学校の環境が合わないと感じたとき、フリースクールという選択肢があります。どんな場所なのか、どのように選べばいいのか、不安や疑問を感じている方も多いはずです。
この記事では、兵庫県三田市で通えるおすすめのフリースクールや、それぞれの特徴、選ぶときのポイントをわかりやすく紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
三田市でおすすめのフリースクール3選
三田市には、不登校の子どもたちが自分らしく過ごせるフリースクールがいくつもあります。ここでは通いやすさや内容をふまえて、おすすめの3校をわかりやすく紹介します。
学び舎Cozy
勉強への不安や学校生活への違和感を抱える中高生にとって、安心できる居場所を見つけることはとても大切です。
学び舎Cozyは、そんな思いに寄り添いながら、学習面を中心にサポートしているフリースクールです。レクリエーションではなく、学習支援に重きを置いている点が特徴で、勉強にコンプレックスを感じている生徒にとって心強い環境が整っています。
講師は塾講師歴30年、不登校支援歴10年という経験豊富なベテラン。個別演習型の指導スタイルを取り入れ、プリント演習システムによる反復学習で、学校の課題やテスト対策にも対応しています。
進学・就職への相談にも応じており、一人ひとりの将来を見据えた支援が可能です。学習だけでなく、日々の悩みや雑談などにも丁寧に耳を傾けてくれる環境が用意されており、自信と安心を取り戻したい中高生にとって心強い存在です。
電話番号 | 090-1488-3136 |
住所 | 兵庫県三田市高次2丁目5-4 MOOビル202号 |
アクセス | JR「三田駅」から徒歩3分 |
対象年齢 | 中学生・高校生・成人 |
費用 | 入学金:35,000円 授業料:30,000円 施設充実金:10,000円/月 |
公式サイト | 学び舎Cozy | 学校法人代々木学園 代々木高等学校[公式] |
三田市あすなろ教室
三田市が設置する「あすなろ教室」は、登校に不安を抱える小・中学生が安心して過ごせる場所として、多くの家庭に利用されています。
子どもの心に寄り添いながら、社会的な自立や学校復帰を目指す支援が行われており、無理のないペースでの通室が可能です。
教室では、学習だけでなくレクリエーションや校外活動、カウンセリングなどを通じて、他者との関わり方や集団への適応力を自然に身につけていきます。
子どもの状態に応じた個別の対応が重視されており、必要に応じて家庭訪問や教育相談にも対応しています。
また、三田市立学校に在籍する小・中学生に加えて、三田市に在住であれば私立に通っている小・中学生も利用可能です。
公的な支援機関として安心感があり、まずは学校への相談から始めることで、スムーズな利用につながります。家庭と学校の間をつなぐ存在として、地域に根差した支援を行っています。
電話番号 | 079₋559₋1868 |
住所 | 三田市相生町26番15号三田交通安全協会等がある建物の2階 |
アクセス | 神鉄三田本町駅より南西へ徒歩7分 JR三田駅、神鉄三田駅より南へ徒歩14分 |
対象年齢 | 小学生・中学生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 「三田市あすなろ教室」について/三田市ホームページ |
完全訪問型フリースクール「なすび」

完全訪問型フリースクール「なすび」は、学校に行けない・行かない選択をしたお子さんのために、自宅や近くの公園など安心できる場所で支援を行っています。
支援内容はマンツーマンの対話や遊び、ものづくり、学びのサポートなど多岐にわたり、対話を通じてその子に合った関わり方を丁寧に考えていきます。
公園やカフェへの外出支援、保護者への相談対応もあり、家庭だけでは支えきれない部分にやさしく寄り添ってくれる存在です。
否定されない関係を体験することで「自分はここにいていい」という安心感が芽生え、前向きな気持ちや人との関わりへの心地よさが自然と育まれていきます。
好きなことをきっかけに未来への小さな芽を見つけ、「今の自分」を認める視点も身につきます。訪問型だからこそできる、個々に寄り添った丁寧なサポートが魅力です。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 記載なし |
アクセス | 記載なし |
対象年齢 | 中学3年生まで(※要相談) |
費用 | 1時間:3,000円R7年10月~:4,000円R8年4月~:5,000円 【交通費】自転車で行ける範囲 → 無料その他の地域 → 実費(公共交通機関 or ガソリン代) |
