学校を休みたいときどうする?親を説得する方法と罪悪感の解消法を解説

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目次

  • 学校を休みたい
  • でも親になんて言えばいいのかわからない
  • そもそも親が学校を休むことを認めてくれない気がする…

このような悩みを抱えている人にとって、学校を休みたいことを親にどのように伝えるのかは、大きな問題です。

また、学校を休めたとしても、罪悪感を感じてしまったり、将来が不安になることもあるでしょう。

今回の記事では、学校を休みたいときに親を説得する方法、学校を休んだときの罪悪感の解消法、学校を休むことの影響などについて紹介します。

学校を休みたい日は誰にでもある

まず、大前提として、学校を休むのは決して悪いことではありません。

何か嫌なことがあって学校に行きたくなくなったり、なんとなく休みたいと思ってしまうのは、誰にでも起こり得ることです。

例えば、Job総研の「2022年 仕事の意識度調査」によると、社会人の75%以上の人が、「仕事に行きたくない」と感じたことがあるそうです。

部長レベル・役員レベルの人であっても、65%以上が「仕事に行きたくない」と感じたことがあります。

このように、多くの大人、ましてや地位の高い人であっても休みたいと感じてしまうのだから、みなさんが学校を休みたいと思うのも珍しくはないのです。

ですから、学校を休みたいと思っていることについて、自分を責めたりしないでください。

人間誰しも、休息が必要なときはあるものです。

(*出典1)Job総研|「2022年 仕事の意識度調査」を実施

学校を休みたいときに親を説得する方法6選

学校を休みたくても、うまく親に伝えられない人のために、ここでは親を説得するための方法を7個紹介します。

①正直に話す

学校を休みたい理由を親に話せる人は、正直に話して聞いてもらいましょう。

ただ休みたいというだけでは納得してくれない親でも、具体的な理由を話せば理解を示してくれるかもしれません。

親としても、理由が分かったほうが安心ですし、今後どうしていくかなども話しやすいです。

直接伝えづらい場合は、手紙を書くなどするのも良いでしょう。

②代替案を出す

休みたいと言うときに、学校を休んだ際の代替案を一緒に示すのもおすすめです。

親が「学校を休みたい」と聞いて不安に思うこととして、生活リズムが乱れてしまわないか、勉強が遅れてしまわないか、などがあると思います。

そこで、「勉強は家で自分でする」などのように代替案を示せば、親も学校を休むことに同意しやすくなるでしょう。

③前日の夕方に話す

親に休みたいことをちゃんと聞いてもらうには、前日の夕方に話すのがおすすめです。

学校を休むことを当日の朝に話すと、「眠いから学校に行きたくないといってるだけだな」と思われるかもしれません。

また、親に仕事があって朝から忙しいときなどには、上にあげたような「休みたい理由」「代替案」について話そうとしても、今は時間がないと言われてしまうかもしれません。

時間に余裕を持って話すのが大切です。

④朝食を食べながら話す

夕方言い出せなかった、親が仕事で帰りが遅いなど、前日の夕方に話せない場合もあるでしょう。

そうした場合は、当日の朝食時に話すのがおすすめです。

「ランチョンテクニック」という言葉があります。

これは、食事中に聞いた話を好意的に受け取りやすいという人の性質です。

朝話すとなると、先ほど書いたように、親にうまく伝わらない可能性もあります。

そこで、少しでも親を説得するために、「ランチョンテクニック」を活用できる朝食時を狙いましょう。

⑤保健室登校する

ここまで様々な方法を挙げてきましたが、親にどうしても「学校を休みたい」と言い出せない、あるいは、親から許可がもらえない人もいるかもしれません。

そんな人におすすめなのが保健室登校です。

教室に行くのが苦手な場合でも、保健室登校なら、出席を認めてもらい、勉強も進められます。

親に対しても、「学校に行くけど体調が悪いから保健室にいるかもしれない」と伝えておけば、仮に学校から連絡があったとしても、心配をかけずに済むでしょう。

⑥午後から登校する

