子どもが自分らしく過ごせる学びの場を考えるとき、学校だけではなくフリースクールという選択もあります。
自由度の高い環境で、一人ひとりの個性や状況に合わせたサポートを受けられるのが特徴です。目黒区にもさまざまなフリースクールがあり、それぞれ大切にしている考え方や学びのスタイルが異なります。
保護者にとっては、特徴や選び方のポイントを知ることが、子どもに合った場を見つける手がかりになるでしょう。
そこで、今回は目黒区でのフリースクール選びについて、詳しく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
目黒区でおすすめのフリースクール4選
学習支援教室「めぐろエミール」

学習支援教室「めぐろエミール」は、目黒区が運営する公的な学びの場です。
区立小中学校に在籍しながら長期にわたり登校できていない児童生徒を対象に、安心して過ごせる居場所として開設されています。場所は「めぐろ学校サポートセンター」内にあり、中目黒駅から徒歩圏内と通いやすい立地です。
平日は午前9時30分から午後3時まで(水曜は正午まで)開室しており、在籍校と連携しながら個々の状況に合わせた学習支援や生活習慣づくりを行います。
少人数制で落ち着いた環境が整えられているため、大人数の教室が負担になりやすい子どもにとっても安心です。
活動は基礎学習だけでなく、体験学習や校外活動など幅広く用意され、自分らしさを取り戻すきっかけにもなります。
入級には在籍校長と保護者の同意が必要で、見学や面談を通じて一歩ずつ進められる仕組みです。家庭と学校をつなぐ橋渡しの場として、子どもの再スタートを後押ししてくれますよ。
電話番号 | 03-3715-1598 |
住所 | 目黒区中目黒三丁目6番10号 |
アクセス | ・東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅下車 徒歩15分 ・東急バス 東京共済病院前 徒歩3分 ・東急バス 目黒警察署前 徒歩5分 ・タクシーでお越しの方は「目黒区清掃事業所」で 下車してから徒歩1分 |
対象年齢 | 目黒区立小・中学校に在籍する長期欠席等の 状態にある児童・生徒 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 学習支援教室「めぐろエミール」 | 目黒区 |
ワイズアカデミー 目黒キャンパス

ワイズアカデミー目黒キャンパスは、中学生を対象とした自由登校型のフリースクールです。目黒駅から徒歩3分という立地の良さもあり、無理なく通える点が大きな魅力となっています。
週1日からの利用が可能で、欠席連絡も不要。子どもの体調や気持ちに合わせて柔軟に参加できるため、不登校の状況から少しずつ学びに戻りたい家庭にとって心強い環境です。
教室は家庭的で落ち着いた雰囲気を重視しており、読書やゲーム、学習など好きな活動に取り組めます。中学校の教科書を持ち込み、自習や質問をしながら学習を補えるので、学力面の遅れが不安な場合でも安心です。
さらにディズニー遠足やスポーツ、交流イベントなども多彩に企画され、自然に友達との関わりが広がる仕組みも整っています。
また、通信制高校のサポート校としても機能しており、将来の進学や卒業に向けて一貫した支援が受けられます。中学時代だけでなく、その先の進路まで見据えたサポート体制が整う点は、保護者にとっても安心感につながるでしょう。
電話番号 | 0120-23-6060 |
住所 | 東京都品川区上大崎2-11-2第9吉田ビル3階 |
アクセス | 目黒駅 徒歩4分 |
対象年齢 | 中学生 |
費用 | 月 額 :27,500円 入会金:22,000円 |
公式サイト | 中学生フリースクール|ワイズアカデミー 目黒キャンパス 東京 |
FREPPY Pre&Afterschool

FREPPY Pre&Afterschoolは、子どもたちが安心して過ごしながら学べる居場所として誕生しました。
対象は3歳から中学生までと幅広く、放課後や長期休暇の時間を豊かに活用できるよう工夫されています。
学習サポートだけでなく、遊びや運動、グループ活動を通じて社会性を育むプログラムが揃っている点が特徴です。
教室では異なる年齢の子どもが自然に関わり合い、お兄さんやお姉さんから学ぶ経験を積み重ねます。こうした異年齢交流は、自分のペースを大切にしながら人との関わり方を学ぶ貴重な時間となります。
さらに、家庭の状況に合わせて利用回数や時間を柔軟に調整できる仕組みも整っており、忙しい保護者にとって利用しやすい環境です。
感覚統合の視点を取り入れた運動遊びや創作活動も取り入れられ、心と体のバランスを整えながら学習への意欲を育みます。学びと遊びを融合させた柔軟なスタイルは、子どもにとって楽しく、保護者にとっても安心できるサポートになるでしょう。
電話番号 | 03-3717-1047 |
住所 | 東京都目黒区中根2丁目4-17 |
アクセス | 東急東横線 都立大学駅 徒歩6分 |
対象年齢 | 不登校の児童・生徒 |
費用 | 個別学習:1回1時間利用3,500円 スポット利用:1時間につき3,000円 「プリスクールコース」: 未就学児1回2.5時間 週1回利用(月謝)25,000円 「アフタースクールコース」: 小学生1回2.5時間 週1回利用(月謝)25,000円 入会金:15,000円 年会費(保険・施設使用料等):9,200円 ※フリースクールにつきましてはお問い合わせください。 |
公式サイト | 目黒区 FREPPY Pre&Afterschool フリースクール |
パーソナルスクール sunow

