多様な学び方が求められる今、墨田区でもフリースクールへの関心が高まっています。
子ども一人ひとりのペースに合わせて、学習や生活のサポートを行う場として利用されることも増えてきました。
この記事では、墨田区で通いやすいフリースクールを紹介し、それぞれの特徴や選び方のポイントを分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください!
墨田区でおすすめのフリースクール5選

フリースクール be you
フリースクール「be you」は、墨田区に拠点を置くNPO法人が運営する居場所です。小学1年生から高校3年生までを対象に、週3日(水曜〜金曜)の午前8時半から午後3時まで開室しています。
子どものペースを尊重し、無理なく通える柔軟さが大きな特徴です。
常駐しているのは、公認心理師や看護師などの専門スタッフ。子どもだけでなく保護者の相談も受け付けており、安心感のあるサポート体制が整っています。
家庭だけでは抱え込みがちな悩みを共有できる場としても心強い存在です。
また、LGBTQや発達障がい、起立性調節障がいなど、多様な子どもたちに配慮した環境を整備しています。
本を読んだり遊んだりと、自由に過ごせる学びの場であると同時に、必要に応じて専門機関への同行支援も行っているのが魅力です。子どもと保護者の双方が孤立せずに成長できるよう寄り添う、あたたかな空間といえますよ。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 東京都墨田区文花1丁目13-2 |
アクセス | 東京メトロ 押上駅(スカイツリー前) 徒歩12分 |
対象年齢 | 小学校1年生〜高校3年生 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 誰でもフリースクール be you |
下町フリースクール freo

下町フリースクール freo(フレオ)は、2002年に墨田区で生まれた地域密着型のフリースクールです。
名前の由来は古英語で「自由」を意味する言葉。最低限のルールのもとで一人ひとりが伸びやかに過ごせる環境を用意しています。
対象は小学生から中学生、さらには高校中退・再受験を目指す若者までと幅広いのが特徴です。
学校の出席単位を取得できる仕組みもあり、在籍校との連携を保ちながら通えるのも安心のポイント。学習面では苦手な部分を基礎から個別に支援し、自分のペースで学び直せる体制が整っています。小さなコミュニティならではの温かさも魅力です。
異年齢の子どもたちが交流し、月に一度のイベントを自分たちで企画するなど、人と関わる経験を積む機会が豊富。
20年以上の歴史を持ち、墨田区社会福祉協議会の一員として地域と歩み続けるフリースクールは、子どもたちに「居場所」と「学び直し」の両方を提供しています。
電話番号 | 03-3631-8941 |
住所 | 東京都墨田区緑1-12-11-2F |
アクセス | JR総武線両国駅より徒歩10分 都営大江戸線両国駅緑一丁目出口より徒歩5分 都営バス緑一丁目停留所より徒歩3分 |
対象年齢 | 小学生、中学生、高校中退者 |
費用 | 記載なし |
公式サイト | ようこそfreoホームページへ♪ |
よりみちスコーレ

よりみちスコーレは、墨田区押上で活動する少人数制のフリースクールです。対象は小学5年生から中学生まで。週2日(火曜・金曜)の開室日には、午前10時から午後4時までゆったりと過ごせます。
学習だけにとらわれず、「卒業後に自立して生きる力」を育むことを大切にしている点が特徴です。
カリキュラムはユニークで、教科書中心ではなく「自分研究」と呼ばれる探究活動を重視しています。自分の得意や弱みを理解し、自分に合った学び方を見つけていく過程を支援。
さらに、オンライン教材「すらら」やプロジェクト型学習を取り入れ、多様なアプローチで自己学習力を伸ばします。
活動拠点となる「よりみち自由室」は、スクールの時間外にも地域の居場所として開放されています。
誰かと過ごしてもいいし、一人で静かに過ごしても構わない。そんな柔軟さが子どもたちの安心感につながっています。比べるのではなく、自分のペースで歩める環境を求める家庭にとって心強い選択肢といえるでしょう。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 東京都墨田区押上2-28-3 |
アクセス | 東京メトロ 押上駅(スカイツリー前) 徒歩5分 |
対象年齢 | 小学5年生~中学生 ※対象外の年齢でも、発達の度合いによっては受け入れ可能 |
費用 | 入会金:無料 月額:20,000円(税込) |
公式サイト | よりみち自由室公式note |
ゆずラボ

ゆずラボは、墨田区押上にある少人数制のフリースクールです。対象は、学校の環境に馴染みにくいギフテッドやHSC(ひといちばい敏感な子)を含む子どもたち。
週3日(月曜・水曜・木曜)の午前10時から午後3時まで開室しており、無理なく過ごせる家庭的な場を目指しています。
教室は、騒音や光などの刺激に敏感な子でも安心できるよう配慮されています。掲示物を最小限に抑え、落ち着いた雰囲気を重視した環境が特徴です。
午前中は勉強の時間、午後は公園遊びや実験、ボードゲームなどを行い、学びと遊びを自然に行き来できる一日が用意されています。
定員は1日6名までと小規模。子ども自身が「通いたい」と思う気持ちを尊重しており、保護者の希望だけでは入会できません。
希望に応じて学校や医療機関との連携支援も行い、必要があれば保護者の付き添いも可能。過剰適応で疲れてしまう子どもにとって、心を休めながら自分らしさを大切にできる空間となっています。
電話番号 | 記載なし |
住所 | 東京都墨田区横川3丁目12-2 フリースクール ゆずラボ Rimba Tokyo Oshiage 1F |
アクセス | 押上駅から徒歩7分 錦糸町駅から徒歩12分 |
対象年齢 | ギフテッド・HSCの小学生、中学生 |
費用 | 体験は4回までは無料 入会金:3,000円 週1回:15,000円 月3回:12,000円 月2回:8,000円 スポット利用:1回4000円 週2回(中学生のみ)※要相談:19,000円 |
公式サイト | ゆずラボ – Deko-Boko株式会社 |
サポート学級・ステップ学級