学校を休むことを親から認められない場合、「午後から登校する」というのも、説得する方法の1つです。

1日休むことを断られた後で、「じゃあ午後から行くから」と言えば、親としても断りづらいはずです。

また、勉強の遅れや出席日数の不足が心配な人も、そうした心配を軽減できます。

学校を休んだときの罪悪感の原因

前提として”学校を休むのは悪いこと”ではありません。

しかし学校を休んだ際には、何となく罪悪感を感じてしまう人も少なくないかと思います。

そうした気持ちの原因が分かれば、多少心が落ち着くかもしれません。

ここでは、「学校を休んだときの罪悪感の原因」として考えられるものをいくつか紹介します。

嘘をついた

仮病などを使った場合、嘘をついたことで罪悪感を感じてしまうことがあります。

何かしら理由があって学校を休んでいるのに、休むために嘘をついて不安が増してしまったら本末転倒です。

どうしても休みたい理由を伝えられない場合もあるかもしれませんが、後からでもいいので、正直に話すと楽になることもあるでしょう。

自分だけ怠けているように思えてしまう

罪悪感を感じてしまう原因の1つとして、自分だけ怠けているように思えることを挙げる人も多いかもしれません。

親に休みたい理由を正直に伝えたとしても、自分がズル休みしているのではないかと感じてしまうことはあるでしょう。

しかし、ズル休み自体珍しいことではありません。

Job総研の「2022年 仕事の意識度調査」によると、社会人の75%以上の人が、「仕事に行きたくない」と感じたことがあり、35%以上が実際にズル休みをしたことがあるそうです。

なので、「自分だけサボっている」と過度に自分を責める必要はありません。

自分だけが怠けているように思えるのを解消するには、生活リズムを乱さないことや、しっかりと自宅学習をすることがおすすめです。

(*出典1)Job総研|「2022年 仕事の意識度調査」を実施

学校に行けたのではないかと思ってしまう

人によっては、学校を休むことが決まったあとで、やっぱり行けたかもしれないと思ってしまうこともあるかもしれません。

真面目な人ほど、このように考えてしまいがちです。

そうした場合には、その理由について考えすぎると落ち込んでしまいます。

そのような時は、次に登校した際にしっかりと勉学や部活動に励めばいいと開き直り、休みの間は趣味などに打ち込んで気持ちをリセットするのもおすすめです。

「学校を休む」ということは誰しも経験のあることです。

数日の休みであれば致命的な勉強の遅れなどには繋がりにくいため、過度に心配する必要はないといえるかと思います。

学校を休む罪悪感を解消する方法5選

学校を休んだときに感じてしまう罪悪感にはいくつかの原因が考えられます。

そうした罪悪感の解消法について紹介していきます。

①正直に話す

仮病などの嘘をついてしまった場合は、正直に話すのが1番です。

一度は怒られるかもしれませんが、正直に話せば気持ちが楽になるはずです。

留意したいのが「学校を休みたかった本当の理由」についての説明を求められる可能性があります。

親子関係が良好であれば、学校を休みたかった本当の理由について相談に乗ってくれるかもしれません。

逆に最近反抗しすぎていたり、親子関係が良いとはいえないという場合、この方法は使いづらいかもしれません。

②必要な休みと割り切る

必要な休みだと割り切って休息を取り、その理由も打ち明けないというのも、罪悪感を解消するための1つの手段です。

本記事の冒頭でも書きましたが、人間誰しも休息は必要です。

今の自分に必要な休みだったと割り切って、しっかり休息をとっても良いかと思います。

③生活リズムを乱さない

自分だけサボってるという感覚を払拭するためにも、生活リズムを乱さないことが大切です。

1日3食食べる、規則正しい睡眠をとるなど、最低限の生活リズムを整えるだけでも生活に張りが出て、気分が上向いてきます。

実際に、早稲田大学理工学術院柴田重信研究室とベネッセ教育総合研究所が行った調査では以下のような結果が出ています。

・朝食を食べない日が週に1日以上ある子どもは、疲れやすい、いらいらする、気分が落ち込む、と答えた割合が高かった
・睡眠が不規則だと回答した子どもは、疲れやすい、いらいらする、気分が落ち込む、と答えた割合が高かった

