学校に通うことが難しい子どもにとって、自分のリズムで安心して過ごせる場所の存在はとても大切です。
学びの形が一つではなくなってきた今、子ども自身の気持ちや個性に寄り添ったフリースクールを選ぶ家庭が増えています。
長岡市にも、そうしたニーズに応えるフリースクールがいくつかあり、それぞれ特色ある取り組みが行われていますよ。
この記事では、長岡市でおすすめのフリースクールと、選ぶときに意識したいポイントについてご紹介していきます。
長岡市でおすすめのフリースクール3選
学校以外にも、自分らしく過ごせる場所を求める子どもが増えています。そんな中、家庭の想いや子どもの気持ちに寄り添ってくれるフリースクールの存在が注目されています。
ここでは、長岡市でおすすめしたいフリースクールを3つご紹介します。
学びスペース あうるの森

「学びスペース あうるの森」は、新潟県長岡市にあるフリースクールで、2013年の開設以来、200名を超える不登校の子どもたちを支援してきた実績があります。
「学校へ戻ること」をゴールとせず、自分の人生を自分で切り開いていける力を育てることを大切にしている点が大きな特徴です。
学力だけでなく、社会性や自立心を育むことにも力を入れており、学習時間の確保とともに、学年を超えた自由な交流や遊びの時間も大切にされています。
運動・ゲーム・イベントなどの活動も豊富で、イベントはできるだけ子どもたち自身が企画・運営を担当し、自発性を引き出す工夫がなされていますよ。
安心して過ごせる居場所であることを基本に、個々のペースに合わせた学びと人とのつながりを通じて、子どもたちの未来への一歩を丁寧に支えています。
電話番号 | 0258-37-0780 |
住所 | 〒940-0026 新潟県長岡市石内2-3-9 |
アクセス | バス停「長岡大橋東詰」から徒歩3分 |
対象年齢 | 小学4年生~中学3年生 |
費用 | 月会費 35,000円 / 月 月に何回利用されても、追加料金はかかりません。 入会金 22,000円 |
公式サイト | 学びスペース あうるの森 |
親子塾えすてぃむ

「親子塾えすてぃむ」は、親と子がともに成長し合える関係性を大切にしながら、自己肯定感を育むことを軸にしたフリースクールです。
教育において「できるかどうか」ではなく、「自分をどう感じられるか」に重きを置き、親子がたがいを認め合う空気をつくることで、安心して学びに向き合える環境を提供しています。
子どもだけでなく、保護者も共に関わるスタイルを取り入れているのが大きな特徴です。学習支援だけでなく、心の土台づくりを重視し、家庭での関わり方や子育てへの向き合い方も学びの一部として位置づけられています。
一人ひとりの感情や思考に丁寧に寄り添いながら、親子関係そのものを豊かにしていく取り組みが評価されていますよ。
子どもが本来の力を発揮できるよう、家庭と学びの場が協力し合うこの形は、これからの教育の新しい選択肢として注目されています。
電話番号 | 0258-77-7149 |
住所 | 新潟県長岡市西神田2-5-15 |
アクセス | ₋ |
対象年齢 | ‐ |
費用 | 入塾金 20,000円 教科学習サポートコース(1ヶ月単位・前払い) ・ 60分8回 26,000円(小学生・中学生対象) ・ 90分8回 36,000円(中学生・高校生対象) |
公式サイト | 親子塾えすてぃむ |
一般社団法人 葵学園 「葵学園フリースクールコース」

