「毎日学校に行くのがつらそう」「このままで大丈夫かな」と感じたとき、無理に通わせるよりも、子どもに合った場所を探してみたくなることがあります。
フリースクールは、そんな気持ちに応えてくれる選択肢のひとつです。最近は、北区にもさまざまなスタイルのフリースクールがあり、子どもの個性や過ごし方に合わせた環境が見つけやすくなっています。
この記事では、北区でおすすめのフリースクールを紹介しながら、選ぶときに知っておきたいポイントもわかりやすくまとめます。ぜひ、参考にしてみてください。
北区でおすすめのフリースクール4選
滝野川高等学院

滝野川高等学院は、「卒業後も続くサポート」を大切にする通信制サポート校・フリースクールです。
代表の豊田毅氏が高校で進路指導を担当していた際に、不登校を乗り越えた生徒が進路先で再びつまずく姿を目にした経験から、「その先の人生にも寄り添う教育」の必要性を感じ、設立されました。
少人数制で一斉授業を行わず、生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを個別に提供。勉強の時間だけでなく、自由時間には絵や将棋など、それぞれのペースで過ごすことができます。
小学生から大学生までが一つの教室で学ぶことも特徴で、年齢を越えた関わりの中で、自然と社会性や自律性を育むことが可能です。
生きたい人生を、自分らしく描いていきたい方にぴったりの学びの場です。
電話番号 | 03-5916-8900 |
住所 | 東京都北区浮間1丁目1−6 KMP北赤羽駅前ビル3F |
アクセス | JR北赤羽駅から徒歩約1分 |
対象年齢 | 小学生・中学生 |
費用 | 入学金:15,000円 週1日:30,000円(税込) 週2~3日:35,000円(税込) 週5日:40,000円(税込) |
公式サイト | 東京都北区・板橋区のフリースクールなら滝野川高等学院 |
ホップ・ステップ・ジャンプ教室

ホップ・ステップ・ジャンプ教室は、不登校の子どもたちが安心して通える学びと成長の場です。
登校日数は学校の出席扱いとなり、月ごとに学校へ活動の様子も共有されるため、連携を取りながら支援が進められます。
教室では、学習支援だけでなく、カウンセリングや陶芸・絵手紙づくりといった体験活動、スポーツなど多様なプログラムを通して、自己肯定感の向上を目指します。
さらに、人間関係の築き方や基本的な生活習慣の確立といった社会性の土台づくりにも注力。訪問相談にも対応しており、家庭や学校と連携したきめ細やかな支援が行われていますよ。
電話番号 | 03-3908-1326 |
住所 | 東京都北区滝野川2-52-10 北区役所滝野川分庁舎 |
アクセス | JR王子駅徒歩5分 |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | ホップ・ステップ・ジャンプ教室(適応指導教室)|東京都北区 |
でんでん子ども応援隊 学習サポート教室事業

でんでん子ども応援隊が運営する「学習サポート教室」は、少人数制・個別対応を基本とし、子ども一人ひとりの目標や課題に寄り添いながら学びを支える教室です。
サポーター1人に対し生徒は4名までという体制で、無理なく自分のペースで取り組むことができます。
小学生には算数・国語を中心に自学習慣を育てる学びを提供し、中学生には数学・英語を軸に、苦手克服や得意分野の強化、高校受験の支援も実施。
子どもたちが「できること」から始めて成功体験を重ねることで、自尊感情を自然と高められる環境が整っています。
また、別事業の「子どもクラブ」と連携し、学習面だけでなく他者との交流や自立心の育成にもつながる活動を展開。学びと心の成長をともに支える場として、多くの子どもたちに活用されています。
電話番号 | 03-3905-2355 |
住所 | 北区十条仲原1-27-3 |
アクセス | JR「東十条」駅より徒歩9分・JR「十条」駅より徒歩5分 |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 非営利活動法人でんでん子ども応援隊 » 学習サポート教室 |
フリースクール東京シューレ

