、時間割に縛られず、自分のペースで学習を進められるスタイルが特徴です。
異年齢の子ども同士が自然につながり合える、温かな学びの場となっています。
電話番号 | 070-8536-3927 |
住所 | 東京都葛飾区新宿2-16-17 |
アクセス | JR「亀有駅」南口より徒歩18分 JR「金町駅」南口より徒歩24分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | フリースクールわくにこ 公式Instagram |
フリースクール青砥

フリースクール青砥は、小学生から高校生までを対象にした支援型の学び場であり、心の安定と成長を大切にしています。
特徴のひとつが、月に1〜2回実施される自然体験を中心とした野外活動です。自然観察や農業体験、ジャム作り、スキー教室など、季節に応じた豊かな体験を通じて、心身を解きほぐし、自分らしさを取り戻すことができます。
いじめや不登校などの教育相談も受け付けており、希望があれば学校や先生との話し合いにも同行し、環境改善に向けた支援を行います。
また、通信制の星槎国際高校と連携したサポート校として、レポート学習の支援も実施。無理なく3年間での卒業をめざせるよう、丁寧に指導しています。
電話番号 | 090-2915-5677 |
住所 | 東京都葛飾区青戸3-12-6-201 |
アクセス | 京成電鉄「青砥」駅より徒歩10分 京成バス「青砥平和公園」より徒歩5分 京成バス「葛飾区役所」より徒歩7分 都営バス「白鳥4丁目」より徒歩4分 |
対象年齢 | 小学生 、中学生、高校生 |
費用 | 小・中等部利用料:3,000円 月学習指導費(1教科):10,000円 月学習指導費(3教科以上):30,000円/月 |
公式サイト | NPO法人フリースクール青砥-トップページ |
翼学院フリースクール

翼学院フリースクールは、進学や就職までをしっかりサポートしてくれる学びの場です。
進学塾の「翼学院」や、福祉サービスの「つばさグラブ」と連携しており、一人ひとりの状況に合わせて柔軟に対応しています。
第一薬科大学附属高校の通信制学習センターとして認定されているため、高校卒業資格の取得が可能です。
さらに、系列の大学や短大への推薦制度もあり、将来を見据えた進路選択もしやすくなっています。学習面では、独自のタブレット反復学習システムを導入しており、中学の基礎からしっかり学び直せるのも安心ポイント。
学校やカウンセラーとの連携も行っているため、日々の学びから将来の選択まで、幅広くサポートしてくれる頼れる存在です。
電話番号 | 青砥駅前校:03-6231-2835 青砥校:03-3601-1283 |
住所 | 青砥駅前校:東京都葛飾区青戸3-27-11南葛ビル 3F 青砥校:東京都葛飾区青戸6-4-25 |
アクセス | 青砥駅前校:「青砥駅」徒歩2分 青砥校:「青砥駅」徒歩3分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校生 |
費用 | 週2日ゆっくり卒業コース:¥34,000(月額/税抜) 週3日3年卒業コース:¥49,000(月額/税抜) |
公式サイト | フリースクール/高校・大学卒業サポート – 翼学院グループ |
東京シューレ葛飾中学校

東京シューレ葛飾中学校は、不登校を経験した子どものために設立された私立中学校です。
文部科学省が認定する「不登校特例校(学びの多様化学校)」として、子どもが安心して通える環境づくりに力を入れています。
通学の頻度や授業の受け方も一人ひとりに合わせて選ぶことができ、個別学習室やデコボコルームなど、落ち着ける居場所も用意されています。
授業は学年を越えて編成された「ホーム」単位で行われ、子ども同士がフラットな関係で学び合える雰囲気も特徴です。
また、学校生活のルールや行事も子どもたち自身が意見を出し合い、運営に関わる仕組みが整っています。
在宅学習にも対応しており、通うことが難しい時期でもつながりを保ちながら学びを続けられる柔軟な体制が整っています。
電話番号 | 03-5678-8171 |
住所 | 東京都葛飾区新小岩3丁目25−1 |
アクセス | JR「新小岩駅」南口 徒歩10分 |
対象年齢 | 中学生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 東京シューレ葛飾中学校 |
葛飾区のフリースクール選び3つのポイント
葛飾区には多様な特色を持つフリースクールが点在しており、それぞれの方針や支援体制も異なります。
子どもに合った環境を見つけるためには、地域特性や将来を見据えた視点からの見極めが欠かせません。
ここでは、葛飾区でフリースクールを選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
通いやすさと子どもの「居場所感」があるかを見極める
通学のしやすさや、子どもが安心して過ごせるかどうかは、継続して通ううえで重要です。
葛飾区内には新小岩・青砥・水元・亀有など、複数の駅周辺にフリースクールが点在しており、アクセスの良さも通いやすさに直結します。
また、個別学習室やリラックスできるスペースを備えた施設であれば、集団生活が苦手な子どもでも自分のペースで過ごしやすくなります。
見学の際には、子どもが「ここなら行けそう」と感じられるかを丁寧に確認することが大切です。
子どもの「好き」や「得意」を伸ばせる環境があるか
フリースクールは、学力だけでなく、子どもの個性や興味関心を大切に育てる場でもあります。
葛飾区内のスクールでは、畑作業や調理体験、創作活動、パソコン学習など、学校では味わえない学びの機会を設けている施設が多く見られます。
なかにはジャム作りやスキー教室など、季節ごとの野外活動を通して心をほぐす取り組みもありますよ。こうした体験が、自己肯定感を育てたり、将来の夢につながったりすることもあります。
何に興味があるのか、どんなことが得意なのか、本人の声をもとに「その子らしさ」を引き出せる環境を選ぶことが大事です。
将来につながる学びの形があるか
フリースクール選びでは、今の安心だけでなく「この先どう育っていけるか」も見ておきたいポイントです。
葛飾区には、ICT教材を使って基礎学力を身につけられるスクールや、通信制高校と連携して高校卒業資格の取得を目指せる場もあります。
学習の進み方や内容は施設ごとに異なるため、「学び直しができるか」「進路の相談に乗ってくれるか」「本人のやる気を引き出す仕組みがあるか」などを確認しましょう。
将来の選択肢を広げられるような学び方ができるかどうか、じっくり見ていくことが大切です。
葛飾区のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
葛飾区では、東京都が実施している「東京都フリースクール等利用者支援事業助成金(都助成金)」の交付を受けた世帯に対し、区独自の補助制度を実施しています。
経済的な負担を少しでも軽減し、安心して通える環境づくりを後押しする制度です。
【葛飾区の助成制度の概要】
項目 | 内容 |
対象者 | 東京都の助成金交付が決定している不登校の児童・生徒の保護者 (保護者・本人ともに葛飾区在住) |
助成金額 | 月額上限1万円 (※都助成金を差し引いた自己負担分に対して支給) |
対象外費用 | 入会金・施設維持費・教材費などは助成対象外 |
申請方法 | 必要書類をそろえて郵送または教育総務課へ持参 |
申請には都助成金に関する書類などが必要になるため、早めに区の教育総務課へ確認し、手続きを進めるのが安心です。
費用面の支援を上手に活用することで、無理のない通学が実現しやすくなります。
https://www.city.katsushika.lg.jp/kosodate/1000057/1002475/1036500.html