「葵学園フリースクールコース」は、一人ひとりの状況やペースに寄り添いながら学びと生活の再スタートをサポートするフリースクールです。
入学試験や年齢制限がなく、学び直しに不安がある方でも、少人数・個別対応で安心してスタートできます。
登校や学習は、無理のないペースでゆっくり進めることができ、「できることから始める」スタイルを大切にしています。
また、昼夜逆転や不規則な生活習慣に悩む方には、家族療法を取り入れた生活改善の支援も実施。
どうしても登校が難しい場合には、対話を通じて心のケアを行う「メンタルフレンドコース」や、学校に戻る選択以外を支える「高卒資格サポートコース」なども用意されています。
勉強・生活・将来に対する不安がある方にとって、やさしく背中を押してくれる居場所となるフリースクールです。
電話番号 | ‐ |
住所 | 新潟県長岡市大手通1丁目4-12 都屋ビル2.3F |
アクセス | JR長岡駅より 徒歩3分 |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 / 高校生 |
費用 | ‐ |
公式サイト | 「葵学園フリースクールコース |
長岡市のフリースクール選び3つのポイント
フリースクールを検討する際、どこに通わせるかという視点だけでなく、「どんな場所なら安心できるか」「どんな支援があるか」など、子どもに合った環境かどうかを見極めることが大切です。
ここでは、長岡市でフリースクールを選ぶ際に意識しておきたい3つのポイントを紹介します。
通いやすさと生活リズムへの配慮があるか
長岡市は広い地域にわたって住宅地が点在しており、公共交通機関が限られているエリアも少なくありません。そのため、通学にかかる距離や交通手段は、子どもの日々の負担を大きく左右します。
通いやすさは継続的な利用に直結するため、スクールの場所だけでなく、駅やバス停からのアクセス、送迎の可否などもチェックポイントになります。
また、長岡市では、冬の積雪による交通事情の変化もあるため、天候に左右されにくい通学ルートや柔軟な登校対応をしてくれるかも重要です。
生活リズムが不安定な子どもに対して、午前中だけの通学や午後からの利用が可能であるなど、登校時間を柔軟に設定できるかも確認しておきましょう。
一人ひとりに合わせた柔軟な学習支援があるか
学習への不安がある子どもにとって、自分のペースで取り組めるかどうかは非常に大切です。長岡市内には、個別学習に対応したスクールや、少人数で静かな環境を整えている施設もあります。
画一的なカリキュラムではなく、子ども自身がやりたいこと、得意なことを軸に組み立てられた学びのプログラムがあるかを見ておくと良いでしょう。
また、勉強にブランクがある場合でも、基礎からゆっくり復習できる体制が整っていれば安心です。
中には高校卒業資格の取得支援や、受験に向けた個別サポートを行っているスクールもあるため、今後の進路や希望に合わせて対応してもらえるかどうかも選ぶ基準になります。
子どもの気持ちと家庭の不安に寄り添うサポート体制があるか
フリースクールに通うのは、学びだけが目的ではなく、安心できる居場所を確保するという側面もあります。子ども自身が「ここなら通ってみたい」と感じるかどうかが何より重要です。
そのためには、スタッフや他の生徒との関わり方、施設の雰囲気、自由時間の過ごし方などを実際に見て感じることが大切です。
加えて、保護者への支援や相談体制が整っているかも確認しておきましょう。長岡市では、家庭とスクールが連携して子どもを見守る仕組みを持つ施設もあります。
たとえば、生活習慣の見直しを家族と一緒に取り組むスタイルや、定期的な面談を通じて不安を共有できる体制があれば、保護者も安心してサポートを続けることができます。
長岡市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
長岡市では、現在のところフリースクールに通う際の利用料に対する公的な補助金や助成金の制度は設けられていません。
そのため、通学を希望する家庭では、他の支援制度や金融制度を活用することが現実的な選択肢となります。
たとえば、日本政策金融公庫が提供する「教育一般貸付(国の教育ローン)」は、入学金や授業料のほか、教材費や通学費にも利用できる制度で、最大350万円までの借入が可能です。
固定金利で返済の見通しが立ちやすく、フリースクールに通う際の費用負担をやわらげる手段のひとつといえます。
また、ひとり親家庭などを対象とした「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」も活用が検討できます。たとえば、「修学資金」や「就学支度資金」は授業料や入学時の費用などに使うことができ、一定の条件を満たすと無利子での借り入れも可能です。
このほか、地域や団体によっては独自の助成制度を設けている場合もあります。NPO法人や民間団体による給付金、教育費支援のクラウドファンディングを活用する家庭も増えています。
複数の制度をうまく組み合わせることで、教育の選択肢を広げやすくなるでしょう。
支援制度名 | 主な対象 | 特徴やポイント |
教育一般貸付(国の教育ローン) | すべての家庭 | 固定金利・最大350万円まで借入可 |
母子父子寡婦福祉資金貸付金 | ひとり親家庭など | 条件により無利子・返済猶予期間あり |
NPOや民間団体の支援金 | 団体によって異なる | 給付型もあり・申請方法や条件は要確認 |
オンラインのサポートを希望する方には「シンガク」がおすすめ

ご自宅の場所やお子さんの環境によっては、オンラインで、いつでもどこでも通えるスタイルのフリースクールもおすすめです。
「シンガク」は、不登校のお子さんを対象としたオンラインフリースクールです。通常の学習支援の他に、出席扱い制度の申請サポートや、メタバースでの教室を通じた友人との繋がりを提供し、お子さんの自己肯定感を育みます。
一方で、リアルな現場でしか得られない経験や体験もあるため、通学型(教室型)のフリースクールを検討している方は、上記のフリースクールに問い合わせてみると良いでしょう。