子どもにとって安心できる学びの場は、学校だけではありません。
自分のペースで過ごせる場所を探す家庭の中で、フリースクールに関心を持つ人が増えています。港区にはいろいろな取り組みがあり、子どもの成長に合った環境を選びやすい地域です。
この記事では、港区でのフリースクールの選び方や特徴をわかりやすくまとめます。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
港区でおすすめのフリースクール5選
ピットリーフリースクール

ピットリーフリースクールは、港区高輪にある少人数制のフリースクールです。対象は小学1年生から中学3年生で、繊細さや内向的な性格を持つ子どもが安心して過ごせる環境を整えています。
大切にしているのは「心を育ててから学びへつなぐ」という考え方。学力よりもまず安心感や自己肯定感を育み、そこから自然と学びにつなげていくスタイルです。
授業は机に向かうだけでなく、社会体験や自然活動を積極的に取り入れている点が特徴です。特別講師を招いた学びやフィールドワークを通じて、子どもは知識だけでなく実生活で役立つ力も身につけます。
こうした取り組みは、学校生活でつまずいた経験を持つ子どもにとって新しい挑戦のきっかけとなります。
心の回復と成長を第一に考えるこのスクールは、子どもが安心して自己表現できる居場所を求める家庭にぴったりですよ。
電話番号 | 03-6416-5434 |
住所 | 港区高輪3-7-8 西町ビル3B |
アクセス | 品川駅高輪口から徒歩約10分 |
対象年齢 | 小学1年生~中学3年生 |
費用 | 入会金:200,000円 出願料(入学時の学力テスト、面接)5,000円 【1学期】4月10日~7月20日 授業料:300,000円 施設管理費:45,000円 教材費:35,000円 【夏休み特別授業】7月21日~8月31日 ※任意 授業料:120,000円 施設管理費:16,500円 教材費:20,000円 【2学期】9月1日~12月20日 授業料:350,000円 施設管理費:52,000円 教材費:44,000円 【3学期】1月9日~3月20日 授業料:250,000円 施設管理費:34,000円 教材費:25,000円 |
公式サイト | ピットリーフリースクール |
ビリーバーズ 広尾

ビリーバーズ広尾は、港区広尾にあるアットホームな雰囲気のフリースクールです。
小学生から高校生までが対象で、学校に行きづらい子どもが安心して過ごせる居場所として開かれています。大きな特徴は時間割を設けていない点です。本を読んだり、ゲームをしたり、おやつを楽しんだりと、その日の気分で自由に過ごせます。
空間はまるで自宅のリビングのようにくつろげる設計で、少人数制だから人目を気にせず自然体でいられます。
登下校の時間も固定されていないため、子どもが自分のペースで通えるのも魅力です。利用はチケット制で、入会金や年会費は不要。保護者にとって経済的な負担が少なく、必要なときだけ柔軟に利用できます。
無理をせず「ありのまま」でいられる居場所として、学校以外の選択肢を求める家庭に寄り添う優しいスクールです。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 東京都港区南麻布5-3-20 有栖川ビル2F |
アクセス | 日比谷線 広尾駅 徒歩6分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校生 |
費用 | 入会金:無料 年会費:無料 単発チケット(1回分): 6,600円(税込) 5回チケット :30,250円(税込) 10回チケット:49,500円(税込) 通い放題チケット(定額制・1か月):59,400円(税込) |
公式サイト | フリースクール ビリーバーズ広尾 |
ワイズアカデミー 品川キャンパス

ワイズアカデミー品川キャンパスは、港区高輪にある中学生向けのフリースクールです。学校に通うことが難しい子どもでも、自分のペースに合わせて週1日から通える柔軟なスタイルを用意しています。
登校や下校の時間も自由で、勉強だけに縛られず、談話やゲームを楽しみながら過ごせるのも安心できるポイントです。
学習面では、在籍校の教科書やワークを活用し、自分の理解度に合わせて進められる個別型の指導を行っています。
わからないところは先生に質問できるため、無理なく学習を継続できます。さらに、ディズニー遠足や季節ごとのイベントなども充実しており、仲間との交流や体験活動を通じて社会性を育む機会が得られますよ。
通信制高校のサポート校としても機能しており、高校卒業までをしっかり後押し。安心と自立を両立できる環境が整った学びの場です。
電話番号 | 0120-169-155 |
住所 | 東京都港区高輪4-11-24 |
アクセス | 品川駅から徒歩3分 |
対象年齢 | 中学生 |
費用 | 入会金:22,000円 月額利用料:27,500円 |
公式サイト | 中学生フリースクール|ワイズアカデミー 品川キャンパス 東京 |
GIFT School