(*出典2)ベネッセ教育総合研究所|子どもの生活リズムと 健康・学習習慣に関する調査 2021

④自宅学習をする

自宅学習をするのも、罪悪感を払拭するのにおすすめです。

特に「みんなが勉強してるのに自分だけ家で休んでていいのか」と思ってしまう人は、過程で何かしら勉強をすると良いでしょう。

机に向かうのが難しくても、ベッドやソファで少し教科書を読むなどすれば、心が軽くなるかもしれません。

⑤趣味などに没頭する

勉強したり、学校に行きたくない理由に向き合うことには程度の気力が要ります。

それほど元気ではないけど、何もしてないと気分がただ落ち込んでしまうという場合には、趣味などに没頭するのがおすすめです。

何も気にせず、ただ好きなことに熱中していると不思議と気が楽になることもあります。

学校を休むことで将来に影響はある?

学校を休み続けてしまった場合、将来どうなってしまうのかと心配してしまう人もいるかもしれません。

しかし、不登校の中学生でも多くが進学しているため、過度に心配する必要はないでしょう。

不登校の中学生の80%以上は20歳のときに進学・就労している

文部科学省のデータによると、中学3年生時点で不登校だった人のうち、20歳時点で就学・就業している人の割合は80%を超えています。

中学生の頃に不登校になったとしても、復学したり、働いたりと社会的には問題なく活動する人が多いです。

(*出典3)文部科学省|不登校に関する実態調査報告書 第3部 分析編(3) ・ 第4部 ケース分析

学校以外にも勉強できる場所はある?

学校を休んでいる際の代替手段となるものとして、主に以下の3つがあります。

  • 教育支援センター等の公的な支援機関を利用する
  • 出席扱いになる自宅学習用の教材を使う
  • フリースクール等の民間の施設に通う

◆教育支援センター等の公的な支援機関を利用する

教育支援センター(適応指導教室)とは、不登校児童に対するカウンセリングや学習指導、体験学習のサポートなどを行っている公的機関です。各都道府県・市町村に1,634カ所設置されています。

他にも、「児童相談所」「精神保健福祉センター」など、さまざまな公的機関があります。

教育支援センターについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

教育支援センター(適応指導教室)ってどんなところ?!目的やできること、フリースクールとの違いを徹底解説!

◆出席扱いになる自宅学習用の教材を使う

最近では、文部科学省が定めた条件を満たす場合、出席扱いになる自宅学習用の教材も増えてきています。

学校に行けなくても、そうした教材を利用すれば学習を進めることは十分可能です。

学校との連携や指導要録の条件を満たす必要があるため、詳細は学校によって異なる場合があります。

興味がある場合は、学校や運営会社に問い合わせてみると良いでしょう。

◆フリースクール等の民間の施設に通う

フリースクールなどの民間施設を利用するのもおすすめです。

フリースクールとは、何らかの事情により学校に通うことが難しいお子さんに、学校に変わる「第二の居場所」を提供している施設です。

フリースクールの他にも、オルタナティブスクールやホームスクールなどがあります。

フリースクールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

フリースクールとは?基本情報から学費・進学可否まで幅広く解説

まずは誰かに相談してみよう

「学校を休みたい」と思うことは自然なことです。体や心が求める休息のサインかもしれませんので、実際に休んでも何ら問題はないでしょう。

長期的に学校を休みたいと思っている、あるいは学校を欠席する日が増えているという場合には、悩みをひとりで抱え込まず、まずは誰かに相談することが大切です。

家族、友達、先生、スクールカウンセラーなど、自分が思っているよりも頼れる人はたくさんいるかもしれません。

話しやすい人に、無理なく話せる範囲からでいいので、自分の悩みを話すよう心掛けてみましょう。

【出典一覧】

*1 Job総研|「2022年 仕事の意識度調査」を実施
参考箇所:学校を休みたい日は誰にでもある

*2 ベネッセ教育総合研究所|子どもの生活リズムと 健康・学習習慣に関する調査 2021
参考箇所:学校を休む罪悪感を解消する方法6選

*3 文部科学省|不登校に関する実態調査報告書 第3部 分析編(3) ・ 第4部 ケース分析
参考箇所:学校を休むことで将来に影響はある?

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