学校に行きづらいと感じたとき、安心して通える居場所を見つけることはとても大切です。松戸市には公的な支援を受けられる教室や、自由なスタイルで学べるフリースクールなど、子どもの状況に合わせて選べる場がそろっています。
少人数での学習サポートや、家庭と連携した支援など特徴はさまざま。どんな環境が子どもに合うのかを知ることが、保護者にとっても大きな安心につながります。
この記事では、松戸市でおすすめのフリースクールと選び方のポイントをご紹介します。
松戸市でおすすめのフリースクール4選
フリースクール興学社

松戸市にあるフリースクール興学社は、子どもたちが安心して自分らしく過ごせる居場所です。対象は小学5年生から中学3年生まで。
発達に特性がある子や、学校生活に不安を抱える子も通いやすい環境が整っています。少人数制なので、基礎から学び直したい子も、自分のペースでしっかり理解を深められるのが魅力です。
活動の場は系列の興学社高等学院と同じ校舎。年上の生徒との交流も自然に生まれ、高校進学への道もスムーズにつながります。在籍校との連携があり、出席扱いになるよう配慮してくれるのも保護者にとって安心できるポイントでしょう。
授業は勉強だけでなく、心理学やスポーツ、社会の仕組みを学ぶプログラムも用意されています。学びながら自信を育み、人との関わりを広げていける、あたたかさのあるフリースクールです。
電話番号 | 047-309-7715 |
住所 | 千葉県松戸市新松戸4-35 |
アクセス | JR新松戸駅から徒歩4分 |
対象年齢 | 小学校5年生~中学校3年生 |
費用 | 時間 10:00~15:00(1日5コマ)月および金 4,000円/日※月謝制 |
公式サイト | 松戸 NPO法人 フリースクール興学社 |
フリースクール勇志国際中等部

勇志国際中等部は、通信制高校「勇志国際高等学校」が運営する中学生向けフリースクールです。今いる中学校に籍を置いたまま通える仕組みで、学校以外にもう一つの居場所を持てるのが特徴。
苦手な教科の学び直しから興味を伸ばす探究活動まで、個々に合わせたカリキュラムでサポートしてくれます。
担任による丁寧な支えがあるため、安心して自分らしさを発揮できる環境です。画一的な授業に縛られず「Myスタイル教室」として、生きる力を育てる方針が取り入れられています。
学び方も柔軟で、週に数回通える通学型と、全国どこからでも参加できるオンライン型を選べるのも大きな魅力。学校が合わないと感じている子どもにとって、心の拠り所となり、自分の可能性を広げていける場になっています。
電話番号 | 0120-71-5931 |
住所 | 千葉県松戸市新松戸4-48 |
アクセス | 新松戸駅 徒歩5分 |
対象年齢 | 中学生 |
費用 | 通学生の場合 入学金:22,000円(税込) 学費:40,000円(税込)/月 施設設備費:11,000円(税込)/年 |
公式サイト | フリースクール勇志国際中等部 | 千葉学習センター |
フリースクール「こうのとりの巣」

松戸市にある「こうのとりの巣」は、校舎を持たず入学や卒業の枠にとらわれない自由なスタイルが特徴です。小学生から大学生まで幅広く受け入れ、不登校の子どもが再び学校に戻れるようサポートしています。
支援は一人ひとりの状況に合わせて柔軟に対応。自宅やカフェ、電話など、子どもが安心できる場所で関わりを始められるので、初めての一歩を踏み出しやすい環境です。生活リズムの改善や家庭での関わり方を見直すことも大切にし、保護者と一緒に取り組んでいきます。
「つまずきはチャンス」という考え方のもと、子どもの可能性を前向きに引き出す姿勢も魅力です。自分らしさを取り戻し、学校生活への復帰や次のステップにつながる道を一緒に探してくれる心強いパートナーとなってくれるでしょう。
電話番号 | 090-8036-4400 |
住所 | 記載なし |
アクセス | 記載なし |
対象年齢 | 子供~大人 ※年齢問わず |
費用 | 子ども(どこでもフリースクール) 朝割(8~12時)1,000円(30分) 通常(12~17時)2,000円(30分) 時間外3,000円(30分) ※30分以降は、10分ごとに500円 子ども(電話フリースクール) 朝割(8~12時)500円(30分) 通常(12~17時)1,000円(30分) 時間外1,500円(30分) ※30分以降は、10分ごとに500円 |
公式サイト | 松戸市のフリースクール「こうのとりの巣」 |
松戸市「ふれあい学級」

