学校に行くことが難しいと感じる子どもにとって、自分らしくいられる居場所の存在は大きな支えになります。
そうした子どもたちが安心して過ごせる場として、フリースクールを選ぶ家庭が増えています。杉並区には、子どもの気持ちに寄り添いながら学びや人との関わりを大切にしているフリースクールが点在しています。
この記事では、杉並区で利用できるフリースクールを紹介するとともに、選ぶ際に参考にしたいポイントや支援に関する情報についても解説していきます。
杉並区でおすすめのフリースクール5選
Mスクール

「Mスクール」は、中学生を対象にした少人数制のフリースクールです。
「安心して自分らしく過ごせる居場所をつくりたい」という思いから生まれ、一人ひとりの「好き」や興味に寄り添った学びを大切にしています。
通う曜日や時間、取り組む内容は自分で自由に選択でき、新たにやりたいことがあれば企画や提案も可能です。
午前中は探究学習や個別の学習サポート、午後はグループワークや総合学習など、社会性や表現力を育む時間が用意されています。
興味のあることを自分の方法で深められる探究学習や、元教員による作文・面接指導、英語や創作活動の専門的な学びも魅力のひとつです。
コミュニケーション力を育てるグループワークでは、ゲームや卓球などの活動も取り入れ、楽しみながら他者との関わりを深めていきます。自分のペースで未来への一歩を踏み出したい中学生にぴったりの学び場です。
電話番号 | 03-3399-0510 |
住所 | 東京都杉並区西荻北3-33-9 |
アクセス | JR中央総武線「西荻窪」北口より徒歩8分 |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 / 高校生 |
費用 | 小学生 毎日コース:77,000円 週1コース:49,500円 中学・高校生 毎日コース:95,000円 週1コース:49,500円 その他 行事費、保険料等 |
公式サイト | Mスクール |
コロロ発達療育センター ウエストサイドスクール

「コロロ発達療育センター ウエストサイドスクール」は、発達障害のある子どもを対象にした専門的なフリースクールです。
2003年に東京で開校し、「学校ではなく、コロロのスクールを」という保護者の声に応えるかたちで誕生しました。
独自の「コロロメソッド」に基づき、毎日の療育を重視した教育活動を実施。学校での適応が難しい場合や、より高い専門性の支援を求める家庭に対応しています。
特徴のひとつが、時間割や担当スタッフを固定しないフレキシブルなクラス編成です。複数担任制でどのスタッフとも安心して関われるような体制を整え、子どもの適応力を育てます。
集団指導の中に個別ニーズを組み込むことで、整った環境の中でも一人ひとりに合った課題に取り組める仕組みも魅力です。「東京都フリースクール等利用者支援事業」の要件も満たしており、安定した支援を受けたい家庭にとって信頼できる選択肢でしょう。
電話番号 | 03-3399-0510 |
住所 | 東京都杉並区西荻北3-33-9 |
アクセス | JR中央総武線「西荻窪」北口より徒歩8分 |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 / 高校生 |
費用 | 小学生 毎日コース:77,000円 週1コース:49,500円 中学・高校生 毎日コース:95,000円 週1コース:49,500円 その他 行事費、保険料等 |
公式サイト | コロロ発達療育センター ウエストサイドスクール |
鴻士学舎プライベートスクール(KGS)

「鴻士学舎プライベートスクール(KGS)」は、1対1または1対2の完全個別指導を行う学習塾です。自分のペースで学びたい子どもや、質問しづらさを感じている子にとって、安心して学習に取り組める環境が整っています。
講師としっかり向き合えることで、つまずきを丁寧に解消し、自信を育てながら成績アップを目指せます。さらに、定期テスト前には無料補講も実施されており、内申点対策にも力を入れていますよ。
講師は、生徒の性格や学習スタイルに合わせて選べる「講師セレクションシステム」を導入。相性の良い講師との出会いが、集中力ややる気の向上につながります。
基礎学力の定着はもちろん、目標に合わせた柔軟な指導も魅力。自分らしく、確実に力をつけたい子どもにぴったりの個別指導スクールです。
電話番号 | 0120-499-933 |
住所 | 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内1-1-3 方南不動産ビル3F |
アクセス | 丸ノ内線「方南町」駅西口1番出口、サミットの右斜め向かい |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 / 高校生 |
費用 | ○授業料(1コマあたりの月謝) 小1~小3:1:2 6,500円/1:1 10,200円 小4~小6 補習:1:2 7,300円/1:1 10,900円 小4受験:1:2 7,300円/1:1 10,900円 小5受験:1:2 7,900円/1:1 12,000円 小6受験:1:2 8,100円/1:1 12,400円 中1:1:2 8,100円/1:1 11,700円 中2:1:2 8,250円/1:1 12,000円 中3:1:2 8,400円/1:1 12,400円 高1:1:2 8,750円/1:1 13,125円 高2:1:2 9,100円/1:1 13,825円 高3:1:2 9,800円/1:1 14,600円 |
公式サイト | 鴻士学舎プライベートスクール(KGS) |
ポケットフリースクール
「ポケットフリースクール」は、基礎学習・プロジェクト・イベントの三本柱を中心に、学びと遊びがバランスよく組み込まれた時間割の中で生活する少人数制のフリースクールです。
高円寺駅から徒歩2分という通いやすい立地にあり、明るくきれいな教室で安心して過ごせます。1クラス6人までという少人数体制で、個々の特性に応じた個別サポートを実施。
学習だけでなく、進路やメンタル面への支援も行われており、子ども一人ひとりに寄り添った丁寧な指導が魅力です。
特に力を入れているプロジェクト学習では、調査・比較・まとめ・発表といった一連の活動を通じて、自分を表現する力を養います。
また、通信制高校との連携や、中学・高校受験対策にも対応。カナダ留学と日本の高卒資格取得を両立できるコースも用意されており、多様な進路に対応しています。
興味を深めながら安心して学べる場所を探している方におすすめです。
電話番号 | 03-6689-3892 |
住所 | 東京都杉並区高円寺南4-7-3サンシャイン高円寺2F |
アクセス | 高円寺南四交差点角 |
対象年齢 | 小学生 / 中学生 / 高校生 |
費用 | 入会金:10,500円 年会費:4,320円 |
公式サイト | なし |
N中等部