GIFT Schoolは、港区北青山に拠点を置く3歳から15歳まで対象のマイクロスクール(小人数制でテクノロジーを用いて個別最適化された教育を提供する学びの場)です。
フリースクールの機能も備えており、従来の学校に馴染みにくい子どもが安心して学べる場として注目されています。
特徴的なのは「幸せに生きる力を育む」という理念。知識を詰め込むのではなく、子ども一人ひとりの好奇心を出発点に探究心を広げていきます。
少人数制でのびのびと学べる環境を大切にしており、プロジェクト型学習や探究的な活動を通じて「自分で考え、自分で動く力」を養います。加えてバイリンガル教育を取り入れているため、国際的な視点を自然に身につけられる点も魅力です。
学びのペースは子どもに合わせ、安心感と挑戦心が両立できるプログラムが整っています。
公教育では得にくい柔軟な学びを体験できるスクールとして、新しい教育スタイルを求める家庭にふさわしい選択肢です。
電話番号 | 080-1141-6392 |
住所 | 東京都港区北青山3-3-17 |
アクセス | 表参道駅から徒歩1分 |
対象年齢 | 3~15歳 |
費用 | 入学金:110,000円(税込) 授業料:110,000円(税込)/月 施設費:55,000円(税込)/年 材料費:55,000円(税込)/年 |
公式サイト | オルタナティブスクール GIFT School |
適応指導教室 つばさ

適応指導教室つばさは、港区教育委員会が運営する小中学生のための支援施設です。学校に通うのが難しい子どもが在籍校に籍を置いたまま利用でき、安心して過ごせる居場所として機能しています。
学習のサポートに加えて、体育や英語、工作や調理といった体験活動も取り入れているのが特徴です。机に向かうだけではなく、多彩な経験を通して少しずつ自信を取り戻せる環境になっています。
開室は平日のみですが、夏休みなど長期休みも利用可能。生活のリズムを整えたいときにも役立ちます。さらに、専門の相談員が常駐していて、子どもはもちろん保護者の悩みにも丁寧に寄り添ってくれるのも心強い点です。
電話番号 | 03-5422-1548 |
住所 | 東京都港区虎ノ門3‐6‐9 4階 |
アクセス | 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」A1・A2番出口 徒歩4分 |
対象年齢 | 港区に在住する小学生 / 中学生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | トップページ | 港区適応指導教室つばさ |
港区のフリースクール選び3つのポイント
港区には、不登校や学校に馴染みにくい子どもを受け入れるフリースクールがいくつもあります。学び方も雰囲気もそれぞれ違うため、家庭に合った場所をどう選ぶかが大切です。
ここでは、港区でフリースクールを検討するときに意識したい3つのポイントを紹介します。
子どもに合った安心感があるか
まず見ておきたいのは、子どもが落ち着いて過ごせる環境かどうかです。港区のフリースクールには、心のケアを中心にゆっくり過ごせる場所もあれば、学習サポートを軸にした場所もあります。
たとえば、友だちとの関わりが不安な子には少人数で静かな雰囲気が向いていますし、勉強の遅れを気にしている子には個別で教えてもらえる体制が安心です。
学び方や活動内容が子どもに合うか
港区のフリースクールは、勉強スタイルや活動内容が多彩です。家庭的な雰囲気で本を読んだりゲームをしたりして過ごせる場所もあれば、探究学習やバイリンガル教育を取り入れているスクールもあります。
芸術や体験活動を重視するところもあり、どんな経験を通じて成長してほしいかを考えると選びやすくなりますよ。
勉強が苦手で机に向かうのがしんどい子には、体験を通じて自然に学べるプログラムが合います。一方、進学や資格取得を意識する場合には、教科書に沿ってしっかり学べる体制のあるスクールが安心です。
港区は教育資源が豊富なので、学び方の選択肢が幅広い点も魅力といえます。
そのため、小学生から通えるか、中学生や高校生に特化しているかを確認しておくことも大切です。
子ども自身が「ここなら大丈夫」と感じられるかどうかを一緒に見極めると、通い始めてからも続けやすくなるでしょう。
通いやすさと費用のバランス
継続して通うためには、アクセスのしやすさも重要です。
港区は交通の便が良い地域ですが、子どもが一人で通えるのか、保護者の送迎が必要なのかをあらかじめ確認しておくと安心です。無理なく通える距離であることは、続けやすさにつながります。
さらに、費用面も欠かせません。フリースクールは公立学校と違い、授業料や入会金がかかる場合があります。
港区にはチケット制で必要なときだけ利用できる場所や、公的に運営されているため費用負担が少ない施設もあります。
利用頻度や家庭の状況を踏まえて検討すると、無理なく続けられるでしょう。
港区のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
港区では、不登校の小中学生がフリースクールを利用する際の経済的負担を軽減するため、独自の助成制度を設けています。
対象となるのは、東京都が実施している「フリースクール等利用者支援事業助成金(都助成金)」の交付決定を受けている港区在住の保護者です。
助成金の仕組みは、まず利用料の半額を基準に計算し、そこから都助成金の額を差し引いた分を区が補助する形となります。
例えば、月額7万円のスクールを利用した場合、利用料の半額は3万5千円。そのうち都助成金が2万円支給されるため、残り1万5千円を区が助成します。
月額10万円のスクールを利用したケースでは半額の5万円から都助成金2万円を差し引き、上限いっぱいの2万円を区から受け取ることができます。
区の助成金は児童・生徒一人あたり月額2万円までが上限です。家庭の経済的負担を和らげ、子どもが安心して自分に合った学びの場を選べるよう支える制度といえます。