墨田区では、不登校や長期欠席の児童生徒を支えるために「教育支援センター」を設置し、サポート学級とステップ学級を開いています。
どちらも在籍校と連携しながら利用でき、学校復帰や生活リズムの再構築を目的とした公的な支援制度です。
サポート学級は、生活習慣の改善や基礎学習のサポートに重点を置いた通級型の教室です。
自分のペースで学習を進めながら、規則正しい生活リズムを整えられるよう支援します。一方、ステップ学級では少人数制の体験活動やマンツーマン指導を通して、人との関わり方や協調性を育む取り組みが中心です。
専任の教育指導員が常に子どもや保護者に寄り添い、在籍校との情報共有も丁寧に行われています。
利用に費用はかからず、安心して一歩を踏み出せるのも心強い点です。学校に通えず孤立しがちな子どもにとって、社会や学びとのつながりを取り戻すための大切な入口となっています。
電話番号 | 03-3622-1128 |
住所 | 墨田区横川五丁目7番4号 すみだ保健子育て総合センター3階 |
アクセス | 東京メトロ半蔵門線「押上駅」B1出口から徒歩8分 東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」4番出口から徒歩12分 |
対象年齢 | 墨田区立小・中学校を長期間欠席している子ども向け |
費用 | 記載なし |
公式サイト | 不登校支援事業「教育支援センター」 墨田区公式ホームページ |
墨田区のフリースクール選び3つのポイント
墨田区には特色あるフリースクールがいくつもありますが、子どもに合った場所を選ぶには視点が必要です。
通いやすさや支援内容、保護者とのつながりなどを見極めることで、安心して学べる環境を見つけやすくなります。
ここでは、墨田区のフリースクールを選ぶ際の大事なポイントを3つお伝えします。
1. 通いやすさは大切な基準
フリースクールに安心して通うためには、まず立地が大事です。
墨田区には両国や押上などアクセスしやすいエリアにいくつかのフリースクールがあります。ただ、電車やバスの乗り換えが多いと負担が大きくなり、続けるのが難しくなることもあります。
徒歩や自転車で行ける距離なのか、それとも区外も含めて通いやすい範囲を考えるのかを、あらかじめ確認しておくと安心です。無理のない通学方法を選ぶことが、子どもが長く通えるかどうかに直結します。
2. 子どもに合った学び方を見極める
墨田区のフリースクールは、それぞれに特色があります。専門スタッフが常駐して心のケアを大切にするところもあれば、基礎学習や受験準備に力を入れるところもあります。
静かな環境で過ごしやすい教室を用意している施設や、探究活動やプロジェクト学習を取り入れて自分で学ぶ力を育てる場もあります。さらに、公的な支援として教育支援センターの「サポート学級」や「ステップ学級」も利用できますよ。
どんな時間を過ごしてほしいのか、学び直しを優先するのか、それとも安心できる居場所を重視するのか。子どもの状況に合わせて選ぶ視点が欠かせません。
3. 保護者や地域とのつながりもチェック
子どもにとっての学び場であると同時に、保護者にとっても支えになるかどうかは大きなポイントです。
墨田区のフリースクールでは、保護者が交流できる場を設けているところもあり、家庭だけで抱え込まずに相談できるのが心強いところです。
地域のコミュニティとつながれる仕組みを持つスクールもあり、子どもが社会とゆるやかにつながるきっかけにもなります。
さらに、教育委員会や福祉の窓口と連携している施設なら、学校生活への橋渡しもスムーズ。子どもと保護者の両方に安心を与える仕組みがあるかを見ておくと、長く続けやすい選択につながります。
墨田区のフリースクールに通う際に使える補助金や助成金
墨田区でフリースクールに通う際には、東京都が実施する「フリースクール等利用者支援事業」を活用できます。
学校生活に馴染めず通学が難しい小・中学生を持つ保護者の経済的負担を軽減するために設けられた制度で、都内在住で不登校の子どもが対象です。
助成の対象となるのは、不登校支援を主な目的とした通所型のフリースクールで、学習支援や居場所づくりを行う民間施設が含まれます。
補助される経費は利用料のみで、入会金や教材費などは対象外となります。助成額は小・中学生一人あたり月額最大2万円。
利用料が2万円に満たない場合は、その金額分が助成されます。例えば月1万円の利用料であれば、1万円が補助される仕組みです。
詳細は東京都の公式ホームページで確認でき、墨田区のフリースクールに通わせたい家庭にとって心強い制度といえるでしょう。