東京シューレは、子どもが「自分らしく」過ごせることを何より大切にしているフリースクールです。
王子と大田の2カ所で活動し、これまでに1,700人以上の子どもたちが巣立っていきました。強制や競争のない環境で、自分のペースで過ごせる安心感があり、ゲームやスポーツ、料理、音楽、劇など、やりたいことを自由に選んで取り組めます。
週に一度のミーティングでは、子どもたちが主体となってプログラムやルールを話し合い、自分たちでスクールをつくっていく経験もできます。
通う日数や時間、服装、持ち物もすべて自由。ひとりひとりの違いや個性が尊重されるこの空間は、自己肯定感や自立心を育む場として、多くの子どもたちに選ばれています。
興味のある方は、説明会やオープンデイも随時開催されています。
電話番号 | 03-5993-3136 |
住所 | 東京都北区岸町1-9-19 |
アクセス | ・JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅 徒歩4分 ・都電荒川線「王子駅前」駅 徒歩6分 |
対象年齢 | 小学生~20歳まで |
費用 | 【安心サポートプラン】※週2日通えるプラン 入会金:61,200円 月会費:33,000円 【正会員】 入会金:153,000円 月会費:52,800円 |
公式サイト | 2つのフリースクール紹介 – フリースクール東京シューレ |
北区のフリースクール選び3つのポイント
東京都北区には、公的支援を活用できる教室から民間のフリースクールまで、複数の選択肢があります。
ただ、子ども一人ひとりの状況に合った環境を見極めるには、いくつかの視点が必要です。ここでは、北区でフリースクールを検討する際に意識しておきたい3つのポイントを紹介します。
通いやすさと地域との連携を確認する
北区は公共交通機関が発達しており、都内のなかでも比較的アクセスしやすいエリアです。ただし、子どもが毎日無理なく通える場所かどうかは、立地だけでなく通学手段や時間帯の自由度にも左右されます。
たとえば、JR北赤羽駅から徒歩すぐの滝野川高等学院は、駅近の立地が通いやすさの面で高く評価されていますよ。
また、ホップ・ステップ・ジャンプ教室のように、北区教育委員会と連携しながら出席扱いとして認定される制度がある教室もあります。
通学が習慣化しやすいか、家庭や学校と連携しやすいかといった点も、地域性を踏まえて検討しておくと安心です。
子どもの性格に合った学びのスタイルを選ぶ
北区のフリースクールは、それぞれに異なる教育方針や支援スタイルを持っています。
自由度が高く、子ども自身の意思を尊重する「東京シューレ」のような場所もあれば、滝野川高等学院のように個別指導と進路支援を重視する学習中心の教室もあります。
子どもが何を不安に思っているのか、どのような環境なら安心して過ごせるかを考えたうえで、その子に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
「自由に過ごせること」が心の安定につながる場合もあれば、「小さな成功体験の積み重ね」が自信につながるケースもあります。
費用・支援体制・見学のしやすさをチェックする
フリースクールには、民間運営と行政運営の両方が存在します。
北区では、ホップ・ステップ・ジャンプ教室のように費用負担の少ない公的支援型と、民間型の東京シューレや滝野川高等学院のような有料の教室が併存しています。
そのため、費用面の比較はもちろん、補助金の対象かどうかも確認しておきたいポイントです。また、北区の多くの施設では見学や体験が可能なため、実際の雰囲気や職員との相性を確かめることもできます。
説明会やオープンデイなどの情報をこまめにチェックし、納得したうえで選びましょう。
北区のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
東京都北区では、フリースクールに通う児童・生徒の保護者を対象に、北区独自の助成制度が設けられています。
これは、東京都の「フリースクール等利用者支援事業助成金」を受けることが決定したうえで、北区立の学校に在籍している児童・生徒が対象です。
北区の助成金額は、児童・生徒1人につき月額1万円を上限として支給されます。ただし、東京都の助成金を差し引いた残額が1万円未満である場合、その差額が支給される仕組みです。
申請は年4回の支給期間ごとに行い、必要書類として、東京都の交付決定通知書や授業料の領収書などの写しが求められます。
申請先は、北区役所滝野川分庁舎内の教育総合相談センターです。詳細や不明点がある場合は、北区教育委員会へ直接問い合わせしてみてください。
https://www.city.kita.lg.jp/children-edu/education/1008137/1018626.html