「N中等部」は、社会で活きる力を育てる新しいスタイルの中学生向けフリースクールです。プログラミングや探究学習、プロジェクト型学習など、現代的なカリキュラムを通じて、思考力・創造力・コミュニケーション力をバランスよく育てていきます。
通学コースとネットコースから選べる柔軟な学び方が特徴で、自分のペースや生活スタイルに合わせて通えるのも魅力です。
通学キャンパスは都内に複数あり、中でも新宿キャンパスや池袋キャンパスは杉並区からのアクセスも良好。電車で20〜30分程度で通えるため、無理なく継続できる距離感です。
また、基礎学力の定着をサポートする個別対応や、将来を見据えた進路指導も充実。自分らしい学びを大切にしながら、未来に向けた力を育てたい中学生にぴったりの選択肢です。
通学に不安がある場合はネットコースから始めることも可能です。
電話番号 | 0120-0252-15 |
住所 | 東京都渋谷区代々木4丁目29番地3 西参道梅村ビル2階 |
アクセス | 京王新線 初台駅から徒歩6分 |
対象年齢 | 中学生 |
費用 | 【週1日】 費用:163,400円(税込) 【週3日】 費用:182,100円(税込) 【週5日】 費用:199,700円(税込) |
公式サイト | N中等部 |
杉並区のフリースクール選び3つのポイント
アクセスのしやすさと通いやすい環境かどうか
杉並区は南北に広がり、エリアによって電車の路線やバスの本数に差があります。
フリースクールまでの距離や通学手段は、子どもの気持ちや日々の通いやすさに大きく関わってきます。無理なく通える範囲にあるか、乗り換えが少なくて済むかといった点も確認しておきましょう。
また、駅からの道のりや周辺環境もチェックしておくと安心です。天候や体調によって通学が不安定になりがちなケースでは、徒歩圏内や自転車でも通える距離が理想的です。
少人数制や個別対応などの支援体制が整っているか
杉並区内の多くのフリースクールは、少人数での運営を基本としており、一人ひとりに寄り添う体制が整っています。ただし、学習重視型、表現活動中心型、体験重視型などスクールのスタイルには違いがあります。
子どもの興味や過ごし方に合ったスタイルを見極めることが大切です。また、学習支援やメンタルサポート、進路相談が充実しているかも確認しておきたいポイントです。
先生との相性やスクール全体の雰囲気も通いやすさに直結します。
行政・教育機関との連携や支援制度の対象かどうか
杉並区では、都の「フリースクール等利用者支援事業」を通じて、月額上限2万円の助成制度が利用できる場合があります。
対象スクールであるかどうか、また利用手続きのサポートをしっかり行ってくれるかを確認しておくと安心です。
さらに、学校や教育相談センターと連携をとっているスクールであれば、学校復帰や進学に向けた準備がしやすくなります。行政とつながりのあるフリースクールは、長期的な視点でも安心材料となります。
杉並区のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
都内在住で不登校の小・中学生を対象に、フリースクールなどの利用にかかる費用を一部補助する助成制度があります。
家庭の経済的負担を軽減しながら、子どもに合った学びの場を選びやすくするための制度です。以下に、助成内容や申請に関する情報をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | 都内在住の不登校の小・中学生で、日中にフリースクール等に通所している、または通所予定のある児童生徒 |
対象外 | 夜間や休日のみの利用 |
助成金額 | 月額上限2万円(利用料のみ) ※入会金・施設維持費・教材費などは対象外 |
申請期間 | 助成開始月の前月1日~末日までに申請 |
支給時期 | 年4回(四半期ごと)に分けて支給 |
必要書類 | 利用状況報告書(子どもが在籍する学校による確認が必要) |
利用料に関する支援があることで、より柔軟に子どもに合った居場所を選びやすくなります。申請には期限があるため、フリースクール利用を検討している場合は東京都フリースクール利用助成金を早めに確認しておくことが大切です。
オンラインのサポートを希望する方には「シンガク」がおすすめ

ご自宅の場所やお子さんの環境によっては、オンラインで、いつでもどこでも通えるスタイルのフリースクールもおすすめです。
「シンガク」は、不登校のお子さんを対象としたオンラインフリースクールです。通常の学習支援の他に、出席扱い制度の申請サポートや、メタバースでの教室を通じた友人との繋がりを提供し、お子さんの自己肯定感を育みます。
一方で、リアルな現場でしか得られない経験や体験もあるため、通学型(教室型)のフリースクールを検討している方は、上記のフリースクールに問い合わせてみると良いでしょう。