パーソナルスクール sunow(スノー)は、目黒区緑が丘にある少人数制のフリースクールです。
特徴は「学校に行かない時間を味方に」という理念。無理に登校を促すのではなく、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、自分らしさを見つけるためのサポートを行っています。
運営は公認心理師をはじめ教育や福祉の現場経験を持つスタッフが担当し、心理的な安心感を大切にした学びの場を提供。
学習はもちろん、日常生活のリズムづくりや心のケアにも重点が置かれています。戸建てを活用した家庭的な空間で過ごすため、落ち着いた雰囲気の中で安心して活動できるのも魅力です。
また、保護者に向けた相談や支援体制も整えられており、家庭と一緒に子どもの成長を支えていく姿勢が貫かれています。
子ども・心理士・保護者の三者が信頼関係を育みながら歩んでいけるスクール。それがsunowの大きな価値といえるでしょう。
電話番号 | 03-6820-6540 |
住所 | 東京都目黒区緑が丘3丁目9-5 |
アクセス | 東急大井町線 緑が丘駅より徒歩5分 東急大井町線・東急目黒線 大岡山駅より徒歩10分 東急目黒線 奥沢駅より徒歩10分 |
対象年齢 | ⼩学⽣(5・6年⽣)・中学⽣・⾼校⽣ |
費用 | 入会費:30,000円 ⽉額:⼩学⽣ …58,000円 中学⽣以上…68,000円 体験:1回目…無料 2回目…5,000円 |
公式サイト | sunow | 東京都目黒区のフリースクール |
目黒区のフリースクール選び3つのポイント
フリースクールを検討する際には、子どもの性格や学びのスタイルに合うかどうかを丁寧に見極めることが大切です。
目黒区には多様な教育方針や特色を持つ施設があり、選択肢が豊富だからこそ判断に迷うことも少なくありません。
ここでは、選び方の参考になる3つのポイントをご紹介します。
1.教育方針と学習スタイルを確認する
フリースクールには、学習面を重視するタイプと、子どもの居場所づくりや社会的な交流を重視するタイプがあります。
目黒区の施設でも、教科学習を中心に進めるスクールもあれば、アートや体験活動を軸にしたスクールも存在します。
子どもがどのような環境で安心できるかを考え、方針やカリキュラムを事前に確認しておくことが大切です。
特に、不登校の期間が長い場合は、少しずつ学びに戻れる柔軟なプログラムを持つ施設が適している場合もあります。
2.通いやすさと生活リズムへの影響を考える
継続して通うにはアクセスの良さも重要です。目黒区は交通の便が良く、主要駅から近い施設も多いため、子どもが一人で通えるかどうか、通学時間が負担にならないかを確認しましょう。
また、登校時間や週あたりの通学日数が柔軟に設定できるかどうかもポイントです。学校生活に復帰したい場合は、午前中だけ参加できるプログラムや段階的に時間を延ばしていける仕組みがあると安心です。
家庭の生活リズムや子どもの体力に合わせて選ぶことで、無理なく通い続けやすくなります。
3.サポート体制と費用を比較する
フリースクールを選ぶ際には、学習面や生活面でのサポート体制を確認することも欠かせません。
少人数制で一人ひとりを丁寧に支援しているか、カウンセリングや保護者面談が定期的に行われているかなど、安心できる仕組みが整っているかを見極める必要があります。
また、利用料や入会金は施設によって差があるため、家計に無理なく通える範囲かどうかを把握しておきましょう。
目黒区では東京都や区の助成制度を利用できるケースもあるため、制度を活用することで負担を軽減できる可能性があります。
目黒区のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
目黒区在住の保護者が利用できる代表的な制度が「東京都フリースクール等利用者支援事業」です。
都内全域で実施されており、不登校の小・中学生がフリースクールに通う際、1人あたり月額最大2万円の助成を受けることができます。対象となるのは利用料のみで、入会金や教材費、施設維持費は対象外となる点に注意が必要です。
助成を受けるには、保護者だけでなくフリースクール側も条件を満たしている必要があります。具体的には、不登校の子どもへの支援を主目的とする民設・民営の通所型施設であること、また一人ひとりの「サポートプラン」を作成していることなどが求められます。
申請は東京都の事務局を通じて行ってください。月謝の平均が3万円を超えるケースも多いため、この制度を利用することで家計の負担を大きく軽減でき、子どもに合った環境を選びやすくなります。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/04/2025043021