松戸市教育委員会が運営する「ふれあい学級」は、市内の小・中学生を対象とした公的な適応指導教室です。学校に行きづらさを感じている子どもが、安心して過ごせる居場所として開級されています。
学習支援だけでなく、音楽や美術、工作などの表現活動、校外での体験学習も取り入れられており、子どもたちが自然に自己表現や協調性を育めるプログラムが整っています。
教育相談員や支援スタッフがそばにいるため、少しずつ自信を取り戻していけるのも安心できる点です。
平日は毎日開級しており、子どもの状況に応じて通う時間や内容も柔軟に調整可能。学び直しの場としてだけでなく、社会性を育てながら次のステップへつなげていける心強いサポートの場となっています。
電話番号 | 047-362-3366 |
住所 | 松戸市古ケ崎1-3073 (松戸市立第一中学校みらい分校隣接) |
アクセス | 松戸駅西口 京成バス3番乗り場より 松71・73(江戸川台駅行) 松72(馬橋駅行)松74(南流山駅南口行) 松戸駅西口 京成バス2番乗り場より 松82(日大歯科病院行:古ケ崎・日大病院入口経由)) 「古ヶ崎1丁目」下車徒歩3分 |
対象年齢 | 松戸市内在住の、不登校で悩む小中学生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 不登校の支援について 松戸市教育委員会|松戸市 |
松戸市のフリースクール選び3つのポイント
学校との連携体制を確認する
松戸市では、不登校の子どもが在籍校とつながり続けられるような支援体制が重視されています。たとえば市が運営する「ふれあい学級」では、通級した時間を在籍校の出席扱いにできるよう学校との連携が図られていますよ。
民間のフリースクールでも、在籍校への報告や学習記録の共有を行っているところがあります。出席扱いが認められるかどうかは、将来の進学や高校受験にも関わる重要なポイントです。
松戸市内でスクールを探す際には、どのような形で学校とつながれるのかを事前に確認すると安心です。
子どもの特性や学び方に合うプログラムがあるか
松戸市には、学習支援を中心にした教室から、社会性のトレーニングや再登校支援に重点を置いたスクールまで、多様な形があります。
興学社のように少人数制で学び直しを丁寧に支えるところもあれば、「こうのとりの巣」のように生活習慣や家庭での関わりを重視し、学校復帰を目指すスタイルも存在します。
勇志国際中等部のようにオンラインと通学を組み合わせられる場もあり、子どもの特性に応じて柔軟に学び方を選べますよ。
松戸市での選択肢は幅広いため、学力面だけでなく心のサポートや将来へのつながりを意識して選ぶことが大切です。
通いやすさと保護者への支援を考慮する
フリースクールに安心して通い続けるためには、立地や通いやすさも重要です。松戸市は市内を東西に電車が走っているため、最寄駅からのアクセスや通学の負担を考慮する必要があります。
さらに、保護者向けの相談体制があるかどうかもチェックしておきたいポイントです。松戸市の「ふれあい学級」では教育相談員が常駐し、家庭と学校をつなぐ役割も担っています。
民間のスクールでも、保護者面談や家庭での関わり方についてアドバイスしてくれるところがあります。子どもだけでなく、家庭全体をサポートしてくれる体制があると長期的に安心して利用できるでしょう。
松戸市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
松戸市では、不登校傾向にある小・中学生が安心して学べる場を持てるよう「フリースクール等利用児童生徒支援補助金」が設けられています。
物価高騰で子育て世帯の負担が増す中、令和7年4月から7月までの1学期分について、フリースクールの利用料の一部を市が補助する仕組みです。
対象となるのは、市内在住の小・中学生、または松戸市内の学校に通っている子どもを持つ保護者。過去1年のうち30日以上登校できていないことや、市が認定するフリースクールを利用していることが条件に含まれます。
加えて、在籍校との情報共有に同意すること、市や県の相談機関と必要に応じて連携できることも必要です。
さらに、市税の滞納がないことや、同じ経費について他の団体から補助を受けていないことも確認されます。今回は1学期限定の制度ですが、今後の継続や拡充の可能性もありますよ。
フリースクールを検討している家庭にとっては、費用面で大きな助けとなる制度なので、最新情報をチェックして活用することをおすすめします。
https://www.city.matsudo.chiba.jp/kyouiku/gakkoukyouiku/kankyou/R7matsudofreeschool.html