公式サイト | 完全訪問型フリースクール”なすび |
三田市のフリースクール選び3つのポイント
三田市には、学習を重視する教室や体験を通じて自信を育てるスタイル、家庭への訪問を中心とした支援など、さまざまな特徴をもったスクールがあります。
どれも「学校に行きにくい」「人との関わりに不安がある」といった子どもを受け入れており、無理なく過ごせる環境づくりに力を入れています。
ただし、教室ごとに支援の方針や重視するポイントが異なるため、見た目だけで判断せず、子どもに合った選択をすることが重要です。
ここでは、三田市でフリースクールを選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
学習支援の充実度を確認する
フリースクールといっても、その目的や役割は一律ではありません。なかには、学校の授業に代わる学習支援を軸にしているところもあれば、子ども同士の関わりや体験活動を中心にしているところもあります。
子どもが学習に対して不安や苦手意識を持っている場合は、個別に学習をサポートしてくれる教室を選ぶと安心です。
たとえば、プリント学習や反復演習を通して基礎を固める取り組みをしている教室では、学校の課題やテストへの対応も行われており、進路への不安が軽減されます。
また、勉強に苦手意識を持つ子どもにとっては、「自分にもできた」という体験の積み重ねが自己肯定感の回復につながることもあります。
進学や就職など将来を見据えた支援を希望する場合は、面談や進路相談ができる体制かどうか、学校との連携があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
通いやすさと生活リズムへの配慮
学校に通えなくなってしまった子どもは、朝の起床が難しかったり、外出そのものに抵抗を感じていたりすることがあります。
そのため、通うこと自体が負担にならないよう、無理なく通える距離や時間帯を選ぶことがとても大切です。
三田市内には、駅から近い場所にある通学型の教室もあれば、訪問型として自宅や近隣の公園・カフェなどで支援を行っているスタイルもあります。
生活リズムが安定していない段階では、週1回だけ通える教室や、午後から始まる時間設定のある教室を選ぶのも一つの方法です。
また、通う頻度に柔軟性があるか、送迎が必要な場合の負担はどうかといった点もチェックしておきましょう。保護者にとっても、継続しやすい支援体制かどうかは見逃せないポイントです。
子どもとの相性や安心感
最後に何より重視したいのが、「子ども自身が安心して過ごせるかどうか」です。
フリースクールは、学ぶ場であると同時に、心を休めたり、人との関係を再構築したりする居場所でもあります。そのため、支援者との関係性や教室全体の雰囲気が子どもに合っているかは非常に重要です。
見学や体験利用ができる教室では、子どもの反応をよく観察し、無理なく話せているか、表情がやわらいでいるかなどを確認しましょう。
「否定されない」「話を聞いてもらえる」といった安心感は、子どもが再び外の世界とつながる大きな一歩になります。
また、スタッフが一人ひとりと丁寧に関わる体制かどうか、遊びや体験活動、学習のバランスが取れているかなども見ておくと、よりよい判断につながります。
親の目線だけで選ぶのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら、一緒に選ぶ姿勢が大切です。
三田市のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
三田市には、市が運営する適応指導教室「あすなろ教室」があり、対象となる小・中学生であれば無料で利用できます。
登校が難しい子どもを対象に、学習支援やレクリエーション、カウンセリング、家庭訪問など幅広い支援が提供されており、経済的な負担をかけずに安心して通える環境が整っています。
一方で、民間のフリースクールには市独自の助成制度は設けられておらず、利用には費用がかかる場合があるでしょう。こうした場合、家庭の経済状況によっては別の制度を活用する方法があります。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫が提供する「教育一般貸付(国の教育ローン)」は、フリースクールの費用にも使える可能性があります。
対象となるのは、在学中の子どもを扶養し、一定の所得基準を満たす保護者で、申込み前にシミュレーションで可否を確認できます。
入学金や授業料などに利用でき、経済的な不安を軽減しながら子どもに合った学びの場を選ぶ後押しとなりますよ。条件や返済方法については、公式サイトで詳細を確認することが重要です。